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[ヘルスケアニュース] 2021/03/15[月]

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 頭の片側もしくは両側に心臓の拍動に合わせてズキズキするような強い痛みを感じたことはありますか? 吐き気や嘔吐を伴う、光や音、臭いに過敏になる、運動すると悪化するといった症状があれば、それは片頭痛かもしれません。

 片頭痛は、ズキズキと脈を打つような頭の片側や両側の痛みが発作的に起こる、神経学的にも確立された脳の疾患です。発作の前にジグザグにキラキラした光が視界に現れるなどの「前兆のある片頭痛」と「前兆のない片頭痛」があります。


CGRPの活性を阻害する薬の働き(日本イーライリリー提供)

 片頭痛の発生メカニズムとしては現在、「三叉神経血管説」が広く受け入れられています。これは脳神経である三叉神経が何らかの理由で刺激され、神経伝達物質が多く出てしまうために炎症が引き起こされ、痛みが発生するというものです。治療では、頭痛の重症度に応じて、アスピリンや非ステロイド系消炎鎮痛薬(NSAIDs)、トリプタン系薬などを使用します。最近では、片頭痛発作時に上昇する神経ペプチドであるCGRPの活性を阻害する治療薬も登場しました。

30代女性の5人に1人が片頭痛持ち、困ったら頭痛専門医に相談を

 片頭痛の推定患者数は国内で840万人。有病率は男性が3.6%、女性が12.9%と、女性の有病率は男性の約4倍にも上ります。有病率が最も高いのは30代女性で、約20%。5人に1人が片頭痛を持っている計算になります。


平田幸一先生(日本イーライリリー提供)

 製薬会社の日本イーライリリーが2月25日に開催したプレスセミナーで講演した日本頭痛学会の平田幸一先生(日本頭痛学会代表理事、獨協医科大学副学長)は、「働き世代・子育て世代の女性で有病率が高い」と話し、日常生活や社会生活に大きな支障をきたしていることを問題視。「片頭痛は1990年、2016年いずれの報告でも、日常生活に支障をきたす疾患の第2位だった」とのデータを提示しました。その上で、「適切な治療により、発作の回数や痛みが軽減し、生活への支障が緩和される」と、頭痛専門医による片頭痛治療の必要性について言及しました。

 平田先生は、「片頭痛は職場や家庭など、患者さんを取り巻く社会的な環境との間に摩擦を生むことがある病気」だと指摘。「患者さんのためにも、社会にとっても解決すべき」との考えを示し、「頭痛で困っていれば、頭痛専門医を訪れることが望ましい」と受診を促しました。

片頭痛発作を減らすためには?

 思い通りの日常生活を送れないほど辛い片頭痛発作。頭痛を誘発したり症状を悪化させる要因には、例えば下のようなものがあります。これらを避けることで、発作を減らすことができます。まずは、実践できそうなことを取り入れてみませんか?

・ストレス
・まぶしい光
・騒音
・きつめの洋服を着る
・寝不足
・気圧の変化
・炎天下
・緊張からの開放
・寝過ぎ
・肩こり
・重いネックレス
・風に直接あたる
・空腹
・香水をかぐ
・ポニーテールで髪を縛る

(QLife編集部)

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