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[イベント調査隊が行く] 2014/04/11[金]

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 食品に表示されているナトリウムという項目が塩を示していることは、皆さんご存知でしょうか。健康に気を使っている方は、カロリーと共にこのナトリウムや脂質などに気を付けて、食品を購入していることも多いでしょう。しかし、このナトリウム量がそのまま塩の量を表しているわけではありません。製品に入っている塩の量は、このナトリウム量を2.54倍した量なのです。例えば、カップラーメンに「ナトリウム:2.5g」と書かれていた場合、実際の食塩量は「2.5g×2.54=6.35g」となってしまうのです。
 知らず知らずのうちに摂りすぎてしまう食塩。食塩の過剰摂取は高血圧を招き、動脈硬化や脳卒中を引き起こします。こうした疾患の予防のために、減塩を進めることが重要なのです。そこで医薬品メーカーのMSD株式会社はCSR(企業の社会的責任)活動の一環として、予防医療プレスセミナーを実施。製鉄記念八幡病院副院長で高血圧センター長の土橋卓也先生が「減塩は予防医療の第一歩」と題した講演を行いました。

寝たきり原因の半分は「高血圧」による疾患

製鉄記念八幡病院 副院長・高血圧センター長 土橋卓也先生製鉄記念八幡病院
副院長・高血圧センター長
土橋卓也先生

 日本高血圧学会の高血圧治療ガイドライン2014によると、日本人のおよそ3人に1人にあたる4300万人が高血圧とのこと。高血圧は「サイレントキラー」と呼ばれ、気付かぬうちに忍び寄り、さまざまな病気の原因となります。
 土橋先生はまず「要介護認定の中でもっとも重い要介護5にあたる寝たきりになる原因の3割が脳卒中、2割が認知症です。つまり寝たきりになる原因のおよそ半分は、高血圧が関連する疾患なのです。寝たきりにならない一番の予防策は、血圧の管理と言えます」と語り、血圧が健康に与える影響の大きさを示しました。
 また、ある調査では高血圧と言われた方のうち、30~49歳のおよそ6割の方が「これまでに治療を受けたことがない」と答えたといいます。「高齢で血圧が高いことは認知症のリスクを高めますが、中年期に血圧が高かった人の方が認知症のリスクが高くなるのです」と土橋先生は語り、早期治療が重要だと話しました。
 塩分の過剰摂取が招くのは高血圧だけではありません。例えば、骨粗しょう症もそのひとつ。骨粗しょう症というとカルシウム摂取不足が原因と考えられがちですが、実は塩、ナトリウムが深くかかわっているのです。「塩を過剰に摂取すると尿と一緒に排出されます。その際、カルシウムも一緒に排出されるため、結果的に骨粗しょう症を発症しやすくなってしまうのです」(土橋先生)

減塩は家族ぐるみで取り組もう!

 厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2010年版)」によると日本人の食塩摂取目標値は男性で9.0g、女性で7.5gとなっています。しかし、実際の摂取量は年々減少傾向にありますが平成23年度で男性11.4g、女性9.6gとなっています。この目標をどのように達成していくのがよいのでしょうか。土橋先生は家族ぐるみの減塩対策が必要と説きます。
 「減塩指導をしていると『家族が受け入れてくれない』という話をよく聞きます。しかし、減塩はさまざまな疾患の予防につながります。『私は血圧が正常だから問題ない』ということではなく、家族全体の健康に役立つ大切なことなのです」(土橋先生)
 さらに「薄味にしたり、醤油をかけなかったりして減塩しても、たくさん食べてしまえば意味がありません。ふつう、男性の方が食べる量が多く、夫婦でデータを取ると奥さんの方が少なくなるものですが、一部の方々は男性と変わらない数値が出ました。この方々は体格のいい方でした。つまり太っている人は、食べる量が多いので食塩摂取量も多くなるということです」(土橋先生)
 また、子どもに対しては、小さいころから減塩に慣れるための“食育”をすることが大切だと土橋先生は語ります。「小さい頃から塩辛いものを食べて、大人になってから減塩、減塩と言っても遅いのです。ある調査では3歳児の段階で平均4.4g、食塩を摂取していました。3歳児の平均体重は14Kgですので、4.4gというのはかなり多いことがわかるかと思います。中には10gを越えているお子さんもいらっしゃいました」(土橋先生)

高血圧治療で健康な長寿

 減塩は先に上げた脳卒中や骨粗しょう症だけでなく、肺がんや尿路結石の予防になるといいます。講演の最後に土橋先生は「『本邦の2007年の非感染性疾患および外因による死亡数への各種リスク因子の寄与』という調査では、リスク要因の2番目に高血圧、5番目に高い食塩摂取が上がっています。健康長寿のために減塩に取り組むだけでリスクをかなり低減できます。高血圧の患者さんは大変がっかりして診察へ来る方が多いですが、高血圧治療を行えば、結果的に健康な長寿を迎えることができますとお話しています」とまとめました。
 さまざまな疾患の原因となりうる食塩の過剰摂取と高血圧。減塩は家族でご一緒に、治療はお医者さんと二人三脚で進めましょう。

参考サイト

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