出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
すべて
病名
 × 

結核性胸膜炎
けっかくせいきょうまくえん

もしかして... 胸膜炎

つぶやく いいね! はてなブックマーク

結核性胸膜炎とは?

 初感染に引き続いて発病する特発性胸膜炎と、二次結核に伴って発症する随伴性胸膜炎があります。

 初感染では、感染巣が胸膜直下で乾酪壊死を起こし、それが胸腔内に壊れて生じると考えられています。胸水の培養塗沫検査、胸膜生検(組織をとって調べる検査)で菌の証明、あるいは特徴的な組織病理像を得れば確定診断がつきます。しかし、診断率はそう高くなく、他の疾患を除外しながら、抗結核療法の反応をみて治療的に診断することも多いのです。

 胸水中のリンパ球の増加、アデノシンデアミネース(ADA)値の高値も参考になります。胸水は大量であれば、胸腔にチューブを入れて排出します。ステロイド薬を局所注入する場合もあります。

結核性胸膜炎と関連する症状・病気

(執筆者:福井大学医学部附属病院呼吸器内科教授 石崎 武志)

おすすめの記事

結核性胸膜炎に関する医師Q&A