専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

岐阜県立多治見病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

膵・胆道、消化管疾患を中心に専門医がそろっており、消化器疾患全般にわたり救急医療から高度先進医療までの幅広い診断と治療を行っている。また、がん診療拠点病院となっており消化器癌に対する外来化学療法や内視鏡的治療についても積極的に施行している。

症例数

年間延べ外来患者数28,798人、延べ入院患者数は23,678人で、その約74.7%は消化管疾患、11.8%は肝疾患、13.5%が胆道、膵疾患である。年間の主な検査数は上部消化管検査3,783例、大腸内視鏡検査1,755例、超音波内視鏡検査374例、逆行性膵胆管造影検査281例などである

★消化管疾患の治療内視鏡は785例(上部297件、下部421件)にのぼり、上・下部消化管出血の大多数例は内視鏡的止血術で治療している。07年よりダブルバルーン小腸内視鏡を用い、小腸腫瘍や炎症性腸疾患(クローン病など)の診断、治療を積極的に施行している

★胆膵疾患への内視鏡処置は年間319件で、総胆管結石の内視鏡的砕石・採石治療、悪性閉塞性黄疸や胃十二指腸狭窄例に対する内視鏡的な金属ステント留置術を含めた非侵襲的緩和治療を積極的に行っている

肝疾患=B型・C型慢性肝炎に対するインターフェロン治療、肝臓癌に対する肝動脈塞栓療法、ラジオ波焼灼術を行っている

★切除不能悪性疾患に対しては、外来化学療法室を利用しての抗癌剤投与によりQOL(生活の質)の向上を図っている。

医療設備

CT、MRI、PET-CT、DSA、超音波内視鏡、ダブルバルーン小腸内視鏡、結石破砕装置、アルゴンプラズマレーザーほか。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

消化器外科

分野

消化器・一般外科

特色

病院の基本理念は「安全で、やさしく、あたたかい医療をめざします」。東濃地区唯一の地域がん診療連携拠点病院として、地域の医療機関と連携して食道、胃、大腸、肝、胆道、膵などのすべての消化器疾患について診療している。消化器内科と密接に連携をとり、定期的なカンファレンスで方針を決めている。救命救急センター、麻酔科と協力して緊急手術はすべて対応している。また、地域唯一の緩和ケア病棟が10年6月から開設している。乳腺内分泌外科、呼吸器外科、心臓血管外科、形成外科、口腔外科などの常勤医と必要に応じて協力して診療している。説明は丁寧で分かりやすいように心がけて行い、またセカンドオピニオンにも応じている。

症例数

09年の手術症例数は胃癌61例、結腸癌79例、直腸癌55例、肝胆膵癌30例、食道癌5例、胆石症68例、虫垂炎76例、鼠径・大腿ヘルニア122例など

★診断・治療については診療ガイドラインに基づいて行っている。早期癌については消化器内科での内視鏡的切除が積極的に行われている。近年、腹腔鏡下手術も増加している(09年:胆石症59例、大腸癌19例、胃癌2例など)。手術後は早期離床、早期経口摂取開始、在院日数短縮に積極的に取り組んでいる

手術後の病期別5年生存率(97年~00年)は、胃癌=I期93%、II期77%、III期36%、IV期10%。大腸癌=0期100%、I期91%、II期74%、IIIa期52%、IIIb期39%、IV期14%。

医療設備

PET-CT、MR 2台、CT2台、電子内視鏡、超音波内視鏡、放射線照射装置、腹腔鏡下手術機器など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

循環器内科

分野

循環器科

特色

当院は東濃地区の基幹病院として急性期疾患の2次、3次医療を主に行っている。救命救急センターが設置され24時間体制で心筋梗塞、狭心症、解離性大動脈瘤、心不全や不整脈疾患を治療し、心臓血管外科との連携で緊急手術にも短時間で対応することができる。また、日本初のドクターカーを導入し、医師を救急現場に派遣して病院到着前の超急性期の迅速な診断と治療を行っており、救命に役立てている。地域医療支援病院として医療連携を推進し、かかりつけ医の先生とともに循環器疾患全般の専門医療を行い、患者様に安全でやさしく温かい医療の提供を目指している。

