水前寺清子さんも手術した「腰部脊柱管狭窄症」ってどんな病気?

[ニュース・トピックス] 2014年7月14日 [月]

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脚にしびれや痛みなどを感じる腰の病気

(この画像はイメージです)

 先日、演歌歌手で女優の水前寺清子さんが「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」を患い、都内の病院に入院、手術を受けました。水前寺さんは2013年はじめごろから足先にしびれを感じたり、ステージで転んだりするなどの症状が出ており、今回の手術に踏み切ったそうです。
 腰部脊柱管狭窄症は、背骨の異常により、腰や脚に痛みやしびれが出る病気です。背骨の中央にある、脊柱管という神経の通り道がなんらかの理由で狭くなり、神経を圧迫することで脚のしびれや痛み、脚の脱力感といった症状が現れます。生まれつき脊柱管が狭いためにおこることもありますが、多くは加齢によって進行する背骨の変性が原因で、中高年以上に発症します。

薬物治療、神経ブロック、手術を症状に応じて使い分け

 治療法としてはまず、鎮痛剤を用いる薬物療法を行うのが一般的です。脚の痛みやしびれのために歩くことが困難な患者さんが多いので、日常生活に困らない程度の距離を歩けるようになったら、薬物療法は成功と考えられます。薬を使っても症状が緩和しない場合は、薬の種類を変えて治療を続けます。
 それでも症状が改善しない時は、神経ブロックを行います。圧迫を受けている神経やその周囲に局所麻酔薬などを注射して、痛みの伝達を止める方法です。この神経ブロックでも効果が認められない場合は、手術も考慮されます。一般的には3~6か月程度、薬物療法や神経ブロックに取り組み、症状の改善がみられない場合、手術が検討されます。また、排便・排尿がコントロールできなくなるなどの症状がみられる場合や、神経の麻痺が強く、脚の筋力に低下がみられる場合などは、薬物療法は行わず、すぐに手術を行うこともあるそうです。
 QLife痛みの「痛みの病気事典」では、腰部脊椎狭窄症に関する解説や手術などの治療法が紹介されています。より詳しい情報をお求めの方は是非、ご一読ください。(QLife痛み編集部)

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