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[ヘルスケアニュース] 2021/04/30[金]

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 かゆくてかゆくてたまらない。薬を塗っているのに治らない。良くなったと思ったらすぐにまた湿疹が出てきた――。アトピー性皮膚炎で、そんな悩みを抱えていませんか。この薬、自分の症状に合わないのでは……? なんて効果を疑ってしまうこともありますよね。だけど、ちょっと待った。その薬、正しく塗れていますか?

 アトピー性皮膚炎とは、かゆみのある湿疹が、良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。治療の基本は、スキンケア、薬物療法、環境面(ダニ・ハウスダスト、ペット、ストレスなど)の対策という3つ。薬物療法ではステロイド剤や免疫抑制剤、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤を使います。

症状が繰り返されること」への不安 76.7%

 製薬企業のアッヴィ合同会社は4月16日のセミナーを開催し、「アトピー性皮膚炎が生活に与えている影響に関する意識調査」の結果を発表しました。調査は、インターネットで2月に実施され、20歳以上で仕事をしているアトピー性皮膚炎患者1,000人(男性50%、女性50%)が回答しています。


不安・悩みを抱える症状(アッヴィ提供資料を基に作成)

 調査結果によると、「症状が繰り返されること」に不安・悩みを抱えるとの回答は全体の76.7%。さらに、およそ5割の人が「治らないとあきらめている」と考えていることが明らかになりました。多くの患者さんが症状をコントロールできず、悩みを抱えていることがわかります。

 「アトピー性皮膚炎が原因で恋愛・結婚・子どもを持つことに対し不安・悩みを感じる、感じたことがある」と回答した人は6割を占め、その内容としては、「子どももアトピーになったらどうしよう」が74.4%、「相手に受け入れてもらえるか」が68.2%、「大切な人とのスキンシップ」が53.1%でした。

 「アトピー性皮膚炎の症状に関連して、周囲からかけられた言葉に傷ついた、または嫌な思いをした経験がある」との回答は、53.5%に上りました。そのうち半数以上の人は社会人時代に傷ついた、嫌な思いをした経験を持つといいます。

 「症状について周囲の理解が得られていると感じるか」との質問に対しては、「理解がある」(43.0%)、「理解がない」(25.0%)、「どちらでもない」(32.0%)という結果でした。「日常生活での負担やストレスについて周囲の理解を得られていると感じるか」に対する回答は、「理解がある」(37.9%)、「理解がない」(31.6%)、「どちらでもない」(30.5%)でした。調査結果を踏まえ、セミナーで講演した片岡葉子先生(大阪はびきの医療センター)は、「アトピー性皮膚炎の症状や患者さんの生活、対人関係への影響について患者さんの周囲の人も正しく理解することが重要だ」との考えを示しました。

TARCが正常値になるまで、しっかり薬を塗り続けることが大切

 ステロイド剤はいつまで塗ればよいのでしょうか。セミナーで片岡先生は、「血液検査で、炎症の程度を示すTARCが成人の正常値(450pg/mL)に下がるまでは塗り続け、その後ゆっくりと薬を塗る回数を減らす必要がある」と説明。「湿疹がおさまってきたと見た目で判断し、塗るのをやめてしまうと、再び湿疹が出てくる。その繰り返しになる」と誤った判断で薬の使用を止めないよう注意を呼びかけました。


オンライン講演の片岡葉子先生(大阪はびきの医療センター)

 片岡先生によると、患者さんがケアの方法について心配や不安がある場合、治療やセルフケアに消極的になり、アトピー性皮膚炎の症状が悪化するそうです。「症状が悪化したときに、患者さんは『やっぱりこの薬はダメなんだ』と思ってしまいがちで、ますますケアをおろそかにし、さらに悪化していく」といいます。片岡先生は、「患者さん自身の治療の失敗体験やステロイド剤は危険で使うべきではないという誤解が、薬をできるだけ使わないようにという行動を招いている」と危機感を示しました。

 同日のセミナーでは、江藤隆史先生(あたご皮フ科)も登壇し、ステロイド剤の誤解について、「ステロイド剤が効かない、塗ってもどんどん悪くなると悩んでいる患者さんは、薬を薄くすり込んで塗る場合が多い」と問題視。「薬はしっかり塗らないと効かない」と指摘し、適切なケアを行う必要性を強調しました。

主治医との相性が悪ければ、「医師はどんどん変えていい」

 江藤先生は、ステロイド剤が危険だという誤解がなくなるまでには「時間がかかると思う」としつつ、「患者会からのアドバイスが重要」との見方を示しました。同じような悩みを抱えた経験があり、さまざまな治療法を試した結果、標準治療を受け、今では症状が落ち着いているという患者さんによる体験談の説得力は大きいといいます。標準治療とは、たくさんの研究で効果や安全性が確かめられており、現時点で最も良いとされている治療法のことを指します。


江藤隆史先生(あたご皮フ科)

 江藤先生はまた、「今では、ステロイド剤以外の薬による新しい治療もある」とステロイド剤を使いたくないと考える患者さんが受け入れやすい治療法があることも紹介。「しっかり治療すれば上手くいく」と言葉に力を込めました。

 クリニックや病院を探す方法については、日本アレルギー学会や日本皮膚科学会の専門医資格(アトピー性皮膚炎のガイドラインを熟知し、適切なケアができる医師が取得する資格)を持っている医師かどうかを手がかりにすることを勧めつつ、「相性が合う医師を選ぶのは難しい」とし、「(相性が悪ければ)医師はどんどん変えていい」とアドバイスしました。 (QLife編集部)

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