症例数

病床数CCU4床を含め34床。09年の年間患者数1,013人で急性心筋梗塞75例、 解離性動脈瘤10例、心不全198例であった

★虚血性心疾患に対する心臓カテーテル検査は日帰りも可能で年間607件。最近では外来で行える心臓CTが増加している。64列、128列2台のマルチスライスCTがあり、年間717例に行い病変のある場合にカテーテル検査を行う。カテーテル治療は年間302例に行って95%以上の成功を収めている。ロタブレーターの使用は8件で全例で成功している

★心不全の治療で薬物に反応しない難治性心不全にはIABP、PCPSなどの器械的補助装置を使用し、人工呼吸器による管理が必要な場合には麻酔科と連携し、24時間体制で治療を行い成績の向上を図っている

不整脈治療=ペースメーカー植え込みは新規、交換を含め50例、ICD 5例、CRT-D 1例で不整脈に対するカテーテルアブレーションは24例であった

★閉塞性動脈硬化症に対する動脈形成術は13例で、全例で成功

心臓リハビリ=新病棟が建設されリハビリ施設の充実とともに心臓リハビリを心筋梗塞、心不全の患者様に開始し、非常に有効で安全を確認でき早期退院が可能となった。

医療設備

心血管造影装置、心臓超音波装置、ホルター心電図、トレッドミル運動負荷装置、マルチスライスCT、心臓核医学検査装置、MRI、PET、IABP、PCPSなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

岐阜県東濃、中濃地区唯一の心臓血管外科施設として地域医療に対して質の高い医療を提供するという責務を担っている。当院、循環器内科はもとより、近隣施設との協力、連携を密に24時間体制で対応している。患者さんの生活の質を第一目標に掲げ、年齢や症状、生活環境などを考慮した最善の治療を目指している。手術は安定した方法で行っており、いかに合併症を減らし、確実な手術を行うかを重視している。

症例数

最近の年間開心術症例は100例。うち、冠動脈バイパス30例、弁膜症40例、大動脈瘤20例、その他10例。うち緊急手術は15例、手術死亡は3例(3%)

★腹部大動脈瘤に対しては侵襲の少ないステント治療を行っている。手術は、確実性、安全性をもっとも重視し、かつ無駄のない手術を心がけている。冠動脈バイパスにおいては、脳合併症ゼロを目指し、できるだけ人工心肺を使用しない方法で行い、手術侵襲の軽減を図っている。手術時間は平均3~4時間。僧帽弁膜症においては、自己弁温存術式を第一とし、心房細動を合併した場合はメイズ手術を同時に行うことでワーファリンを内服しない手術を目指している。大動脈瘤の手術成績は最近、飛躍的に向上してきており、3週間程度の入院で行えるようになった

★当院は、麻酔科を中心とした救命センターを併設しており、消防隊からの連絡によりドクターカーを出動させ、不安定狭心症、心筋梗塞、急性大動脈解離、大動脈瘤破裂など循環器疾患に対し、迅速に対応できるよう循環器内科とも連携し、診療にあたっている

★手術適応に関しては、医学的見地からはもちろん、年齢、基礎体力、患者家族背景などを考慮し、決定している。具体的には手術自体は問題なく経過しても、体力の回復不足により術後肺炎など合併症を引き起こし、退院はできても介護が必要となり家族の負担が増えるなど術後の生活環境を重視し、手術適応を決めている

★心臓血管外科領域の疾患は、直接命にかかわる場合が多く、治療方針に対し、納得がいかない、もう少し説明を聞きたいなど感じた時はセカンドオピニオンをお勧めする。

医療設備

ICU、人工心肺、PCPS、IABP、心臓血管撮影室、MDCT、CHDF、CT、MRIなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

