[メタボ予防にも効果アリ!お茶の秘密] 2008/05/12[月]

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サントリー「黒烏龍茶」10ケースプレゼントキャンペーンに多くのご参加ありがとうございました!クイズの正解は「重合」です。烏龍茶を食事と一緒に飲むことで烏龍茶に含まれる「ウーロン茶重合ポリフェノール」が、食事の脂肪の吸収を抑えてくれる。というのが前回までのお話しでした。
当然記事を読んだ人は答えられたと思っていたら、なんと!正解率は82.6%でした。スミマセン、きっと私の拙い説明ではうまく伝え切れていないのです・・・。
そこで、名誉挽回とばかりに、今日は、日本の烏龍茶の老舗、サントリーに取材に来ました。ウーロン茶重合ポリフェノールが2倍も入っている黒烏龍茶も興味あります。担当者や研究者の方から直接お話聞けば、(私も含め)より理解が深まりますねっ!

ウーロン茶重合ポリフェノールが脂肪を流す!

suntory01.jpgまずは、烏龍茶研究の総本山、サントリー健康科学研究所の部長であり理学博士でもある柴田さんに、烏龍茶の健康機能や疑問、そしてトクホ飲料である黒烏龍茶についても尋ねてみました。

編集長:私が子供のころって烏龍茶って見かけなかったのですが、今では、飲めない人の定番ドリンクですよね。御社では烏龍茶の研究はいつぐらいからしているのですか?

柴田さん:烏龍茶の研究は商品を発売したころから、つまり25年以上も研究していますので、烏龍茶のことなら、我々サントリーが一番良く知っていると自負しております。烏龍茶は発酵や製法が複雑なので、成分レベルにまで踏み込んだ研究が必要になってきます。かつては、烏龍茶に含まれるポリフェノールの構造について詳しく分からなかったのですが、今では複雑な化学構造も分析できる機器も発達し、ポリフェノールの構造や、成分分析ができるようになりました。
そして、サントリー独自の研究・技術によって、烏龍茶の中から脂肪の吸収抑制効果が高く、苦渋味が少ない健康成分だけを取り出すことに成功しました。その成分が、「ウーロン茶重合ポリフェノール(OTPP)」です。
サントリー健康科学研究所では、これからも烏龍茶の健康効果に関する研究を進めていきます。

編集長:なるほど、普段我々が飲んでいるお茶も科学的に考えるとずいぶんと奥が深いのですね。ポリフェノールと言えば、ワインやお茶によく含まれていることで有名ですが、御社のトクホ飲料である「黒烏龍茶」の中のウーロン茶重合ポリフェノールにはどのような効果が期待できるのですか?

柴田さん:「黒烏龍茶」に含まれるウーロン茶重合ポリフェノールには、脂肪の吸収を抑える働きがあることがわかっています。「黒烏龍茶」は、食事と一緒に飲むことで脂肪の吸収を抑え、食後の血中中性脂肪の上昇を抑える商品として、特定保健用食品の許可を得ています。さらに、ウーロン茶重合ポリフェノールの入った飲料を摂取すると、糞便中の脂肪排泄量が増加することも実験で証明されています。まさしく、ウーロン茶重合ポリフェノールが脂肪を流すということですね。

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「ウーロン茶重合ポリフェノールの食後中性脂肪上昇抑制作用に関して」(出典:薬理と治療 32(6)335-342(2004年)より)
(目的)ウーロン茶重合ポリフェノールについて、「黒烏龍茶」を用いたヒト飲用試験を実施し、高脂肪食負荷後の中性脂肪濃度の上昇抑制に関する検証を実施。
(方法)被験者は、中性脂肪値がやや高め(100-250mg/dl)の成人男女20名。黒烏龍茶または対照飲料を高脂肪負荷食(脂肪含有量40g)と同時に飲用させ、飲用直前および飲用1、2、3、4、5時間後の中性脂肪濃度の推移を調査。
(結果)黒烏龍茶の飲用により、対照飲料飲用時と比較して、高脂肪負荷3、5時間後に有意な中性脂肪の上昇抑制作用が見られた。この時の曲線下面積も有意に低値を示した。
(結論)黒烏龍茶の飲用により、脂肪負荷後の中性脂肪濃度の上昇が抑制されることが確認された。

