[サプリメントコラム] 2008/06/26[木]

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0626_100.jpg6月もそろそろ終わりだが、気になるのは、食中毒ばかりではないらしい。事の起こりは6月13日、茨城県つくば市の創作レストランで会食に訪れた客8人が30分後、相次いで、めまいや嘔吐など症状を訴えた。
食中毒であることには違いないが、犯人は、サルモネラ菌でも、大腸菌でもない、意外な物が犯人だつた。


身近な植物に含まれる有毒物質

6月と言えば紫陽花である。創作料理レストランと言うこともあり、恐らく、食材や季節感、盛り付けなど見た目などに気を使うお店なのだろう。そしてシェフは店の庭に生えていた紫陽花の花(←この辺りは推測)を季節感を出すために料理に添えた。そして事故は起きた。症状を訴えた客が共通して口にしたのが、料理に添えられた、あの紫陽花の葉だった。
店側は全く紫陽花の葉の有毒性を知らなかったといい、県の担当者も、過去に例がないという。結局このレストランは営業停止となってしまったが、お客さんが大事に至らなかったのは不幸中の幸いだった。

今回の犯人、紫陽花の葉。これの毒性発現のメカニズムを簡単に説明すると、葉に含まれる、「青酸配糖体」と呼ばれる物質が原因です。ただ青酸配糖体自体は毒があるわけではありません。食したことにより胃酸と反応し、胃の中で猛毒なシアン化水素(青酸)が発生したことによる中毒です。今回は食べた量も少なく、致死量に達しなかったので、大事には至りませんでしたが、要注意ですね。

この青酸配糖体、自然界には多く存在する物質のようで、意外な身近な植物に含まれてます。例えば、青い梅や、梅干の種、アンズの種などにも含まれているそうです。

最近は季節の野菜も一年中スーパーに並ぶようになり、季節感が乏しくなってしまった。季節感を出すために、花や葉を添えるのは大変素晴らしいが、有毒物質は決して特殊なものではなく、我々の身近に普通に存在することを忘れてはいけない。

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