[ヘルスケアニュース] 2014/10/22[水]

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乳がんの症状さえ知らない、日本人の現状

 イギリスに本社を置くGEヘルスケアは、10月の乳がん啓発月間に合わせ、乳がんに対する症状やリスクについての意識調査を実施しました。対象は欧米やアジアなどの10か国で、結果から日本人の回答を選び、海外と比較検討しました。

 その結果、驚くことに日本人は乳がんについての知識がどの国の女性より乏しく、おもな症状さえ知らない人が52%にものぼることがわかりました。さらに「乳房のしこり、脇の下のしこりや腫れ」などと例を出して聞いても、23%の人が乳がんの症状だとわからないと回答したのです。

意識の低さが死亡率上昇につながる

 乳房の組織が非常に多く、密着した状態であるデンスブレスト(高濃度乳腺)は、アジア人に特に多いうえ、乳がんのリスクが高いことで知られています。しかし、過去半年以内にこの話を聞いたことがある日本人はわずか4%で、10か国で最も低い回答でした。

 デンスブレストはマンモグラフィーで見ると病変が白く見えて、がんが見つけにくいのが特徴ですが、その関係性も知らない人が半数以上いるなど、日本人の乳がんに対する関心の薄さは、諸外国と比べてあまりにも目立ちました。

 日本人女性の14人に1人がかかるといわれている乳がんは、早期に見つければ90%が完治できる病気といわれています。そのため1980年代からマンモグラフィーなどによる検診で早期発見、早期治療に結びつけようという “ピンクリボン運動”が行われ始めました。

 この運動が浸透した欧米では乳がんの死亡率が減少していますが、日本国内ではなかなか受診率にまで結びつかず、死亡率が上昇傾向にあるのが現状です。今回の調査では、乳がんに対する意識をさらに向上させ、検診につなげることの必要性が再認識されました。(笹田久美子)

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