[ヘルスケアニュース] 2020/08/07[金]

いいね!つぶやく はてなブックマーク

【この記事のポイント】

  • 新型コロナの検査に関する理解度や不安要素を明らかにする目的でアンケートを実施
  • 「抗原検査」に関する理解度が他の検査の理解度より低い傾向
  • 検査に対する不安で最も多かったのは「検査精度のばらつき」

「PCR」「抗原」「抗体」検査、それぞれの特徴は?

 新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)のパンデミックが加速しています。みなさんの周りでも、数えきれないほどの影響が出ていることと思います。

 最近の報道で多く耳にするのが、「検査」に関連する情報ではないでしょうか?そこで、QLifeでは2020年7月20日~22日、QLife会員を対象に新型コロナの「検査」に関するアンケートを実施しました。その結果を発表します。(有効回答数=310人)

 現在、新型コロナ罹患の有無を調べる検査として、「PCR検査」「抗原検査」「抗体検査」があります。それぞれの特徴を正しく理解しているかを確かめるため、以下のように尋ねました。

 「PCR検査について正しいと思う説明にチェックをしてください」(複数回答)という問いに対し、正解の「現在罹患しているかを調べる検査である」を選択したのは275人(89%)でした。一方検査が「保険適用されていない」(不正解)を選んだのは80人(26%)でした。また、全問正しく選択した人は59人(19%)という結果でした。

 PCR検査の唾液検体による検査は、「症状発症から9日以内の者については唾液PCR検査を承認・保険適用」(厚生労働省発表・令和2年6月2日以降)であり、同7月17日から無症状の場合でも唾液によるPCR検査が可能。また、同3月6日以降、PCR検査は保険適用されています。(厚生労働省 新型コロナウイルス感染症に関する検査について)

 また、「抗原検査について正しいと思う説明にチェックをしてください」(複数回答)という問いに対しては、上位4つの項目はいずれも正しい内容であるにもかかわらず、半数以上が選択していない項目もありました。全問正しく選択した人は310人中15人に留まりました。

 「抗体検査について正しいと思う説明にチェックをしてください」(複数回答)という問いに対しては、「過去に罹患していたかを調べる検査である」を243人(78%)が正しく選択。一方、「血液を用いて検査する」「IgGやIgMという抗体の有無を調べる」はいずれも正しいにもかかわらず、選択したのは半数以下でした。また、全問正しく選択した人は59人でした。

 さらに、濃厚接触者について、「新型コロナ発症2日以内の感染者と、ある条件で接触すると濃厚接触者になります。国立感染症研究所により定義されている条件として正しいものにチェックをしてください」と尋ねました。現在は、「(マスクなどの)予防策なしで1メートル以内かつ15分以上の接触」と定義されていますが、全て正しく選択したのは12人でした。当初は2メートル以内とされていましたが、令和2年4月22日以降、「1メートル以内かつ15分以上」という目安に変更されています。

半数が「病院で抗体検査を受けたい」、多くが「最寄りの病院で検査実施」に安心感

 「抗体検査を病院で受けたいか」という問いに対して、半数近い146人が「はい」と回答。一方、同時に尋ねた「自費で抗体検査キットを購入して検査したいか」に対しては、69人が「はい」と回答しました。

 さまざまな抗体検査キットが市場に出回っていますが、現在のところ、日本国内で医薬品・医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)上の体外診断用医薬品として承認を得た抗体検査はありません。厚生労働省は、「期待されるような精度が発揮できない検査法による検査が行われている可能性もあり、注意が必要」としています。

 加えて、「最寄りの病院・クリニックで新型コロナの検査を行っているとわかるとどう思いますか?」と尋ねたところ、「万が一の時はすぐに相談できるので安心できる」を選択した人が最も多く220人、「不安に思う」を選択したのは31人でした。

検査に対する不安、最も多かったのは各検査の「精度のばらつき」

 最後に、「新型コロナに関する検査に対して、不安に感じていることはありますか?」を尋ねました。最も多かったのは「検査の精度にばらつきがあると聞くので、結果をうのみにしてよいか不安」で147人。以下多い順に、「検査費用が高いのではと不安」(122人)、「いつ検査を受ければいいのかわからないので不安」(102人)と続きました。

 刻々と状況が変わる中、検査を受けるための条件等は、数か月の間で変更される可能性もあります。今は検査が必要ではないという人でも、自分自身、または同居する家族が、いつか受ける日が来るかもしれません。いざという時に混乱しないためにも、政府や行政等が発信する新しい検査の情報に耳を傾けるようにしておきましょう。(QLife編集部)

・調査概要
実施責任者:株式会社QLife
調査目的:新型コロナの検査に関する一般人の理解度、不安要素などを把握する
調査手法:Webアンケート調査
調査期間:2020年7月20日〜7月22日

・結果概要
有効回答数:310
性別:男性193人(62.2%)、女性117人(37.8%)
居住地:首都圏(東京都51人、神奈川県28人、埼玉県24人、千葉県20人)中心に全国
年代:50代(113人)、60代(71人)、40代(56人)中心に10〜80代以上
職業:公務員/会社員(117人)、無職(82人)、専業主婦(主夫)(37人)の順に多かった

この記事を読んだ人は他にこんな記事も読んでいます。
記事の見出し、記事内容、およびリンク先の記事内容は株式会社QLifeの法人としての意見・見解を示すものではありません。
掲載されている記事や写真などの無断転載を禁じます。