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[ヘルスケアニュース] 2017/06/01[木]

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根本的な治療方法はなく


画像はリリースより

 十分な睡眠をとったにも関わらず、日中に耐えがたい眠気に襲われて居眠りをしてしまう。単に眠気に勝てないだけ…というものではなく、「ナルコレプシー」という病気が潜んでいる場合もあります。主な症状としては、非常に強い眠気のほか、感情が高まると全身の力が抜けてしまう「カタプレキシー」などがあり、患者さんの日常生活に深刻な影響を及ぼす睡眠障害です。

 原因としては、脳内物質オレキシンの欠乏によって、発症することが明らかになっています。オレキシンは、視床下部にあるオレキシン産生神経から分泌される物質で、睡眠覚醒を制御する重要な役割があります。原因はわかっていますが、治療法は薬物による対症療法と生活指導のみで、根本的な治療方法がないのが現状です。

 ただ、マウス実験により、2種類あるオレキシン受容体(1型と2型)の両方が欠損するとナルコレプシーが発症することがわかっています。1型受容体のみの欠損では睡眠覚醒の異常はみられない一方、2型受容体を欠損すると症状がみられることから、睡眠覚醒の制御においては、2型受容体の役割がより重要であると考えられています。

カタプレキシーを抑制

 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の研究グループは過去に、オレキシンと同様の機能があり、静脈や経口などによる抹消投与でも治療効果を発揮するオレキシン受容体作動薬「YNT-185」の創出に成功。今回新たに、YNT-185のナルコレプシー症状緩和作用をマウス実験で評価・解析し、根本治療薬としての可能性を検討しました。

 その結果、YNT-185がオレキシン2型受容体に対して選択的作動薬として働くことを確認。そして、主な症状のひとつカタプレキシーを抑制する効果があること、この効果は活動期に連日投与しても持続することも確かめられました。また、ナルコレプシーの患者さんは体重が増加する傾向にありますが、YMT-185を連日投与したところ、体重増加が抑えられることも明らかになりました。

 このように、YNT-185にはカタプレキシー抑制効果が認められたことから、オレキシン2型受容体作動薬がナルコレプシーの病因治療薬として有効であることが示されました。将来的には、うつ病による過眠症や薬の副作用による過剰な眠気など、ナルコレプシー以外の睡眠障害や、海外旅行による時差ボケやシフト労働による眠気を改善するための創薬につながることも期待されます。(菊地 香織)

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