[ヘルスケアニュース] 2015/10/20[火]

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「オメガ3脂肪酸」がもつ炎症抑制作用

画像はリリースより

 DHAやEPAの略称で親しまれているドコサヘキサエン酸とエイコサペンタエン酸が、子どもの脳や目の発達促進、血液サラサラ効果を持つことは知られています。それだけでなく、皮膚アレルギー反応を抑制するという研究結果が京都大学によって発表されました。

 DHAとEPAは「オメガ3脂肪酸」と呼ばれる不飽和脂肪酸で、炎症を抑制する作用があることは以前から広く知られていました。ところが、そのメカニズムには不明な点が多く、皮膚アレルギー反応における作用については、ほとんど解析が進んでいませんでした。

 今回、京都大学医学研究科の椛島教授と本田特定准教授の研究グループは、このオメガ3脂肪酸が皮膚アレルギー反応に抑制効果を持つことを実験によって、世界で初めて証明しました。あわせて、アレルギー反応を抑制するメカニズムについても明らかにしたのです。

「レゾルビンE1」の投与でかぶれ反応が抑制

 実験では、皮膚にアレルギー物質を塗布してかぶれた状態のマウスに、オメガ3脂肪酸が体内で生成する物質の1つ「レゾルビンE1」を投与しました。すると、皮膚アレルギー反応の司令塔である樹状細胞の動きが低下し、かぶれ反応が抑制されることがわかったのです。

 この成果をもとに、オメガ3脂肪酸を活用したアレルギー疾患の新たな治療法が開発されることが、今後期待されます。また、オメガ3脂肪酸が体内で生成する物質は、「レゾルビンE1」以外にも多数あるため、炎症抑制作用を持つ未知の物質があることも考えられます。

 オメガ3脂肪酸は魚の脂肪に多く含まれ、魚を摂取することで体内に取り込むことができます。食に由来する物質なので、安全性が高いのも利点です。皮膚アレルギーに悩まされている人は、お肉よりも魚を多く食べるように心がけてみてはいかがでしょうか。(林 渉和子)

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