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[ヘルスケアニュース] 2014/08/29[金]

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2歳までにはほぼ100%の子どもが感染


自然堂峯小児科 峯真人院長

 RSウイルス感染症という病気をご存知でしょうか。RSウイルス感染症は、その名の通り「RSウイルス」という病原体が原因で起こる感染症で、乳幼児に多く発症します。鼻汁、咳、発熱などの上気道(鼻や喉など)症状が現れ、うち3割ほどの人では下気道(器官や肺など)まで炎症が進み、気管支炎や細気管支炎を起こします。

 実はこの病気、生後1歳までに半数以上、2歳までにはほぼ100%の子どもが1度は感染するとても身近な病なのです。にもかかわらず、アッヴィ合同会社が行ったアンケート調査では、2歳未満の乳幼児をもつお母さんたちでも、およそ7割の方がRSウイルス感染症がどのような感染症か知らないと回答したのです。

流行時期が前倒しに?7~8月から注意が必要

 これまでRSウイルス感染症は秋から冬にかけて流行していました。しかし、2011年からは7~8月から患者数の増加が見られ、流行時期の前倒しが起こっており、まさにこの時期から警戒が必要です。

 RSウイルス感染症メディアセミナーで講演した、自然堂峯小児科の峯真人院長は「2009年以降、流行が夏寄りになってきています。私のところでもつい先日も、1人の赤ちゃんが入院して、2週間以上人工呼吸器を付けっぱなしで、自発呼吸ができない状況でした。このように赤ちゃんだと重篤化する可能性があるのです」と明かしました。

 現在、RSウイルスには対するワクチンやお薬がないため、予防に努めることが大切です。「人ごみは避ける。風邪を引いている人を近づけない。赤ちゃんは手洗いうがいができませんから、周りの方が手洗いうがいをしっかりするといったことが大切です」(峯先生)

 RSウイルスを含めた小児の感染症は、保育園への入園など人との接触が多くなると増加します。ご両親は事前に正しい知識を身に着け、万が一の時にはすぐに相談できる、かかりつけ医を見つけておくのも、大切なお子さんのためになるでしょう。(QLife編集部)

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