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「ウーロン茶重合ポリフェノールの脂肪排泄量増加作用に関して」(出典:Eur J Clin Nutr. 2006 60(11):1330-6より)
(目的)ウーロン茶重合ポリフェノールについて、ヒトでの継続飲用による便中への脂肪排泄量に対する影響を検討した。
(方法)被験者は健康な成人男女12名とし、試験飲料は「ウーロン茶重合ポリフェノール強化飲料」と、含まない対照飲料の2種類とし、毎食事に飲用させた。試験は、各飲料を高脂肪食品とともに10日間継続飲用させる単盲検クロスオーバー試験とし、各飲料飲用期間の前に、どちらの飲料も飲まない7日間のウォッシュアウト期間を設けた。各試験飲料飲用期間中の便を採取し、湿重量、乾燥重量、脂肪含有量を測定した。
(結果)便の湿重量および乾燥重量は、「ウーロン茶重合ポリフェノール強化飲料」の飲用により、有意な差はなかったものの、対照飲料と比較して30~50%増加した。また便中脂肪含有率は1.6倍に増加し、脂肪総排泄量が約2倍に増加した。各飲料飲用後の空腹時の中性脂肪を比較したところ、「ウーロン茶重合ポリフェノール強化飲料」飲用後は、対照飲料飲用後と比較して、有意な低下が認められ、中性脂肪と脂肪排泄量の変化量には負の相関が確認された。
(結論)ウーロン茶重合ポリフェノールの食後中性脂肪上昇抑制作用のメカニズムとして、消化管からの脂肪の吸収抑制作用が関与していることが示唆されました。

編集長:脂肪を流すというのは、なかなか魅力的なフレーズですね。もう一つ是非聞きたかったのが「味」についてです。私は料理が趣味なのですが、塩分に気をつけようと塩を減らせば、味気なくなります、お菓子を作って糖分を減らそうと砂糖を控えれば、やっぱり美味しくなくなります。味のバランスを維持したまま特定の成分だけを強化するというのは大変のような気がするのですが、その辺りの開発のご苦労はありましたか?

柴田さん:「黒烏龍茶」を商品化する上で最も困難だったのは、その機能性を維持した上で、飲み続けられる美味しさを実現させることでした。「黒烏龍茶」に含まれるウーロン茶重合ポリフェノールの含有量を決めるためには、試験管レベルから動物実験、さらにはヒトでの効果確認試験まで、綿密で莫大な研究を行いました。ウーロン茶重合ポリフェノールの量が多ければ多いほど効果は高いと考えられますが、苦くなるため飲み物としてはよい商品であるといえません。試験と試飲を重ねた末、効果があり美味しく飲める商品として完成したのが「黒烏龍茶」です。
長年、烏龍茶の研究をしてきたサントリーだからこそ、美味しく飲めて、機能性がある「黒烏龍茶」の商品化を可能にしたといえるでしょう。

編集長:本日はお忙しい中ありがとうございました。最後にヒット商品の「黒烏龍茶」開発者として、読者のみなさまに一言お願いします。

柴田さん:食事は生活に欠かせないものです。「黒烏龍茶」を毎日の食事とともに飲用していただくことで、脂肪が気になるみなさまの健康に少しでもお役に立てればと思っています。1日1本を目安に是非お試しください。

shibata.jpg柴田 浩志 氏(サントリー株式会社 健康科学研究所 部長)

編集長取材メモ
・サントリーは烏龍茶の研究を25年前から始めていた。
・烏龍茶を科学すると意外と複雑な化学構造をもっている。
・サントリーは健康成分であるウーロン茶重合ポリフェノールだけを取り出すことに成功した。
・ウーロン茶重合ポリフェノールが脂肪を流し、脂肪吸収を抑える。
・味には相当なこだわりあり。


» 続き「中国福建省の烏龍茶畑の写真を入手」を読む

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