キイトルーダ点滴静注100mg

処方薬注射剤

キイトルーダ点滴静注100mgの基本情報

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作用と効果

T細胞(免疫細胞)の受容体(PD-1)とがん細胞表面のタンパク質(PD-L1およびPD-L2)の結合を阻害し、T細胞の活性化を促すことで、腫瘍の増殖を抑えます。
通常、悪性黒色腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、再発または難治性の古典的ホジキンリンパ腫、がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌、がん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)、根治切除不能または転移性の腎細胞癌、腎細胞癌における術後補助療法、再発または遠隔転移を有する頭頸部癌、根治切除不能な進行・再発の食道癌、治癒切除不能な進行・再発のMSI-Highを有する結腸・直腸癌、PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能または再発乳癌、ホルモン受容体陰性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術前・術後薬物療法、がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体癌、がん化学療法後に増悪した高い腫瘍遺伝子変異量(TMB-High)を有する進行・再発の固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)、進行または再発の子宮頸癌、再発または難治性の原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫の治療に用いられます。

使用上の注意

以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。自己免疫疾患またはその既往歴がある。間質性肺疾患またはその既往歴がある。臓器移植や造血幹細胞移植を受けたことがある。結核の感染またはその既往歴がある。

妊娠または授乳中、妊娠している可能性がある。

他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量

通常、成人は3週間間隔または6週間間隔で、1回につき30分かけて点滴で静脈内に注射します。ただし、悪性黒色腫および腎細胞癌における術後補助療法の場合は、使用期間は12ヵ月間までです。また、ホルモン受容体陰性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術前・術後薬物療法の場合は、使用回数は、3週間間隔使用の場合、術前薬物療法は8回まで、術後薬物療法は9回まで、6週間間隔使用の場合、術前薬物療法は4回まで、術後薬物療法は5回までです。

具体的な使用期間については、担当の医師にお聞きください。

治療によっては、この薬の使用前に癌組織の遺伝子検査などが行われます。

副作用

主な副作用として、疲労、吐き気、下痢、貧血、食欲減退、かゆみ、発疹、脱毛症、無力症、嘔吐、関節痛、高血圧、口内炎、便秘、発熱、体重減少、粘膜の炎症、末梢性ニューロパチー(感覚鈍麻、筋力低下、手足のしびれなど)、手掌・足底発赤知覚不全症候群(手足の赤み、腫れ、ひび割れ、痛みなど)、蛋白尿(尿が濁る)、発声障害などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・発熱、から咳、息苦しい [間質性肺疾患]

・嘔吐、腹痛、下痢、泥状の便 [大腸炎、小腸炎、重度の下痢]

・まぶたや眼の充血、唇や口内のただれ、発疹、みずぶくれ、発熱、かゆみの激しい水疱 [中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、類天疱瘡]

・運動のまひ、手足のしびれ、指先のしびれ、歩行困難 [神経障害]

・食欲不振、吐き気、嘔吐、からだがだるい、白目や皮膚が黄色くなる、かゆみ、発熱、上腹部の痛み [劇症肝炎、肝不全、肝機能障害、肝炎、硬化性胆管炎]

・汗をかきやすい、胸がドキドキする、からだがだるい、寒がりになる [甲状腺機能障害]

・からだがだるい、頭がぼーっとしたり意識がうすれたりする、血圧低下 [下垂体機能障害、副腎機能障害]

・からだがだるい、のどの渇き、尿の量が増える、意識の低下 [1型糖尿病]

・むくみ、頭痛、尿量が減る [腎障害]

・吐き気、嘔吐、胃・おなかの激しい痛み、背中の痛み [膵炎]

・脱力感、筋肉の痛み、息苦しい、赤褐色尿 [筋炎、横紋筋融解症]

・まぶたが重い、上まぶたが下がる、物がだぶって見える、筋肉の疲労感 [重症筋無力症]

・からだがだるい、発熱、吐き気、息苦しい [心筋炎]

・発熱、頭痛、意識の低下、うなじがこわばり固くなって首を前に曲げにくい、両足のしびれ・まひ、腰・背中の痛み、尿・便が出にくい、尿・便失禁 [脳炎、髄膜炎、脊髄炎]

・貧血症状、発熱、出血傾向 [重篤な血液障害]

・吐き気、嘔吐、胃がむかむかする、胃もたれ、食欲不振、腹痛 [重度の胃炎]

・目のかすみ、視力の低下、視界にごみや虫のようなものが飛んでいるように見える、まぶしい、目の痛み、目の充血 [ぶどう膜炎]

・発熱、左上腹部の圧迫感や痛み、リンパ節のはれ [血球貪食症候群]

・長引く微熱・咳、からだがだるい、体重減少 [結核]

・呼吸困難、意識障害、まぶた・唇・舌のはれ [インフュージョン・リアクション]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

医薬品情報

製薬会社

MSD株式会社

薬価

1瓶あたり214498円

剤形

注射剤

シート記載

-

薬効分類

組織細胞機能用医薬品 > 腫瘍用薬 > その他の腫瘍用薬 同じ薬効分類の薬を探す

主成分

ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)

この成分で処方薬を探す

YJコード

4291435A2025

レセプト電算コード

622515801

更新日付:2024年01月15日

薬には効果(ベネフィット)だけではなく、副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

キイトルーダに関する医師Q&A

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  • ・キイトルーダ点滴静注100mgを適正に使用したにもかかわらず副作用などの健康被害が発生した場合は(独)医薬品医療機器総合機構(電話:0120-149-931)にご相談ください。
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