整形外科

分野

整形外科

特色

東濃地区3次救急患者治療のための救命救急センター病院で、救急ヘリ運用も年間12フライトを超え、さらに08年9月1日より運用を開始した本邦初の乗用車型ドクターカー(DMERC)は、1年9カ月間に出動件数も700件近くに及び、急性期医療の一端を担っている。当科では、一般外傷はもとより整形外科の主流である脊椎・脊髄外科、関節外科の最新の治療を積極的に行っている。また東海脊椎・脊髄病研究会、東海整形外科外傷研究会の事務局が当院に設置されており、東海地区整形外科医の学術面の発展、交流にも貢献している。

症例数

年間手術件数は約700例。人工関節置換術約100例、脊椎・脊髄外科手術約100例

★人工関節置換手術は股関節(THA)、膝関節(TKA)とも人工関節センターで手術手技習熟のための研修を行い、最小侵襲手術(MIS)を導入、手術翌日からの離床、リハビリを開始して良好な成績を得ている

★脊椎・脊髄手術にも脊椎内視鏡用開創拡大器を利用して顕微鏡下に除圧術を行い、皮下の展開を工夫して経皮的に脊椎固定術用のロッドを挿入するなど可能な限りMISを導入し、術後の患者さんの疼痛負担を軽減させている。これら脊椎疾患に対する最新手術治療の導入は言うまでもなく、可能な限り適切な保存的治療法の施行も継続しながら患者さんの症状緩和に努めるためにも、椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症例に対して手術回避目的で椎間板内にステロイドを注入する治療は継続して行っており、症例数も既に4,000例を超え、60~70%の軽快率という成績を国際学会でも報告している。そして、脊椎椎間板ヘルニアに対して新しいタンパク分解酵素(コンドロイチナーゼABC)を注入する髄核溶解術の米国と共同の治験にも積極的に参加し、薬剤の承認後にはその導入を心待ちにしている。

医療設備

MRI、CT、筋電図・神経伝導速度測定用電気生理学的検査機器、RI、PET、骨塩定量(DEXA)、DSA、超音波、無菌手術室、経皮的手根管症候群切開術(ECTR)用小型関節鏡。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

形成外科

分野

形成外科

特色

岐阜県東濃地区で唯一形成外科医が2人常勤している病院である。当科は日本形成外科学会の認定施設であり、同学会の目指す「傷をきれいに治す専門科」として、外傷を中心に難治性潰瘍、先天異常、腫瘍再建などの形成外科の様々な領域に対応している。基本に忠実な治療を心がけつつ、重症熱傷、マイクロサージャリーによる組織移植、皮膚腫瘍の形成など専門的な治療が必要な場合は、他科との綿密な連携の下に高レベルの治療が受けられるよう努めている。

症例数

09年の年間手術件数は約600件であり、10年もほぼ同件数の手術を行っている

★対象疾患は、熱傷(やけど)、顔面骨骨折や顔面軟部組織損傷、外表奇形〔多・合指(趾)症など四肢の変形、臍ヘルニア、漏斗胸など躯幹の変形、埋没耳・折れ耳・副耳、先天性眼瞼下垂など〕、糖尿病性壊疽や褥瘡、外傷後の傷跡・ケロイド、顔面神経麻痺、陥入爪、皮膚の良性・悪性腫瘍などである。10年の症例数の概算は、顔面骨骨折が13例、手足の先天異常2例、その他の先天異常13例、悪性腫瘍および再建が23例などとなっている

★当院は岐阜県指定の熱傷センターとなっており、重症熱傷に対しては救急科と協力することでICUでの集中管理や早期の手術治療が可能であり、極めて良好な治療成績を残している。小児から高齢者に至るまで多彩な熱傷患者に対しても、豊富な症例経験を生かして患者のニーズにあった治療を心がけている。また耳鼻咽喉科や口腔外科による腫瘍切除後の再建において、マイクロサージャリーを利用した遊離組織移植の成功率はこの数年100%を維持している。皮膚癌に対しても皮膚科と協力して適切な診断を行い、機能的・整容的に良好な再建手術、放射線や化学治療などを併用した集学的治療を行うように努めている。小児先天異常においては、漏斗胸に対するNuss法も選択でき、より幅広い疾患に対応可能となっている。眼瞼下垂、内反症・外反症、眼瞼・眼窩の悪性腫瘍などの眼窩周囲の形成外科は紹介患者も多く、地域の要望に応えている

