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[ヘルスケアニュース] 2018/11/13[火]

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シニア世代を配偶者に持つ男女約3万名が対象


東京大学大学院 医学系研究科 加齢医学講座教授
秋下雅弘先生

 MSD株式会社はこのほど、55歳以上のシニア世代を配偶者に持つ男女約3万名を対象にした「シニア世代における服薬・不眠症治療に関する実態調査」の調査結果を公表しました。公表に合わせて開かれたメディアセミナーで、東京大学大学院 医学系研究科 加齢医学講座教授の秋下雅弘先生と熊本県・くわみず病院院長の池上あずさ先生が、高齢者やその周囲に求められる適切な服薬管理と、出口を見据えた不眠症治療薬との付き合い方について講演を行いました。

 近年、6種類以上の治療薬が併用されている状態を指す「多剤併用(ポリファーマシー)」について、厚生労働省から高齢者の医薬品適正使用の指針が出されるなど、警鐘が鳴らされています。東大病院老年病科の研究によると、6種類以上になると薬物有害事象の頻度が明らかに上がるほか、5種類以上では転倒の発生頻度が大きく上がったという別のデータもあります。今回の調査では、治療薬を服用しているシニア世代のうち、8.0%が6種類以上の治療薬を服用していることが分かりました。

 ポリファーマシーを解消するため、日本老年医学会は2015年に「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン」を公開。国も医薬品の適正使用を推進するための診療報酬を改定する一方で、一般向けに「高齢者が気を付けたい 多すぎる薬と副作用」としたパンフレットを作成するなど、取り組みを進めています。

 同パンフレットでは、高齢者の薬との付き合い方として、「自己判断で薬の使用をやめない」「使っている薬は必ず伝えましょう」「むやみに薬を欲しがらない」「若い頃と同じだと思わない」「薬は優先順位を考えて最小限に」の5点を紹介しています。「”薬を使わなくても良い”という訳ではなく、生活の質を向上させるために”正しく薬を使う”という考え方を持つことが重要です。ご自身や家族に気になる様子がある場合、自己判断による服用の中断は避け、かかりつけのお医者さんに相談することが重要です」(秋下先生)

不眠症治療薬がポリファーマシーの原因の1つに

 ポリファーマシーの原因となる治療薬のひとつに不眠症治療薬が挙げられます。今回の調査では、配偶者が不眠症治療薬を服用している人の67.7%が多剤併用という言葉やそのリスクについて「知らなかった」と回答。不眠症治療薬の休薬について医師に相談した経験がある人は37.9%にとどまりました。

 池上先生は睡眠パターンの安定を図るための睡眠衛生指導例として、以下7か条を紹介しました。

  1. ここ1週間の平均睡眠時間を計算し、寝る時間を設定する(5時間未満の場合は5時間に設定)
  2. 起床時間を決めて毎日その時間に起きる
  3. 起床時間から平均睡眠時間を引いた時間を就寝時間にする
  4. ベッドに横になるのは眠くなった時か設定した就寝時間になった時だけにする
  5. 15分たっても寝付けない時は一旦起きて「疲れ」をため、リラックスできることをして、再度眠くなってからベッドに入る
  6. 寝ること以外の活動でベッドを使わない
  7. 眠くても夕方の昼寝を避け、いつもとおりの生活を続けて「疲れ」をためる

 「不眠症治療の最終的なゴールは”薬に頼らないで眠ることができる”ようになることです。そのためには眠れない悩みを自分だけで抱え込まず、夫婦や家族間で話し合いの場を設けるとともに、医師や薬剤師に気軽に相談してみてください」(池上先生)(QLife編集部)

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