骨粗しょう症の2種類の薬を併せて飲むと骨密度アップとの研究結果

[ニュース・トピックス] 2013年8月02日 [金]

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骨粗しょう症では骨折の危険性がアップ

(この画像はイメージです)

 骨粗しょう症は骨が弱くなる病気です。骨の強さは、骨密度や骨量などの値を統合して判断します。骨がもろくなっている状態なので、この病気にかかっていない人よりも、骨折してしまうリスクがとても高くなります。


 この骨粗しょう症に使われる薬に、テリパラチドとデノスマブなどがあります。これらの薬は、いずれも骨密度を高くする効果があり、どちらか一方だけで使われることが多かったようです。

薬の組み合わせで効果が2倍に

 アメリカ、マサチューセッツ総合病院のチームの研究では、これら2つの薬を併せて使ったときの方が、どちらか1つのみを使ったときよりも効果が高いとされました。
 

対象となったのは、閉経後の100人の女性。この人たちを、3つのグループに分けて、半年間にわたり、どちらか一方の薬か、2つの薬を併せて飲んでもらいました。すると、2つの薬を飲んでいた人で、明らかに骨密度が高くなった結果となりました。腰の骨密度では、いずれか1つの薬を使った人はおよそ5%の骨密度の増加でしたが、2つの薬を併せて飲んだ人は10%の増加となっていたのです。


 研究チームでは、今回の発見から、2つの薬を併せて使えば、骨が丈夫になるので骨粗しょう症の最大のリスクである骨折から患者さんを守ることができるのではないかと期待しています。(唐土ミツル)

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