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[ヘルスケアニュース] 2019/10/24[木]

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何タイプの脳卒中かを早期診断できるかが鍵


兵庫医科大学脳神経外科主任教授 兼 脳卒中センター長 吉村紳一先生

 寝たきり(要介護5)になる最大の原因ともいわれる、恐ろしい脳の病気、「脳卒中」。「発症したら元の生活に戻れない…」と、かつてはいわれていましたが、治療方法や技術の進歩により改善されているそうです。

 10月29日の「世界脳卒中デー」にちなみ、脳卒中医療に関するメディアセミナーが都内で開催されました。同セミナーは、さまざまな臨床検査機器の開発を手掛けるシーメンスヘルスケア株式会社が主催。兵庫医科大学脳神経外科主任教授 兼 脳卒中センター長 吉村紳一先生が「迅速な治療の重要性と今後の展望について」と題して講演を行いました。 

 脳卒中は、脳の血管に血栓(血液のかたまり)が詰まる「脳梗塞」と、血管が突然切れて出血する「くも膜下出血」や「脳出血」に区分されます。いずれも、ひとたび発生すると、脳に酸素や栄養が送られなくなり、脳が障害される病気。発症後、半身まひや言語障害、重症な場合は寝たきりになることも。「血管が詰まっているか、切れて出血しているかで治療方法が異なるので、早期診断・治療開始が重要です。特に脳梗塞の場合は、早く血管の詰まりを取り除くことができれば、日常生活へ復帰できる確率があがります」と、吉村先生。治療現場で行われている早期治療開始のためのさまざまな取り組みを紹介しました。 

救急搬送時に脳卒中のタイプを予測、適切な病院へ搬送

 医療現場での努力以外に、「発症から治療開始前までの“スピード化”がなければ、救える人も救えない」と、吉村先生は言及。「救急搬送される場合、日ごろからさまざまな症状に対応しなければならない救急隊員は、目の前の搬送者がどの脳卒中タイプかを判別する手立てがない。救急搬送時に脳卒中タイプがわかれば、適切な医療施設に搬送でき、受け入れ側も準備できるのではないか。そんな思いから、脳卒中の病型予測ができるツールを開発しました」と、続けました。 

 吉村先生が開発に携わったのは、病院前脳卒中病型判別システム「JUST Score」。救急隊はJUST Scoreを利用できるアプリから、搬送者の年齢や顔面のまひ、けいれんの有無など評価項目をチェック。するとシステムは高い判別度で脳卒中の病型(脳の太い血管が閉塞した脳梗塞、その他の脳梗塞、脳出血、くも膜下出血のいずれか)を瞬時に予測。JUST Scoreは、兵庫県内の自治体を中心に利用が広まっています。吉村先生は「こうしたIT技術が救急現場に生かされると、より多くの患者さんが救えると期待しています」と、述べました。 

 脳卒中を引き起こす要因として、高血圧、糖尿病、喫煙などが挙げられています。生活習慣を見直して発病リスクを下げておくことは重要ですが、脳内を見ることができるわけではないので、まさかそんな恐ろしい事態が起こっているとはわからないもの。「突然激しい頭痛を自覚したとき、また、顔面の動きが左右非対称、片方の腕が上がらない、言葉が不明瞭などの症状がある場合は脳卒中の可能性があるので、救急車を呼ぶ、ためらってしまうなら脳神経外科の早期受診を勧めます」(吉村先生)。 

 自分自身、周囲の人で「脳卒中かも?」と思ったら、「早く行動に移す」を心掛けましょう。

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