専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

福井県立病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器・一般内科

分野

消化器・一般内科

特色

消化器疾患全般を対象としているが、特に上部下部消化管出血の内視鏡治療や膵胆道疾患の内視鏡治療など、緊急内視鏡と内視鏡手術が多いのが特徴である。また、常時2台の腹部エコーを並行稼働させており、迅速な診断と治療を旨としている。

症例数

当科で担当している検査は、上部消化管内視鏡が年間約6,000例、大腸内視鏡が約2,000例、ERCPは約200例である。腹部エコー検査は年間約3,000例である

★上部消化管において、早期胃癌や胃腺腫などに対する治療は、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を中心に、年間約60例に施行している。食道静脈瘤に対する治療としては、結紮療法や硬化療法などの内視鏡治療を年間約40例に施行している。胃静脈瘤に対してもヒストアクリルを用いて内視鏡のみにて治療可能となっている。胃十二指腸潰瘍の出血に対しては、クリッピンク゛を中心とした内視鏡的止血術を年間約90例に施行している

★大腸内視鏡による早期大腸癌や大腸腺腫、ポリープに対する粘膜切除術は年間約190例に施行し、広範な病変に対しては、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を導入している

★膵胆道系の内視鏡治療は年間約170例である。胆道結石に対しては内視鏡的に胆管結石を排石後、腹腔鏡下に胆嚢摘出術を施行する方針をとっている。悪性胆道狭窄に対しては、金属ステントとチューブステントを症例に応じて使用し、治療している。また、当院では手術困難な胆嚢炎症例に対し、内視鏡的チューブステント挿入術を施行して、発作を回避することが可能となっている

★肝臓癌に対する治療としては、腹部エコーやCT下の穿刺技術を応用したエタノール注入術やラジオ波による治療(RFA)、あるいは肝動脈塞栓術(TAE)を施行しているが、外科手術に匹敵する治療効果を得ている。

医療設備

ヘリカルCT、MRI、DSA、電子内視鏡、超音波内視鏡、腹部エコーなど。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

循環器科

分野

循環器科

特色

福井県の基幹病院として、高度かつ先進的な医療を進めると共に、総合的医療機関としての機能を十分に発揮しつつ、広く県民の健康確保と地域医療水準の向上に努めている。常時循環器専門医が待機し、救急や地域医療機関と協力し高度な診療を行っている。内科的治療のほか、カテーテルを用いた冠動脈形成術、さらに心臓血管外科との相互治療協力体制が整っている。救命救急センターおよび内科系、外科系各診療科と連携して診療にあたっており、生活習慣病(糖尿病、高脂血症、高血圧など)の予防治療にも積極的に取り組んでいる。日本循環器学会認定施設。

症例数

循環器外来受診者数は1日50~100人。病棟はCCU4床、一般病棟30床で、CCU入室者数は年間455人、入院者数500人、心臓カテーテル・血管造影検査500件、PTCA・ステント術150件、心エコー図検査2,600件、負荷心筋シンチ検査600件、ホルター心電図検査350件

★心エコー図、ホルター心電図、負荷心筋シンチなど悲観血的心機能診断装置を用いて狭心症の有無や詳細な心機能の掌握に努めている

★心臓カテーテル検査は上腕、手首からアプローチして患者さんに極力負担がかからないように心掛けている

★心不全症例には最新の治療も取り入れ、生存率の向上を図っている

★急性冠症候群(急性心筋梗塞)には、24時間体制でPCIをいつでも行い、早期心臓リハビリにより早期退院を目ざしている。

医療設備

集中治療室、シネアンギオ装置、冠動脈内エコー、冠動脈内ドプラ、電気生理学的検査、カラードプラ心エコー(経胸壁、経食道)、三次元画像診断装置、ホルター心電図解析装置、トレッドミル運動負荷試験システム、CT、MRI、心臓核医学検査、IABP、PCPS。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

