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[ヘルスケアニュース] 2019/05/21[火]

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多くの人が感じている、通院や待ち時間のストレス


東京女子医科大学高血圧・内分泌内科講師 谷田部淳一先生

オムロン ヘルスケア株式会社と一般社団法人テレメディーズおよびポート株式会社の3社は5月15日、 高血圧治療におけるオンライン診療支援サービスの共同事業検証に関する基本合意書を締結し業務提携を開始することを発表しました。これを受けテレメディーズは、国内初の高血圧オンライン診療支援サービス「テレメディーズ(R) BP」の提供を同日より開始しました。同サービスは、アプリやビデオ通話を利用して自宅で受診、さらに降圧薬も郵送で自宅に届くという、今までにない画期的なものです。記者説明会では、東京女子医科大学高血圧・内分泌内科講師で、テレメディーズの代表理事を務める谷田部淳一先生による講演が行われました。

日本を含むアジア圏で、健康寿命に最も重大な影響を与えているのが「高血圧症」です。現在、日本だけで、実に4300万人もの人が高血圧状態にあると言われていますが、この約半数にあたる2000万人は「自分が高血圧であることを知らない」もしくは「知っているが、治療を受けていない」状態です(高血圧治療ガイドライン 2019)。

その原因のひとつとして、「自覚症状が少ない」ことが挙げられます。しかし、高血圧は放置すると、「脳卒中」や「心筋梗塞」など、死亡リスクの高い脳心血管病の原因となるだけでなく、血圧が高いほど「認知症」になりやすいという報告もあります。そのため、「健康寿命の延伸」を考えるうえでも、数々の病気の予防につながる高血圧治療は、重要課題と言えるでしょう。

そんな重要な高血圧治療を中断した人たちに対して、ポート株式会社が行った「高血圧の治療を中断した理由」を問うアンケートでは、治療費などの経済的な負担以外に、「通院などの時間的な負担が大きかった」という答えがありました。同様に、日本に住む男女2,678人に向けて行った「従来型医療でストレスに感じること」を問うアンケートでは、多くの人が「病院の待ち時間」「通院すること」「調剤薬局での薬の受け取り」と答えました。

高血圧治療を無理なく続けるための支援サービス

テレメディーズはこれらの問題を解消すべく、高血圧治療を自宅で無理なく続けるために必要な支援を行う新しい仕組み「テレメディーズBP」を開発しました。

同サービスの特徴として、以下の点が挙げられます。(1) 日本全国どこでも利用可能、(2)厚生労働省の指針に基づいたオンライン診療を提供する医療機関を案内、(3)来院不要で薬が自宅に届き服薬指導もオンラインで(初診は対面診療が必要)、(4)高血圧専門医によるアドバイスが受けられる、(5)月額4,600円からの定額制 (保険適応外)。

実際に、2016年よりポート株式会社と東京女子医科大学が共同で行った、IoTを活用した「都市型遠隔診療」の安全性および有効性に関する実証研究の結果速報によると、試験期間全体を通じた血圧の平均は、オンライン診療群で129/86mmHg、従来型診療群で133/90mmHgと、オンライン診療群で統計的に有意により低値だったそうです。また、試験参加前後の比較では、従来型診療群で136/91mmHgから131/87mmHgへ、オンライン診療群で136/91 mmHgから125/83 mmHgへと有意に低下。従来型診療群よりもオンライン診療群で血圧低下量が大きく、オンライン診療群でのみ135/85mmHgの管理目標をクリアしたそうです。谷田部先生は、この結果の理由として「治療を無理なく続けられる」「薬が終わりそうになると何度もリマインドが来るので服薬が途切れない」などの可能性を挙げました。

谷田部先生は、「まずは社会実験として個人向けにサービスを開始し、健保組合との提携なども視野に入れながら、オンライン診療の日本国内における適正推進と、マーケットの拡大について取り組んでいきたい」と述べ、講演を締めくくりました。(QLife編集部)

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