[ヘルスケアニュース] 2017/08/01[火]

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「加齢のせい」と病院に行かない患者さんも

 手のひらから指にかけて“しこり”ができ、病気の進行とともに指が伸ばしにくくなるデュピュイトラン拘縮。この病気は、高齢の男性に多く、糖尿病患者さんや飲酒量の多い人にもよく見られます。しかし、症状があっても「加齢が原因」だと考え、病院に行かない患者さんが多いと考えられています。

 デュピュイトラン拘縮の認知を広げるために、旭化成ファーマ株式会社は7月27日にメディアフォーラムを開催。名古屋大学大学院医学系研究科 手の外科学教授の平田仁先生が講演しました。

 デュピュイトラン拘縮の治療法は、以前まで、手術で“しこり”を取り除く方法しかありませんでしたが、旭化成ファーマが2015年9月に「コラゲナーゼ(クロストリジウム ヒストリチクム)」(製品名:ザイヤフレックス注射用)という注射薬を発売。治療の選択肢が広がりました。

注射による治療は「手の機能が非常に早く正常化」(平田先生)


名古屋大学大学院医学系研究科 手の外科学教授
平田 仁先生

 手術による治療は「容易ではない」と平田先生。手術の際に皮膚が足りないと、皮膚移植や別の皮膚を持ってくることが必要な場合があり、手術後に合併症を引き起こすこともあります。また、再発した場合の手術はさらに難易度があがるとのこと。

 一方で、注射による治療は「手の機能が非常に早く正常化することが特徴」で「今後ますます注射による治療が広まっていく傾向にある」と平田先生はいいます。

 今後ますますデュピュイトラン拘縮の患者さんが増えることが予想されます。また、高齢者の患者さんが転倒した場合、手をうまく使えないことによって骨折などが起こることも懸念されます。「指がまっすぐ伸びない」「物がぱっとつかめない」など、手の異変を感じた際には、手のひらに“しこり”がないかを確認するなどして、必要があれば病院を受診してみてもよいかもしれません。(QLife編集部)

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