[ヘルスケアニュース] 2017/03/17[金]

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よい睡眠は、身体だけでなく心の健康のためにも重要!


日本大学医学部精神医学系 主任教授 内山真先生

 3月17日(日本では3月18日)は世界睡眠学会が定める「世界睡眠デー」。よい睡眠は、身体だけでなく心の健康のためにも重要です。睡眠と覚醒のメカニズムを意識して、昼間は活動的に、夜はゆったりと、毎日規則正しい生活リズムで過ごすことを心掛けたいもの。そこで、日本大学医学部精神医学系主任教授の内山真先生と、愛媛大学医学部附属病院睡眠医療センター長岡靖哲先生が、睡眠の大切さについて素朴なギモンに答えてくれました。
(3月9日開催、武田薬品工業株式会社主催メディアセミナーの内容を再構成)

睡眠不足は生活習慣病のリスクを高める

 数々の研究から、睡眠不足が糖尿病や高血圧、脂質異常症のリスクを高めることがわかっているそうです。睡眠不足でホルモン分泌のバランスが乱れ、食欲が増進、満腹感が得られにくくなり、肥満につながるという研究結果も。睡眠不足がもたらす悪影響は、昼間の眠気や身体のだるさだけではありません。生活習慣病を予防する意味でも、十分な睡眠をとりたいものです。

最適な睡眠時間は30歳ならば7時間、65歳で6時間

 睡眠時間は長ければ長いほどよいかといえば、そうではありません。ほどよい睡眠時間は、30歳で7時間程度。加齢とともに少しずつ減少し、65歳で6時間を目安にするとよいそうです。

睡眠不足とうつ病の関係はまだ完全には解明されていない

 寝つきが悪い、夜中に目が覚める、朝早く目が覚めるなどの睡眠の悩みを抱える人は、年代別に見ると60歳以上に多く、約2割が睡眠困難な不眠状態なのだとか。不眠症状のある人はうつ病になりやすい、といった研究もあれば、徹夜をするとうつ症状が軽快するという研究もあり、睡眠不足とうつ病の関係はまだはっきりとは分かっていません。

日本人は必ずしも不眠というわけではない

 「日本人の睡眠時間が欧米に比べて短い」という調査結果を見たことがある人も多いはず。実はそれ、睡眠時間ではなく、“ベッドで過ごす時間”であることはあまり知られていません。不眠の頻度を国際比較した研究では、日本はヨーロッパよりも不眠の頻度が低いという結果が出ているそう。

睡眠を司る2つの要素、恒常性維持機構と覚醒調節機構


愛媛大学医学部附属病院 睡眠医療センター長 岡靖哲先生

 ぐっすり眠るために必要な身体のメカニズムとして、「恒常性維持機構」があります。これは、疲れた分だけ脳を眠らせる、いわば睡眠のための貯金。この貯金は、朝しっかりと光を浴び、日中に仕事や勉強、運動などの活動をすることで貯まります。この貯金がたまると睡眠のスイッチが入ります。そして眠りによって貯金を使い果たすと、「覚醒調節機構」が働き、目覚めのスイッチが入ります。睡眠と覚醒は、このバランスで成り立っています。

不眠症とは困りごとが日中にあり、週3日以上、3か月以上続く場合

 寝つきが悪い、夜中に目が覚める、朝早く目が覚めるなどの睡眠の悩みがあり、だるい・調子が悪い、集中できない、やる気が出ない、眠くなるなどの困りごとが日中にあって、それが週3日以上、3か月以上続く場合、不眠症の可能性もありますので、睡眠の専門病院で相談してみましょう。不眠症の治療は、不眠の原因を取り除くことから始まります。まずは不規則な睡眠時間を規則正しく整えて、睡眠に影響する生活習慣を見直します。寝付けないまま寝床で過ごしていると、寝床に入ること自体が“眠れない”スイッチになってしまうこともあるそう。

 正しい睡眠を知って、健康的にすごしましょう!(QLife編集部)

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