腰部脊柱管狭窄症の運動にはエアロバイクが最適です
[腰椎椎間板ヘルニアと生活, 腰部脊柱管狭窄症と生活] 2015年2月17日 [火]
腰部脊柱管狭窄症の患者さんには、歩く運動が適しています。少し歩くと痛みやしびれが出るようなら、腰を少し前かがみにすると比較的楽に歩けますし、歩くのが不安な場合は、杖(つえ)をついたり、シルバーカーを押しながら歩くとよいでしょう。
歩いている途中で痛みやしびれが出て歩きにくくなったら、ベンチなどに腰かけて十分に休憩をとり、症状が消えてから再び歩くようにします。つらい症状をがまんして無理に歩き続けるのは危険なうえ、傷めている神経をさらに悪化させることになりかねません。がまんして歩き続ければ、歩ける距離が延びるというデータはありません。どの程度歩けばよいかわからなければ、担当医に相談してください。
腰を曲げて運動できるという点では、自転車をこぐ運動が最適です。屋外で自転車に乗ってもかまいませんが、坂道を上り下りするようなコースでは脚腰に負担がかかりすぎることがあります。自転車に乗る場合は、安全な場所で無理のない乗り方をしてください。
もっともよいのは、室内で自転車型の運動器具、エアロバイクをこぐことです。家で乗れるように購入するか、リハビリ施設や運動施設でのエアロバイク利用をお勧めします。
筋力を保つ運動には室内でできるエアロバイクがお勧めです
(正しい治療がわかる本 腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症 平成22年8月14日初版発行)