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[知っておきたい!ニュースな言葉] 2016/07/14[木]

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知っておきたい!ニュースな言葉

今月のテーマ “富士山登山の高山病”

 みなさん、こんにちは。看護師兼保健医療福祉ニュースウォッチャーのTSUBAKIです。今年こそ、日本一の富士山に挑戦したいという方はいませんか?もし、御来光を見るために夜中に出発し、山小屋にも宿泊せず、頂上まで一気に登ってしまう、いわゆる弾丸登山を考えているのなら、病気やけがのリスクが高く初心者には注意が必要です。今回は、富士山登山で陥りやすい「高山病」について調べてみました。

世界遺産の富士山、登山者数30万人

 梅雨が明けると、いよいよ本格的な夏山シーズン。日本のシンボル富士山は2013年に世界遺産に登録されたこともあり、国内外問わず大人気です。登山道が整備されて、特別な登山技術も必要としないため、経験の少ない人でもチャレンジしているようです。環境省によると、7月1日~8月31日の登山者数は2008年から2014年まで約24万~32万人で推移しており、昨年は最盛期の天候不順や御嶽山の噴火災害、箱根火山の影響で大幅に減少したものの、約20万4,447人が訪れています。

 富士山の登山シーズンになると、毎年テレビや新聞などで高山病について注意喚起を呼びかける報道を目にします。しかし、静岡県警本部によると、2015年7月10日~9月10日の開山期間中の遭難発生数は53件、うち17件が発病によるものでした。内訳は高山病が8件で、そのほか低体温症が5件、熱中症が2件など。登山者数全体に対し、高山病による遭難はほんのわずかであることがわかります。

2,500m以上で「急性高山病」の危険性

 高山病は、高地で酸素が欠乏することによって引き起こされます。酸素分圧とは、気体中に含まれる酸素の量を表す指標ですが、日本登山医学会によると、平地を基準とした場合に標高3,000mでは約3分の2になります。これだけ見ると、何とかなると考える方もいるかもしれませんが、体内の酸素の減り方はひどく、3,000mを越すと体の中の酸素量は半分以下といわれています。

 一般的に、約2,500m以上になると「急性高山病」の危険性が高いとされ、頭痛、睡眠障害、食欲低下、ぼんやりして元気がない、末梢の浮腫、嘔気・嘔吐などの典型的な症状が現れます。五合目の約2,500m付近から山頂が3,776mの富士山登山で主に懸念されるのはこの急性高山病です。

 一方、急性高山病が重症化したものとしては、約3,000m以上で症状が現れる「高所肺水腫」と、4,000~5,000m以上で現れる「高所脳浮腫」があり、いずれも命にかかわる危険性があります。富士山は4,000m以下ですが、これらの標高よりも低い所で発症したケースもありますので油断は禁物です。

予防策は「高所順応」、ゆとりある日程で

 日本旅行医学会によると、高山病にかかりやすいかどうかは、それぞれの個人による差が大きく、なりやすいかどうかを調べる方法もないようです。

 高山病の予防策としては、

  • 高所に順応する
  • ゆっくりと登る
  • 常に深呼吸をする
  • 十分に水分補給する
  • 服装や荷物で体を締め付けない

 などが挙げられます。

 特に高所順応については、五合目から猛スピードで登ってはいけません。ゆとりのある日程を組むことが大切で、時間をかけて徐々に高度を上げていけば、気圧の低下による空気の薄い状態にも体が慣れていきます。予防薬もありますが、処方せんなしに薬局で購入することはできませんので、心配な方は高山病外来のある医療機関に相談してみるとよいでしょう。

 高山病の症状を感じたら、それ以上高い所に上がらないようにしましょう。同じ高度で休んでいても症状が悪くなったら低い所に下りましょう。仲の良いグループや団体ツアーで登山していると、「迷惑をかけたくない」という思いから、少しの症状なら我慢しようと考える方もいるかもしれません。ですが、高山病を悪化させると、かえって迷惑をかけることになりますので、初期症状のうちにしっかりと対処することが大切です。

 これからの登山が楽しいシーズン、急な天候の変化にも対応できるように装備などを十分に準備して、安全を心掛けましょう。

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