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[知っておきたい!ニュースな言葉] 2016/01/13[水]

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知っておきたい!ニュースな言葉

今月のテーマ「脳震盪(のうしんとう)」

 みなさん、こんにちは。看護師兼保健医療福祉ニュースウォッチャーのTSUBAKIです。突然ですが、ラグビー界の活躍が目覚ましいですね。2015年ワールドカップ(W杯)での男子日本代表の大躍進をきっかけに、ラグビーのファンになった方も多いかと思われます。
 そこで注目したいのが「脳震盪(のうしんとう)」。激しい衝突でラグビー選手が脳震盪に見舞われることもあり、その場合には出場制限も設けられているそうです。今回はこの脳震盪について調べてみました。

脳震盪が起こるのはスポーツの現場だけとは限らない

 脳震盪とは、脳の機能に障害をもたらす外傷性脳損傷です。症状はさまざまですが、一般的には、頭痛、めまい、記憶障害、バランス障害が挙げられます。ノックアウトされた状態の意識消失は、脳震盪のうちの1割以下でしか見られません。脳震盪は外見では判断しにくいため、注意が必要です。頭部への直接的な衝撃によって生じることもありますが、体のほかの部分への衝撃が頭部の急な動きを引き起こして生じることもあるとされています。

 脳震盪が起こるのは、スポーツの現場だけとは限りません。具体的には、自動車事故、自転車の衝突、歩行者同士の衝突、転倒、暴行などがあります。事故などで特に外傷が見られなくても、脳震盪を引き起こしている可能性はあるのです。

子どものほうが危険性高い?

 脳震盪は、どの年齢にも起こりうるものですが、成人よりも小児、青年のほうがなりやすいといわれています。回復に時間がかかり、より明らかな記憶および精神機能の問題が生じやすく、1~2度の衝撃によって、死に至る場合も含めた危険な神経学的な合併症も起こしやすくなります。赤ちゃんが激しく頭を揺さぶられて脳震盪を起こし、死亡したという事例も報告されています。

スポーツの現場では脳震盪をどうやって見分けている?

 では、脳震盪はどのように見分けたらよいのでしょうか?
 日本脳神経外傷学会と日本臨床スポーツ医学会では、スポーツの現場で脳震盪を簡便に評価する方法を提案しています。

(1)自覚症状(徴候・症状)
意識消失/けいれん/健忘/頭痛/頭部圧迫感/頚部痛/嘔気・嘔吐/めまい/ぼやけてみえる/ふらつき/光に敏感/音に敏感/素早く動けない/霧の中にいる感じ/何かおかしい/集中できない/思い出せない 
などの自覚症状がある場合は脳震盪を疑います。
(2)記憶
「ここはどこですか?」などの質問に正しく答えられなかった場合、脳震盪を疑います。
(3)バランステスト
利き足を前におき、そのかかとに反対の足のつま先をつけて立ちます。体重は両方の足に均等にかけます。両手は腰において目を閉じ、20秒の間その姿勢を保ってください。目を開ける、手が腰から離れる、よろける、倒れるなどのエラーが20秒間に6回以上ある場合や、開始の姿勢を5秒以上保持できない場合には、脳震盪を疑います。

 両学会では、(1)~(3)の症状や身体所見がひとつでも見られる場合は、脳震盪の可能性があるとしています。

 脳震盪をあまく見てはいけません。ラグビーをはじめとする一部の競技では、脳震盪後に症状がない場合でも、2~4週間練習を禁止することが推奨されています。症状が軽いからといって、競技・練習に復帰すると、ごく短い期間で脳震盪を繰り返す危険性があります。その場合、症状が長引いたり、認知症やパーキンソン病のような症状に至ったりすることもありますので、十分な注意が必要です。

 少しでも脳震盪の疑いがあれば、すぐに医療機関を受診することをお勧めします。

文/TSUBAKI
30代後半の看護師兼保健医療福祉ニュースウォッチャー。いわゆるお勉強はキライだが、調べ物は大好き。
好きな言葉は「笑う門には福来る」。

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