★なお11年よりQスイッチルビーレーザーが導入されることとなり、今後は先天異常に対するレーザー治療のみならず、自費診療(保険対象外)によるシミの治療も開始予定である(現在は美容外科の診療は行っていない)。

医療設備

CT、MRI、PET、リニアック、Qスイッチルビーレーザー、炭酸ガスレーザー、熱傷ユニットなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

婦人科では、良性疾患や早期の悪性腫瘍に対して、内視鏡下手術(腹腔鏡下手術・子宮鏡下手術)に重点を置いて診療にあたっている。94年以降、内視鏡下手術の累積件数は、腹腔鏡下手術3,987件(子宮全摘術1,549件、卵巣腫瘍手術1,485件、筋腫核出術660件を含む)、子宮鏡下手術596件に達し、東海地方有数となっている。09年度より、臍部単孔式腹腔鏡下手術を開始した。139件に施行し、傷のない手術として良好な成績を収めている。竹田部長は、日本産婦人科内視鏡学会技術認定医を取得している。産科では東濃地区唯一のNICU(新生児集中治療室)設置施設として周産期救急医療に力を入れており、東濃および中濃地方の約20の医療機関より24時間体制で母体搬送を受け入れている。中村医長は、母体胎児治療専門医(日本周産期・新生児医学会)を取得している。

症例数

年間手術数は09年度846例。このうち、腹腔鏡下手術は368件、子宮鏡下手術は48件であった

★子宮筋腫、子宮内膜症等に対する単純子宮全摘術147件中、腹腔鏡下腟式子宮全摘術133件であった。最近、希望患者の多い子宮筋腫核出術も、腹腔鏡補助下に施行しており、87件であった

★09年度年間分娩数487件。このうち、緊急母体搬送85件、双胎29件、品胎1件、早産149件、NICU入院316件、帝王切開術280件。母体あるいは胎児合併症による紹介や救急搬送症例が多いため帝王切開術の割合が高くなっている。

医療設備

MRI(3.0テスラ)、マルチスライスCT、リニアック、PET-CT、腹腔鏡手術機器、血管撮影装置、超音波診断装置。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

小児科

分野

小児医療

特色

岐阜県東濃・中濃地方の基幹新生児・小児医療施設。新生児・未熟児センター(NICU 9床)、小児病棟(34床)が設置されている。専門外来、2次・3次医療を主として新生児~思春期まで幅広く診療活動を行っている。また特殊疾患に関しては大学病院その他の専門病院と連携し、患者さんにとって最良の医療が受けられることをモットーとしている。地域産科施設で出生した有病新生児・未熟児には小児科医師が24時間、ドクターカーで対応するシステムが確立されている。また院内においては、産科と連携して異常分娩や有病新生児出産が予測される場合には、必ず小児科医師が立ち会い、新生児の救急医療に対応している。08年2月に岐阜県地域周産期母子医療センターが認可された。時間外救急診療は紹介を原則としている。

症例数

外来患者数は1日平均約80人。急性感染症は比較的少なく、不登校、不安障害、発達障害、川崎病、てんかん、循環器疾患、腎疾患、内分泌疾患、アレルギー疾患などの専門治療を要する例が主である。紹介例の2次予防接種を行っている

★年間入院患者数は、新生児・未熟児センターが約400人、小児病棟が約650人である。07年の超低出生体重児(出生体重1,000g未満)の入院13例中、12例が救命された。

医療設備

MRI、CT、PET、カラー超音波診断装置、新生児専用ドクターカー、ヘリポートなど最新の医療機器が完備している。
  • セカンドオピニオン受入 ×
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

歯科口腔外科

分野

歯科口腔外科

特色

診療内容は口腔外科疾患のみで、う蝕歯牙の治療、義歯、歯周治療などは行っていない。地域の歯科、医科診療所、病院からの紹介患者が初診患者の60%以上を占める。対象とする疾患は口腔外科疾患全般に及ぶが、口腔癌の診断・治療に重点をおいている。

