タッチパネルを使ったタイピングで肩こりが増加?

[ニュース・トピックス] 2014年11月05日 [水]

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小さく軽く、持ち運びに便利なスマホやタブレット

(画像はイメージです)

 ここ数年ですっかり市民権を得たスマートフォン(スマホ)やタブレット。軽く、小さく、持ち運びに便利なので、今ではパソコンの代わりとして、仕事やプライベートに活躍の場を広げています。
 ほとんどのスマホやタブレットにはキーボードが付いておらず、画面上に表示される仮想のキーボードを使って入力を行います。この仮想キーボードが体のとある部分に悪いかもしれないとの研究結果が、アメリカ・北イリノイ大学の研究チームによって発表されました。
 今回、比較対象となったキーボードは、キーの高さが違う3種類。タブレットなどで使われる0ミリ(仮想キーボード)、ノートパソコンの1.8ミリ、デスクトップパソコンの4ミリです。その結果、仮想キーボードでは、指にかかる力と指を曲げたり伸ばしたりする筋肉の活動が少ないことがわかりました。

指の負担は減ったけれど・・・肩に力が!

 この結果だけみてみると、一見、腕や手に優しいように思えますが、実は、別の場所に力が入っていることが判明しました。それは「肩」です。報告によると、仮想キーボードでは、タイピングをする際、肩に力が入っている割合が高くなっていたというのです。また、タイピング能力は60%ほど低くなっていました。
 肩に力が入っているということは、肩こりや痛みの原因になると考えられます。今回の研究では、従来のキーボードの方が仮想キーボードよりも長時間のタイピングには適しているかもしれないとまとめられています。発展目覚ましいコンピューター関連機器ですが、すべての面で人の体に優しくなっているというわけではないようですね。(QLife痛み編集部)

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