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[ヘルスケアニュース] 2017/06/26[月]

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血液細胞のひとつである「形質細胞」のがん


日本赤十字社医療センター
骨髄腫アミロイドーシスセンター長 鈴木憲史先生

 貧血・病的骨折・腎障害など、体にさまざまな症状があらわれる多発性骨髄腫。血液細胞のひとつである「形質細胞」のがんで、長期の治療を必要する疾患です。高齢の患者さんが多く、日本の患者数は約1万8,000人。病気が進行するまで症状が現れない場合もあり、早期診断が難しいともいわれています。

 この多発性骨髄腫に関するメディアセミナーを武田薬品工業株式会社が開催。日本赤十字社医療センター 骨髄腫アミロイドーシスセンター長 鈴木憲史先生による講演が行われました。

 多発性骨髄腫の治療は、骨髄腫細胞を減少させるための薬物療法が中心です。従来の抗がん剤とステロイド剤に加え、近年では、がん細胞にある特定の物質のみをターゲットとする「分子標的薬」など、さまざまなお薬を組み合わせて治療します。また、条件が合う場合には、造血幹細胞(赤血球、白血球、血小板をつくり出すもととなる細胞)移植を行います。

鈴木先生「総力戦で病気を制圧しよう」

 多発性骨髄腫は、腫瘍細胞がどんどん変化し、それまで使っていた薬に耐性がついてしまうことがあります。鈴木先生は、腫瘍細胞の変化とお薬の関係性をアメリカンフットボールにたとえて解説。「これまではメンバー(薬の種類)が足りず、いつも負け試合だったのですが、やっといいクオーターバック(薬)が出てきて、メンバー(薬の種類)が足りてきました。総力戦で病気を制圧しよう、というのが現在の考え方です」(鈴木先生)

 新しいお薬の登場で、治療の選択肢が増えてきた多発性骨髄腫。より高い効果を発揮し、安全性を確保することはもちろんですが、「Quality of Life」(生活の質)を維持できる継続的な治療や、通院などで生じる患者や家族・医療従事者の負担や苦痛を軽減することも大切です。患者さん一人ひとりにあった治療戦略として、「治癒を目指し、再発をさせない治療」を行うこともあれば、「治療継続でDisease Controlを目指す治療」を行うことも。ときには最初から「緩和ケアにより苦痛の少ない治療」を選択する患者さんもいます。「いろんな選択肢が増え、患者さんの将来を医師・メディカルスタッフと共に考える時代になってきたと言えるでしょう」(鈴木先生)

 お薬の“総力戦”が期待できるようになりつつある多発性骨髄腫。患者さん本人やそのご家族、医師・看護師など医療従事者も含め、多発性骨髄腫治療に関わる全ての人々も“総力戦”で治療に取り組むことが大切と言えそうです。(QLife編集部)

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