症例数

09年度の初診患者数は2,353人で、約半数の1,523人が紹介・救急患者である。入院症例数は年間351人。そのうち132例が中央手術室での手術症例である

口腔悪性腫瘍=地域のがん拠点病院として口腔癌の診断・治療を担当している。ほとんどが舌癌、上下顎歯肉癌で、可能な限り根治的な外科的切除を主体としているが、病期、組織学的悪性度等を考慮して動注あるいは全身投与による化学療法、放射線治療を組み合わせた集学的な治療を行っている。91年から09年までの18年間に根治的な治療を行った口腔癌150例での病期別5年生存率は、I期97.2%、II期90.0%、III期64.9%、IV期63.4%である。09年度は15例の悪性腫瘍根治手術を実施している

顎変形症=矯正医との連携で、上下顎の外科的矯正手術を行っている。08年度の実施症例数は8症例であった。いずれもプレートで固定し、顎間固定期間を極力短期間にしている。すべて自己血輸血で他者からの輸血症例はない

★唇顎口蓋裂の症例は出産数の減少で減少傾向にあるが、出生後よりホッツ床で哺乳の補助、顎発育の促進を図り、生後3~5カ月で口唇裂、1.5~2歳で口蓋裂の手術を実施している

外来手術=年間1,500例以上の外来手術(有病者の抜歯、埋伏智歯抜歯、嚢胞摘出術、歯根端切除術、小腫瘍切除手術など)を行っている。

医療設備

X線、CT、MRI、RI、超音波診断装置、PET-CT、リニアックなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

良性腫瘍、悪性腫瘍、水疱症、角化症、膠原病などの診断・治療を行っている。必要に応じて皮膚生検による病理組織学的診断をしている。悪性腫瘍は当科でも手術を行うが、当院形成外科や大学病院とも連携している。10年1月20日に乾癬治療薬として認可されたTNFα阻害薬(インフリキシマブ、アダリムマブ)の使用施設として承認された。

症例数

1日平均外来患者数60人、年間外来手術数158件、入院手術数8件

★アトピー性皮膚炎は、日本皮膚科学会のガイドラインに沿った標準治療を行う

★アレルゲンの検索、スキンケアの指導、必要に応じてステロイド外用剤、免疫調整薬外用などを行うが、ステロイド外用剤の副作用を考慮し、年齢、部位、症状、外用期間に応じて慎重に選択している

★アレルギーの血液検査やパッチテスト(金属パッチテスト、プリックテストなど)を行っている

★中波長紫外線(ナローバンドUVB)療法、長波長紫外線(PUVA)療法を施行し、尋常性乾癬、類乾癬、尋常性白斑、掌蹠膿庖症、アトピー性皮膚炎、皮膚リンパ腫などに対応している

★尋常性乾癬には紫外線療法以外にステロイド外用、ビタミンD3外用、エトレチナート投与、シクロスポリン投与、TNFα阻害薬投与などを行っている

★尋常性疣贅(イボ)に液体窒素療法の他、トリクロロ酢酸やグルタールアルデヒドなども使用している

★円形脱毛症には、液体窒素療法やSADBEによる局所免疫療法(かぶれを起こす特殊な薬品:SADBEを脱毛部に塗って弱いかぶれの皮膚炎を繰り返し起こさせて発毛を促す療法)も行っている

★類天疱瘡、天疱瘡など自己免疫水疱症は、中等症以上では入院のうえステロイド内服療法とし、時には免疫抑制剤を併用し、ほぼ全例寛解状態となっている

★ざ瘡においては症例によりケミカルピーリングを行っている。

医療設備

PUVA照射装置、ナローバンドUVB照射装置、ダーモスコピー、MRI、CT、PET-CTなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

血液内科

分野

血液内科

特色

東濃地方の基幹病院として、広範囲にわたる地域の住民に対し、標準的治療を提供することを方針としている。自家移植は手がけるが、同種移植は現在施行しておらず、名古屋大学の関連病院へ紹介している。

