その情報、本当に正しいですか?ネット情報にはご注意を!

[ニュース・トピックス] 2014年7月04日 [金]

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情報の増加は良いことばかりではない?

(この画像はイメージです)

 人々の暮らしに革命を起こしたとまで言われたMicrosoft Windows 95の登場から、来年で20年。IT技術の進歩により、今では当時とは比べ物にならないほど多くの人が、パソコンやモバイルをさまざまなことに活用しています。特にインターネットは、みなさんも日常的に利用しているのではないでしょうか。
 利用者数の増加に伴い、インターネット上の情報量増加もとどまるところを知りません。病気にまつわる情報も以前と比べて、入手しやすくなったといえるでしょう。しかし、情報量の増加と共に、ウソや誤った情報も増加していることを忘れてはいけません。病気に関することなら特に。

腰痛、変形性膝関節症の情報は「不正確」と判断

 アメリカのロバート・ヘイスティ医師らがこの問題について調査を行いました。ヘイスティ氏らはまず、アメリカ国内で医療費負担の大きい割合を占めている10個の病気をピックアップ。英語版のWikipedia(ウィキペディア)に記載されている情報とピア・レビュー(査読)が行われた文献の比較を行いました。
 その結果、糖尿病、高血圧など9つの病気で、正確性に欠けていることがわかりました。ウィキペディアに載っている9つの病気のページで、治療マニュアルや最新の知見などとは異なる情報が認められたというのです。なお、この中には、腰痛、変形性膝関節症といった痛みに関わる病気も含まれていました。
 ウィキペディアなどの情報サイトは、すぐにまとまった情報を手に入れられることから、頼りにしてしまうこともあるでしょう。しかし、腰痛などメジャーな病気であっても、医師会や学会が定めるガイドラインなどの情報は常に変化します。病気に関するページを利用する際には、その出典が明確に記載されているか、それが最新のものかどうかに注意を払いましょう。(QLife痛み編集部)

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