専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

愛育病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

内科(血液内科)

分野

血液内科

特色

白血病、リンパ腫、骨髄腫など難治性血液疾患に対する化学療法を中心とする集学的治療を専門とするほか、各種の貧血、血小板減少等の広範な血液疾患に対応する血液専門医、指導医を揃えている。高齢化社会の中で、増加する高齢者の血液疾患に対する少量化学療法や緩和療法など、臓器予備能やQOL(生活の質)に配慮した治療方針も考慮する。併設している消化器科と連携し、血液疾患における消化管病変の診断、治療に積極的に取り組んでおり、消化管リンパ腫の症例も多い。大学病院(北大血液内科、第3内科)との強力な連携のもと、造血細胞移植にも対応している。日本血液学会血液研修施設。

症例数

08年1年間の血液疾患新患者数は白血病34例、悪性リンパ腫50例、多発性骨髄腫10例、骨髄異形成症候群17例などであり、血液腫瘍性疾患で年間100例以上である。札幌市内はもとより、道内各地の医療機関からの紹介患者が大半である。外来通院患者は月100~120人である。入院病床は内科60床(うち無菌病室が10床)であり、血液内科としての入院患者は常時50人以上である

★白血病の治療は日本成人白血病研究グループ(JALSG)の標準治療を基本としており、急性骨髄性白血病の寛解率は86.6%(対象38例)である。造血細胞移植(同種移植)の症例は北大病院で施行している。高齢者(70歳以上)に対しては、抗がん剤の投与量を軽減した少量化学療法を症例ごとに工夫して行う。キロサイド少量+M-CSF療法などのオリジナル治療も施行している。急性リンパ性白血病のうちフィラデルフィア染色体を有する症例は、予後不良とされてきたが、近年分子標的薬のグリベック併用により寛解率も向上している。当科の12例では10例が完全寛解を得ており、その後、造血細胞移植に移行する症例も増加している

★骨髄異形成症候群は高齢者が主体の増加しつつある血液疾患であり、白血病への移行や骨髄不全の進行が予後に影響する。病態の評価が最重要との観点から、輸血等の対症療法から通常化学療法の選択まで、症例ごとに検討して対応している。血液疾患患者は免疫力の低下がみられ、とくに化学療法の経過中には好中球減少が必発であり、感染症のリスクも一段と高まるので無菌室を有効に活用し、感染予防対策を行っている

★悪性リンパ腫は症例数の最も多いリンパ造血器腫瘍であり、年間40~50例の新患をかぞえる。最近5年間で200例以上の新患入院患者があり、そのうち最も症例数の多い非ホジキンリンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の治療成績は初回寛解率が83.3%、5年生存率59.7%である。治療の基本は分子標的薬であるリツキサンにCHOP療法を加えるR-CHOP療法が標準であるが、種々の予後因子を考慮した症例ごとの治療法を選択することも多い。進行性で予後不良な症例に対しては、造血細胞移植である自家末梢血幹細胞移植を併用している

★多発性骨髄腫は、進行性で難治性の血液疾患であるが、最近サリドマイド、ボルテゾミブなどの新規薬剤が登場しており、それらを併用した化学療法を主体に、適応症例があれば自家末梢血幹細胞移植を併用している

再生不良性貧血に対しては、重症度に応じて抗胸腺細胞グロブリン、シクロスポリンなどによるATG=免疫抑制療法を施行している。最近まとめた17例24回のATG療法の治療成績は、奏効率70.8%、10年生存率66.7%である

★特発性血小板減少性紫斑病や低悪性度非ホジキンリンパ腫、マルトリンパ腫ではヘリコバクター・ピロリ菌との関連が注目されており、治療としての除菌治療を積極的に行っている

★悪性貧血は免疫機序によるビタミンB12吸収障害が原因の大球性貧血であるが、本症ではピロリ菌の関与が少ないことが推定されており、因果関係について症例を集積している。

医療設備

08年4月、現在地に新築移転した。北海道初のオール電化で空調完備した病院である。血液内科病室60床、うち無菌病室10床、個室10床。外来化学療法ベッド4床。感染症予防用陰圧診察室あり。CT、MRIなど完備。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

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