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[ヘルスケアニュース] 2020/06/22[月]

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【この記事のポイント】

  • サノフィ社から日本人の2型糖尿病用の新たな治療薬が発売された
  • 食後の血糖値コントロール不良の患者さんが一定数いるという課題
  • 臨床試験では1度の投薬で空腹時/食後いずれの血糖値も改善

空腹時血糖値は低下できても、食後血糖値が高いままの「かくれ高血糖」が課題


横浜市立大学大学院医学研究科
分子内分泌・糖尿病内科学 寺内康夫教授

 「2型糖尿病」。生活習慣病の1つといわれ、日本だけでも1,000万人もの患者さんがいると推測されています。治療の基本は、食事療法と運動療法ですが、これらで十分な血糖値改善が見られない場合に薬物療法が開始されます。

 糖尿病に対する治療薬として、作用メカニズムの異なるさまざまな血糖降下薬がある中、新たに、日本人の2型糖尿病患者さんに対する治療薬「ソリクア(R)配合注ソロスター(R)」(一般名:インスリン グラルギン(遺伝子組換え)/リキシセナチド、以下ソリクア)が発売されました。どんな特徴があるのでしょうか?

 ソリクアを販売するサノフィ株式会社は6月8日、ウェブセミナーを開催。「2型糖尿病治療のNext Stage~日本人患者特有のアンメットニーズ“かくれ高血糖”の新たな選択肢~」と題し、横浜市立大学大学院医学研究科分子内分泌・糖尿病内科学の寺内康夫教授が講演をしました。

 最近の調査から、2型糖尿病の薬物療法において、治療効果が十分に得られていない人がいることがわかってきました。「日本糖尿病学会では、合併症予防のための目標値として、HbA1c(ヘモグロビン(Hb)にブドウ糖が結合したものの割合)は7.0未満、血糖値は、空腹時130 mg/dL未満、食後2時間180mg/dL未満と定めています。しかし、実際に治療介入して、空腹時は目標値まで低下できても、食後の高血糖があり、HbA1cが目標値に到達していない“かくれ高血糖”の患者さんがいることがわかりました」と、寺内先生は現状の課題について解説しました。

 また、同じ2型糖尿病でも欧米人と日本人とでは、病態が異なるという特徴があります。「日本人は、インスリン分泌能力が欧米人と比較して低いのです。また、糖尿病の進行に伴い、インスリン分泌不全が進行することも知られています。これらのことから、日本人の2型糖尿病の病態に合わせた治療薬が必要と考えられてきました」

空腹時と食後の血糖値を一度の投与で改善できるよう配合割合を考慮

 今回販売開始されたソリクアは、空腹時血糖に作用する「インスリン グラルギン」と、食後血糖に作用する「リキシセナチド」が、1単位:1μgの割合で配合された治療薬です。すでに海外で発売されているソリクアは、3単位:1μgおよび、2単位:1μgの配合比の製剤として承認されています。

 日本人の2型糖尿病患者さんを対象に、ソリクアの優越性を検証した臨床試験(国内第3相臨床試験)では、1日1回の投与で空腹時血糖値と食後血糖値のいずれも改善し、対照薬(製品名:ランタス、一般名:インスリン グラルギン)と比較して、低血糖と体重増加のリスクを増やさずに、統計学的に有意なHbA1c低下を示しました。これらの試験結果から、経口血糖降下薬で十分な血糖コントロールが得られない日本人の2型糖尿病患者さんに対し、ソリクアが新たな治療の選択肢となり得ることが明らかになりました。

 寺内先生はセミナーの最後、次のように述べました。

「現在2型糖尿病の治療をしている患者さんで、体重が増えたり十分な効果が得られない場合は、治療を見直してみることも大切です。適切な治療は血糖コントロールにつながります。患者さんにとって、新たな選択肢が増えることを期待します」(QLife編集部)

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