トラスツズマブBS点滴静注用60mg「第一三共」

処方薬注射剤ジェネリック

トラスツズマブBS点滴静注用60mg「第一三共」の基本情報

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作用と効果

がん細胞の増殖に必要なHER2(ハーツー)というたんぱく質の働きを選択的に抑えることにより、がん細胞の増殖を抑えます。
通常、HER2過剰発現が確認された乳がんおよび治癒切除不能な進行・再発の胃がんの治療に用いられます。

使用上の注意

以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。心臓が悪い、または過去に心臓の病気にかかったことがある。高血圧、または高血圧症と診断されたことがある。安静にしていても息が苦しい、または過去にそのような症状が出たことがある。放射線治療を受けている。アントラサイクリン系薬剤の治療を受けたことがある。

妊娠または授乳中

他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量

乳がん:通常、1日1回、1週間または3週間間隔で点滴します。
治療切除不能な進行・再発の胃がん:通常1日1回、3週間間隔で点滴し、他の抗悪性腫瘍剤と併用します。

患者さんの状態を調べ、その結果に基づいて使用量、使用間隔を決めていきます。

副作用

主な副作用として、発熱、おう吐、寒気、けん怠感、無力症、吐き気、痛み、頭痛、疲労、爪の障害、食欲不振、下痢、口内炎、しゃっくり、便秘、粘膜の炎症、体重減少、呼吸困難、発疹、手足症候群(手や足のしびれ、痛みなどの感覚の異常、皮膚の赤み、ただれ、水ぶくれなど)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・発熱、からだがだるい、立ちくらみ、めまい、むくみ、横になるより座っている時に呼吸が楽になる、息苦しい、息切れ、胸の痛み、胸がドキドキする、動悸、脈がとぶ、脈が遅くなる、吐き気、おう吐、考えがまとまらない、判断力の低下、意識の低下、意識混濁、気を失う [心障害]

・冷や汗、めまい、血の気が引く、からだがだるい、ふらつき、意識の低下、ほてり、眼と口唇のまわりのはれ、しゃがれ声、息苦しい、息切れ、動悸、じんましん [Infusion reaction]

・悪寒、発熱、咳や痰が出る、息苦しい、息切れ、苦しくて速い呼吸、唇が青くなる、手足のつめが青くなる [間質性肺炎・肺障害]

・発熱、のどの痛み、鼻血、歯ぐきの出血、皮下出血、あおあざができる、出血が止まりにくい、からだがだるい、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、寒気 [白血球減少、好中球減少、血小板減少、貧血]

・からだがだるい、かゆみ、吐き気、おう吐、食欲不振、白目や皮膚が黄色くなる、尿の色が濃くなる、上腹部痛、疲れやすい、力がはいらない、お腹が張る、急激に体重が増える、血を吐く、便に血が混じる(鮮紅色~暗赤色または黒色)、意識の低下 [肝不全、黄疸、肝炎、肝障害]

・むくみ、尿量が減る、体がだるい、高血圧 [腎障害]

・意識がなくなる、めまい、意識がうすれる、意識の低下、精神の混乱、頭痛、おう吐、突然片側の手足が動きにくくなる、突然しゃべりにくくなる、突然言葉がでなくなる、視力の低下、深く大きい呼吸、手足のふるえ [昏睡、脳血管障害、脳浮腫]

・発熱、寒気、脈が速くなる、体がだるい [敗血症]

・尿量が減る、意識の低下、意識の消失、息苦しい、息切れ [腫瘍崩壊症候群]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

飲み合わせなど併用禁忌・注意の処方薬

併用禁忌:一緒に服用してはいけない薬の組合せ

併用注意:一緒に服用することは可能ですが、その際に注意をする必要がある組合せ

重要・必ずご確認ください

  • お薬の併用に関する以下の情報は、添付文書に記載されている薬剤の「成分」や「分類」をもとに表記されます
  • そのため、ここで『併用禁忌』や『併用注意』と表記されていても、個別の製剤や、用法・用量によっては異なる場合があります
  • 現在お使いのお薬に関してご不明点がある場合は、かかりつけの医師・薬剤師にご相談ください
  • 決して自己判断で併用/併用中止しないでください

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医薬品情報

製薬会社

第一三共株式会社

薬価

1瓶あたり6240円

剤形

注射剤

シート記載

-

薬効分類

組織細胞機能用医薬品 > 腫瘍用薬 > その他の腫瘍用薬 同じ薬効分類の薬を探す

主成分

トラスツズマブ(遺伝子組換え)[トラスツズマブ後続2]製剤

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YJコード

4291446D1023

レセプト電算コード

622659701

更新日付:2023年06月30日

薬には効果(ベネフィット)だけではなく、副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

トラスツズマブに関する医師Q&A

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  • ・掲載している「関連する疾患」、「併用禁忌・併用注意」の情報は、医療用医薬品の添付文書を元に薬剤師が監修して作成したものです。内容を完全に保証するものではありません。
  • ・トラスツズマブBS点滴静注用60mg「第一三共」を適正に使用したにもかかわらず副作用などの健康被害が発生した場合は(独)医薬品医療機器総合機構(電話:0120-149-931)にご相談ください。
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