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[病院を知ろう!プロジェクト] 2010/09/15[水]

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photo : Glenn Fleishman

 スマートフォン(例:iPhone)やタブレット型端末(例:iPad)の販売数が伸びるにつれて、「電子書籍」市場が注目を集めている。それにつれて、医師の間でも電子書籍を利用した出版ニーズが高まっている。もともと「従来の紙書籍での自費出版市場」においても、医師は主要な著者層であったが、電子書籍においても、「健康法・治療法」や「論文発表」などで利用を考えている医師が多いようだ。

1.あなたは【電子書籍の自費出版】に関心がありますか。

医師に電子書籍出版(自費出版)に興味があるかを聞いた。まず、最も一般的な題材と思われる「健康法・治療法などの持論の発表」に関して問うたところ、13%の医師が「してみたい」と答えた。特に開業医ではその比率が高く、17%にのぼった。

自由記入コメントでも次のような内容が見られ、比較的前向きな人が多いことをうかがわせた。
「現在でも、十分に、意欲をもっている医師は他の業種より多いと思います。(52歳、男性、徳島県)」
「基本的には医師は自己顕示欲が強く、また出版も大好きな生き物だと思うが…。ただしひとつあるのは、同僚同士の足のひっぱりあいが強いだろうということ。(31歳、女性、神奈川県)」

※自費出版とは:著者=あなたが、自分で費用を出す出版形態です。ただし一定以上の部数が売れた場合には、印税が入ります。
※「電子書籍」とは:印刷物ではなく、電子的に閲覧する書籍。従来のパソコンや携帯電話でインターネットからダウンロードして閲覧できるほか、タブレット型端末やスマートフォンでも閲覧が可能です。最近のタブレット型端末やスマートフォンの台頭で、急速に利用拡大するとみられています。

1-2.あなたは【電子書籍の自費出版】に関心がありますか。―“年齢”別の集計

年齢別に集計をしたところ、勤務医では40代に最も意欲が高く17%、開業医では40代よりもむしろ60代に意欲が高く27%にのぼった。

勤務医
開業医

1-3.あなたは【電子書籍の自費出版】に関心がありますか。―“スマートフォンの所有状況”別の集計

スマートフォン所有状況別にみると、開業医については、はっきりと傾向が表れた。すなわち、所有ないし所有予定の医師ではどちらも43-44%が「してみたい」と回答。一方で「知らない」とした医師の半数はそもそも「出版するような材料がない」とした。

勤務医
開業医

2.あなたは、「健康法・治療法などの持論の発表」以外の題材について、【電子書籍の自費出版】に関心がありますか。

次に、「健康法・治療法などの持論の発表」以外の3題材において、出版意向を聞いたところ、「自身の論文の発表」や「仲間の他医療者との共同取り組みの発表」では開業医よりも勤務医の関心が上回った。特に論文発表は、勤務医の12%が「してみたい」と答えた。

「自身の論文の発表」を出版
「エッセーや私小説」を出版
「他医療者との共同取組発表」を出版

3.どうしたら、医師が電子書籍出版するようになると思いますか。

医師が電子書籍出版に取り組みやすくなるためには、何が必要/障害なのだろうか。自由に記入してもらったところ、圧倒的に多いのが「時間の確保」の問題であった。その次が「費用が安価または無料」「電子書籍端末の普及」で、その次が「(医師の)電子出版の一般化」「大勢に読まれるしくみ」であった。
最後の3つから共通して解釈できることは、「医師にとって、まだまだ電子出版は未知のもの、ないし出版手段とは認知されていない」ということだろう。

時間の確保

  • 多忙なためそのような時間がありません。医師の雑用がなくなれば、もう少し時間ができるかもしれません。 (男性/54歳/群馬)
  • 日常業務が忙しすぎて、そのようなことをする時間がない。もっと時間があれば意欲もでると思う。 (女性/42歳/千葉)
  • 真面目な臨床医にはそんなヒマはない. (男性/36歳/東京)
  • 多くの医師は多忙で、自分で本を書く時間などないと思う。 (男性/61歳/山口)

