セカンドオピニオンを求めてもいいですか?【関節リウマチ】

[診断と治療法の決定] 2015年6月16日 [火]

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 なぜセカンドオピニオンを聞きたいのか、理由をよく考える必要があります。

 例えば、「関節リウマチなのかどうかをはっきりさせたい」場合。関節リウマチの診断は難しく、血液検査の数値で異常がなくても症状から関節リウマチと診断される場合もあります。そうしたことも踏まえて、まずは率直に、主治医と話し合ってみてください。そして、もしリウマチ専門の医師の診断を受けたいのであれば、ぜひ紹介状を書いてもらいましょう。

 また、「関節リウマチの薬を服用しているが効いている実感がない」ため、セカンドオピニオンを求めたい方もいるかもしれません。とくに抗リウマチ薬を服用している方は、抗リウマチ薬の特徴を理解したうえで、不安を主治医に伝え、十分な説明を受けましょう。

「手術を受けるべきかどうか」などは、患者さんの生活環境なども考え合わせると、一概に何がベストとは言い切れない場合もあります。別の専門医の意見を聞いてみる価値はあるかもしれません。

 いずれにしても、関節リウマチは、じっくりととり組むべき病気です。セカンドオピニオンは患者さんの権利ですが、「薬が効かない」「医師が合わない」と多くの医師の受診を繰り返していては、その間に病気が進んでしまうことになりかねません。また、セカンドオピニオンを聞くこと=主治医を替えることではありません。2番目の意見を聞いて、最初の医師の治療方針に納得することもあるでしょう。まずは、現在の主治医としっかり話し合ったうえで、必要であればセカンドオピニオンを求めてみてください。その際、意味のあるセカンドオピニオンを得られるよう、診断データや治療歴を出してもらい準備しましょう。

(スーパー図解 関節リウマチ 平成25年9月26日初版発行)

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