[ヘルスケアニュース] 2017/08/01[火]

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低出生体重児の割合がこの40年で2倍に


日本赤十字社医療センター 第二産婦人科部長 木戸道子先生

 近年、合併症のリスクが高い低出生体重児(2,500グラム未満の出生児)が増えています。人口動態統計によると、低出生体重児は、出生総数の5.1%(1975年)から9.5%(2015年)とこの40年で約2倍に増加。そこで、妊産婦さんの栄養管理について、日本赤十字社医療センター 第二産婦人科部長の木戸 道子先生を迎え、大塚製薬株式会社にてプレスセミナーが行われました。

 通常、出産時の赤ちゃんの体重は、2,500~4,000グラムが望ましいとされています。高齢出産、多胎妊娠、早産といった理由のほかに、妊婦が低体重であることも理由の1つとして挙げられています。

 「低出生体重児は、ミルクを飲む力が弱かったり、出産後の合併症や感染症などにかかるリスクが高くなります。疫学研究から、出生体重の低下は、子どもの将来の病気の発症リスクに関連があるという説もあります」(木戸先生)

妊娠中における体重コントロールのコツは

 妊娠中は、赤ちゃんのカラダをつくり、お母さんの健康を守るためにも、「糖質・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラル」の5大栄養素をバランスよくとることが大切ですが、現状では妊婦さんに必要な栄養がとれていないといいます。ビタミンB群の一種である葉酸は、神経管閉鎖障害の発症リスク低減のため、妊娠前・妊娠初期からとることが重要で、厚生労働省「日本人の食事摂取基準」では、400マイクログラム/日の摂取が推奨されています。カルシウムや鉄、亜鉛なども積極的にとったほうがよいとのこと。

 「妊娠初期につわりがある時は、食べられるものを少しずつ。妊娠後期、大きなおなかに胃が圧迫され、食べられない時は小分けにして食事をするのがポイントです」(木戸先生)

 妊娠中における体重コントロールのコツとしては、以下を挙げています。

  • もともとの体型にもよるが、4週間で1キログラム程度の増加を目指す
  • 朝食前など、同じ時間で体重チェック
  • 毎日、食べたものをメモ
  • 散歩などで適度にカラダを動かす(医師に運動を制限されている場合を除く)

 出産は新しい家族を迎える大事なイベントですが、出産には長い時間がかかったり、産後も育児で不規則な生活が続き、疲れがたまりがちに。妊産婦本人はもちろん、家族、パートナーもスタミナが必要です。疲れたときや時間のないときは無理せず、市販品もうまく利用して栄養をとる工夫をしたいですね。(QLife編集部)

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