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[ヘルスケアニュース] 2018/11/19[月]

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「年のせいかも?」と症状を見過ごしてしまいがちなIPF


日本医科大学武蔵小杉病院呼吸器内科教授
吾妻安良太先生

 肺の線維化を伴い、痰の出ないコンコンといった空(から)咳、からだを動かしたときの呼吸困難、手の爪が丸く盛り上がる「ばち指」が特徴的な症状の難病、特発性肺線維症(IPF)。「加齢のせいかも?」と見過ごされてしまうこともあるこのIPFについて、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社が11月14日にメディアセミナー「難病・特発性肺線維症(IPF)への挑戦」を開催。日本医科大学武蔵小杉病院呼吸器内科教授の吾妻安良太先生と、神奈川県立循環器病センター副院長兼呼吸器内科部長の小倉髙志先生、IPF患者さんである近藤真規子さんの講演が行われました。

 IPFは、肺の組織が厚く硬くなる「線維化」がおこる原因不明の病気です。現在、国内では1万数千人の患者さんがいるとされ、診断確定後の平均生存期間は約3~5年だといわれています。女性よりも男性に多く、加齢とともに発症する割合が増加することがわかっています。その他、喫煙、金属や木材の粉じんなど、さまざまな要因でIPFの発症リスクが上昇すると考えられています。

 「IPFには、進行を遅らせることのできる治療法があります。しかし、早期から診断・治療を受けていない患者さんがまだまだいます」と吾妻先生。その原因として、IPFという病気があまり知られていないことや、空咳などの症状が出ても患者さんが「年のせいかも?」と見過ごしてしまうこと等があげられるといいます。「より多くの方にIPFを知っていただき、適切な診断・治療を受けていただくことが必要です」(吾妻先生)

近年、病気の進行を遅らせる薬も登場


神奈川県立循環器病センター副院長兼呼吸器内科部長
小倉髙志先生

 小倉先生からは、「線維化を抑える」、「炎症を抑える」、「生活レベルを維持し生活の質をあげる」、「急性増悪(病気の状態が急激に悪化すること)の予防」という4つのIPF治療目標が紹介されました。これらのポイントを踏まえて、「病気の進行を抑えることが大切です」(小倉先生)

 札幌医科大学の研究によれば、IPF患者さんの死因第1位は「急性増悪」で、約4割を占めるそうです。急性増悪は感染症などをきっかけに起こるため、患者さんは日々の生活で体調を崩さないように注意をすることが求められます。IPF患者の1人である近藤さんも、日々の生活のなかで、うがい、手洗い、ワクチン接種で感染症対策を行っているそうです。その他、「規則正しい生活を送るように意識している」とお話されました。

 IPFの主な治療法は、薬物療法、運動療法、在宅酸素療法、肺移植などです。とくに薬物療法では、近年、肺の線維化を抑えて病気の進行を遅らせるお薬が登場したことで、予後の改善も期待されています。これまで、治療が難しく予後が悪いといわれてきたIPF。病気の進行を遅らせることができるようになってきた今、空咳などの気になる症状が現れた際には、早期に病院を受診することが大切です。(QLife編集部)

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