症例数

ここ3年の統計では、年間延べ入院患者は190人ほどで、新規患者が約半数を占める。悪性リンパ腫90例、急性白血病20例、骨髄異形成症候群20例、多発性骨髄腫25例、再生不良性貧血数例と、悪性リンパ腫が多い。国内外の疫学的なデータと比較すると、高齢者が多い傾向にある

★急性白血病は日本成人白血病研究グループ(JALSG)のプロトコールに基づいた治療を行い、急性骨髄性白血病の完全寛解率は75%程度である

★非ホジキンリンパ腫では、R-CHOP療法もしくはCHOP療法を基本とし、症例によっては代替治療を行う場合もある。高齢・進行例が多く、完全寛解率は70%程度に留まる。適応があれば、末梢血自家幹細胞移植を施行する

★骨髄異形成症候群では、若年者では日本造血幹細胞移植学会のガイドラインに基づき、同種移植の適応となる患者は他院に紹介している。移植適応のない患者については、単に生命予後の延長を目的とせず、QOL/ADLを重視し、個々の症例にとって最適な治療を行っている

★再生不良性貧血では、厚生労働省難治性疾患研究班による重症度分類、治療ガイドラインを参考にし、治療法を決定している。

医療設備

無菌室8床。定数36床。10年3月より新病棟稼働。末梢血幹細胞採取、細胞処理保存に関する設備を備えている。PET-CT、MRI、CT等、画像診断では高度・最新鋭の設備を備えている。検査室でフローサイトメトリーが行え、白血病や悪性リンパ腫の迅速な診断に貢献している。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

膠原病リウマチ科

分野

リウマチ・膠原病内科

特色

膠原病およびリウマチ性疾患を主に診療しているが、膠原病肺、アレルギー疾患、不明熱も扱う。

症例数

関節リウマチについては早期診断が重要であり、治療学的寛解、画像学的寛解を目指しメトトレキサート、生物学的製剤等を中心に治療を行っている

★また、患者の同意が得られれば、早期より生物学的製剤を併用し寛解導入を試みている

★膠原病一般については、EBM(科学的根拠に基づく医療)に沿って免疫抑制剤、ステロイド等を使用し、大多数の患者が外来診療にて治療可能である

★現在、非常勤医師しかいないため、入院精査治療が必要な患者は名古屋市立大学病院膠原病内科および愛知医科大学腎臓・膠原病内科と提携し治療している

★一部の各種治療抵抗性疾患に対して、ミコフェノール酸モフェチルやリツキシマブ等、当院では使用できない薬剤が望ましい際には、名古屋市立大学病院膠原病内科と提携し、治療を行っている

★地域の基幹病院であり、膠原病・リウマチ性疾患の急性期、慢性期、および合併するほぼすべての病態に対して当院で対応可能である。

医療設備

ICU、HCU、透析室、リハビリテーション室。PET-CT、MRI、CT、RI検査、骨密度検査、各種内視鏡、超音波など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

QLifeでは次の治験にご協力いただける方を募集しています

治験参加メリット:専門医による詳しい検査、検査費用の負担、負担軽減費など

インフォメーション

岐阜県立多治見病院を見ている方は、他にこんな病院を見ています

岐阜県立多治見病院の近くにある病院

カテゴリから病院を探す

おすすめの記事

医療機関の情報について
掲載している医療機関の情報は、株式会社ウェルネスより提供を受けて掲載しています。この情報は、保険医療機関・保険薬局の指定一覧(地方厚生局作成)をもとに、各医療機関からの提供された情報や、QLifeおよび株式会社ウェルネスが独自に収集した情報をふまえて作成されています。
正確な情報提供に努めていますが、診療時間や診療内容、予約の要否などが変更されていることがありますので、受診前に直接医療機関へ確認してください。
名医の推薦分野について
名医の推薦分野に掲載する情報は、ライフ企画が独自に調査、取材し、出版する書籍、「医者がすすめる専門病院」「専門医が選んだ★印ホームドクター」から転載するものです。出版時期は、それぞれの情報ごとに記載しています。全ての情報は法人としてのQLifeの見解を示すものではなく、内容を完全に保証するものではありません。