[もし、乳がんになったら・・・] 2008/07/18[金]

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乳がんの治療法は、手術を基本とします。この外科手術は、切除範囲によって5段階に分かれます。腫瘍核出術・乳房部分切除術・乳房単純切除術・胸筋温存乳房切除術・ハルステッド手術(乳房、筋肉、腋窩(えきか)リンパ節を全て切除する)があります。乳房を失うことは、女性にとって、非常にQOL(クオリティ・オブ・ライフ-Quality of Life-の略語。人の生活の質。)の低下を意味します。そのため、乳房温存療法なども増加しています。またQOL向上のために、乳房再建術なども行われます。またQOLを考えた治療は、がん治療にとって切り離せない存在として、現代の医療現場では認識されています。
術後、場合によっては、放射線療法が始まります。この治療は、術後の再発を防ぐ目的で行われます。また手術不能の進行乳がんや遠隔転移した乳がんに対しても放射線治療は有効な治療です。同時に薬物療法も行う場合もあります。薬物療法には、化学療法とホルモン療法の二種類あります。 化学療法とは、抗がん剤を使った治療のこと。作用の異なる抗がん剤を2,3種類同時に、あるいは順次使うのが基本です。ホルモン療法とは、乳がんの6~7割が女性ホルモンの刺激で増殖する性質を持っていることに着目。女性ホルモンの供給を阻害し、がん細胞の増殖を抑えようという療法のことです。

化学療法の副作用は、脱毛・吐き気・食欲不振

化学療法は、「抗がん剤」を使うことによって、がん細胞をおさえることができますが、その一方で、副作用で苦しむ期間が長ければ、苦痛になり、あまりよいことではないのです。そこで、「抗がん剤」を使うときはQOLの改善を考えることが非常に重要になります。
吐き気や食欲不振などの副作用は、薬の開発によって、かなり抑えることが可能になりました。それによりQOLが改善されています。

しかし、副作用には脱毛もあります。化学療法開始後2~3週間頃から脱毛が始まりますが、化学療法が終了して6~8週間くらいから生え始め、治療終了後6ヶ月後くらいには回復してきます。ただし、やや毛質が変化する場合があります。脱毛部位としては、頭髪、眉毛、まつげなど、すべての体毛です。

治療が終われば回復するとはいえ、女性にとって髪は女の命と呼ばれるほど、大切な部分。それが一時的にせよ脱毛するということは、非常にショックであり、QOLの低下を急激に招きます。QOLをできるだけ落とさないようにするためには、化学療法を行う前に、バンダナや帽子、ウィッグ(カツラ)などの準備をすることをおすすめします。

乳がんの副作用で一番気になるのは、脱毛

東京都内の乳がん治療経験者12人にインタビュー(2008.4)してみました。
治療中、副作用について一番辛かった、困ったことをあげてみると、やはり脱毛が一番になりました。

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女性にとっての髪がいかに大切であるかということがわかります。乳がん治療をしたからしょうがないとQOLが下がった状態では、早い回復も望めません。この脱毛という問題に対し、事前にバンダナやウィッグ(カツラ)を用意し、QOLの向上を目指すことが大切です。

» つづき「ウィッグ使いで、QOLの改善を目指す」を読む

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