[ヘルスケアニュース] 2026/07/28[火]

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眼瞼下垂の実態調査で明らかになった受診と治療の現状

製薬会社の参天製薬は2026年7月13日に、「眼瞼下垂の実態と課題 治療の現状 点眼薬がもたらす新たな選択肢」と題して眼瞼下垂に関するメディア向けセミナーを開催しました。セミナーでは、九州大学眼科診療講師の田邉美香先生より、眼瞼下垂の症状や治療法について講演が行われました。

眼瞼下垂とは、正面を見たときに上まぶたの縁が下がっている状態を指します。原因について田邉先生は、「眼瞼下垂の原因の約6割は腱膜性(腱膜とその周辺組織の弛緩によるもの)である」と説明しました。一方で、長期間のハードコンタクトレンズの装用や眼科手術のほか、重症筋無力症などの疾患が潜んでいるケースもあると述べました。

セミナーでは一般集団を対象とした調査結果が紹介され、田邉先生は「50代では約5割、70代では約6割が何らかのまぶたの下がりを自覚している」というデータを提示しました。未治療の患者を対象とした同調査では、視覚的症状や外見の変化、眉毛を上げる動作から生じる頭痛や肩こりなどの随伴症状に対し、「いずれの症状についても85%以上の患者さんが改善したい、あるいはできれば改善したいと回答しています」と述べました。


田邉美香先生(参天製薬提供)

一方で、受診率や治療率について田邉先生は、「まぶたの下がりを自覚している方の受診率はわずか8%、さらに治療を受けている方は3.3%にとどまっていました」と説明しました。その背景として、まぶたの下がりが病気であると知っている人や、治療法があることを知っている人が一部にとどまっているという、疾患への認知状況が示されました。

点眼薬による治療の選択肢

後天性眼瞼下垂の治療は手術だけが選択肢でしたが、2026年4月に点眼治療薬「アップニークミニ点眼液0.1%」が発売され、薬による治療を選べるようになりました。この薬は保険適用外の自由診療(薬価未収載)となり、閉塞隅角緑内障の患者さんへの使用には注意が必要なため、眼科専門医による診断のもとでの処方が推奨されるとのことです。

田邉先生は講演の結びに、「眼瞼下垂は単なる見た目の問題ではなく視機能にも影響を及ぼす疾患です。点眼治療という新たな選択肢が加わり、患者さん一人ひとりの症状やライフスタイルに合わせて治療を選べる時代になった」と総括しました。

これまで加齢の影響と見過ごされがちだったまぶたの下がりには、原因となる疾患が潜んでいる可能性があります。症状が気になる方は、まずは眼科に相談して原因をはっきりさせることが大切ですね。(QLife編集部)

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