費用が安価または無料

  • 料金が安くまたは無料 (男性/34歳/大阪)
  • 出版費用が低額なこと (男性/52歳/北海道)
  • 費用をスポンサー(製薬会社など)が一部負担する (男性/41歳/愛知)

電子書籍端末の普及

  • とにかく端末が普及することだと思います。 (男性/46歳/北海道)
  • 端末が普及することが最低条件。 (男性/35歳/岐阜)
  • 端末の普及 (男性/47歳/神奈川)

(医師の)電子出版の一般化

  • 実際に医師によって作られた電子書籍をいくつかサンプルで見せてもらえたら、リアルな感触がつかめるので、作ってみたいと思うと思います (女性/33歳/香川)
  • 実績が積み重なって、電子出版がポピュラーになったら、医師も電子出版をする意欲がわくと思います。 (男性/46歳/神奈川)
  • 電子書籍出版がごく一般的なものになり、紙媒体よりも利用されるようになれば自ずと意欲が沸く医師が増えてくると思います。 (男性/46歳/愛知)

大勢に読まれるしくみ

  • 出版物の紹介サイトが充実しており、閲覧者が多い。 (男性/60歳/徳島)
  • 流通の場が確保されていること(AppleのAppStoreみたいな) (女性/41歳/愛媛)
  • 他人から閲覧された数がわかるとか (男性/44歳/鹿児島)

その他に多かったコメントは、手間を減らすしくみへの希望であった。それはシステムだったり、人的なサポートだったり、あるいは紙の印刷との同時実施だったり。
このほか、医師ならではの要件/障害もあり、「所属学会のしがらみと無関係に出版できる」「論文実績として認知される」「Impact Factorにカウントされる」などが挙げられた。

※Impact Factorとは:学術的な影響度を表す指標で、論文の引用回数によって決まる。通常は学術雑誌の権威度を測る際に用いられる。

手軽なシステム

  • ある程度、枠組みができてあり、そこに当てはめるだけで出来上がるようなシステムがある。 (男性/37歳/大阪)
  • ブログの更新のように簡便にできれば。 (女性/32歳/岡山)
  • 口述筆記がもっと、手軽にできたら あるいは可能性があるかもしれないと思います。 (男性/43歳/大阪)
  • 考えが簡単に文章に出来るような仕組み (男性/54歳/兵庫)

コーディネータによるサポート

  • 出版までのコーディネートをしてくれるサービスがあると良いと思う。 (男性/44歳/岡山)
  • 簡便・安価な「出版サービス」の存在 (男性/34歳/奈良)
  • 上手にコーディネートしてくれる方の存在が必要と思います (男性/34歳/奈良)

紙の出版との同時発行

  • 印刷物の同時出版。出版するからには、数冊でも良いので、地元の本屋に並んでいるのを自分の目で確かめたい。  (男性/47歳/神奈川)
  • 現在の出版方法にプラスアルファで手軽に発注できるような体制作り。(論文などを執筆した際に「このまま電子書籍でも出版できます」と提示してもらえるなど。) (女性/32歳/大阪)
  • 個人が決めるのではなく、出版社が常に電子書籍出版にしたらよい (男性/58歳/東京)

気軽な出版

  • 所属学会などのしがらみのない自由な記述ができる事が第一であると思います. (男性/45歳/北海道)
  • 出版社等を通さない、気軽に出版できる体制の確保 (男性/51歳/神奈川)

著作料収入の見込み

  • 投資した金額が回収できるしくみ (男性/47歳/京都 )
  • 出版することである程度の収入が得られれば (男性/50歳/北海道)
  • 収入増加 (男性/52歳/東京)

医学上の評価につながる

  • 出版によりImpact factor が付与される (男性/48歳/東京)
  • 多くの人に目が止まる。学会活動の一環として何らかのリンクがある。 (女性/48歳/奈良)
  • 論文実績として認知 (男性/53歳/東京)

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