腎臓内科

分野

腎臓内科

特色

県の中核病院として、腎疾患全般にわたって診療している。総合病院であることより、外科系・内科系を含めた他科にも関わる腎疾患が治療できるという特徴がある。血液浄化療法に関しては、腎疾患のみならず、浄化療法の対象となる疾患全般を治療の対象と考え、診療している。

症例数

入院ベッド数は20~30床。入院疾患は血液透析並びにCAPD導入目的の慢性腎不全、急性腎不全、ネフローゼ症候群、腎炎、糖尿病性腎症、保存期腎不全の教育目的の腎生検など

★透析室は透析ベッド30床。ICUに透析用ベッド1床。血液透析患者は55人前後。原疾患の内訳は慢性腎炎が45%、糖尿病性腎症が35%、多発性嚢胞腎が9%、SLEが7%、腎硬化症が4%であり、近年糖尿病による透析患者が増加している。月~金まで毎日2交代制で実施している。原則として新規血液透析患者は導入後近医に紹介し、他科の治療を必要とする合併症を有した透析患者を他施設より受け入れている。年間血液透析導入患者数は45人前後。他施設から紹介の救急外来経由の急性腎不全患者も多い

★CAPD療法は1987年より開始し、現在まで72人の患者を導入。現在CAPDを実施している患者は約20人で、週1回の血液透析の併用も実施している。最長のCAPD患者は16年。CAPD患者の診療は透析室で行っている。15年前より福井県腎不全症例検討会を年4回定期的に開き、県下の腎臓内科医、小児科医、泌尿器科医が集い、腎不全に関する症例全般を検討している

★高脂血症のLDLアフェレーシス、神経疾患、膠原病に対する血漿交換、薬物中毒症の血液吸着など、全般的な血液浄化療法も透析室で実施。心臓血管手術後の重症腎不全、重症心不全にはICUでCHFを実施

★腎炎、ネフローゼ症候群に対する腎生検数は年間約20人。

医療設備

CT、MRI、DSA、DEXAなど。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

福井県における高度医療を提供する基幹病院であり、産婦人科は60床。外来診療は検診センター(癌検診)を含め常時4人で行っており、その他、特殊外来として不妊、思春期、更年期外来も開設している。婦人科は、子宮および卵巣の悪性腫瘍の診断と治療を主に、子宮筋腫、子宮内膜症、良性卵巣腫瘍、子宮脱等の治療も行っている。産科は、現在福井県として周産期医療の向上に努めていることもあり、総合周産期母子医療センターを併設している当院への多胎妊娠、妊娠中毒症を含めたハイリスク妊娠例、切迫早産、前期破水例の母体搬送が増加している。

症例数

1日平均外来患者数は100~120人、年間分娩数は約550例、手術件数は420例である

★産科部門については、正常分娩の他、異常妊娠や他科疾患を合併した妊婦の管理を積極的に行っている。また、超音波検査による血流測定、羊水穿刺(染色体検査)、臍帯血採取なども施行している。帝王切開率は母体搬送の増加により、約30%と上昇傾向にある。また、希望者には夫立ち会い分娩も取り入れている

★婦人科部門では、細胞診、内視鏡検査、画像検査などによる診断の向上に留意すると共に、子宮頸癌、子宮体癌および卵巣癌に対しては手術療法を主体に、化学療法、放射線治療も施行している。子宮頸癌の5年生存率は0期100%、Ia期100%、Ib期95%、II期83%、III期48%、IV期21%である。一方、良性腫瘍や子宮外妊娠に対しては腹腔鏡、子宮鏡を用いた内視鏡下手術も行い、子宮頸部の異形成や上皮内癌には炭酸ガスレーザー、ヤグレーザーを用いた縮小手術を施行している。また、更年期障害のみならず、骨粗鬆症予防を目的としたホルモン補充療法(HRT)を積極的に推進している。

医療設備

CT、MRI、DEXA、カラードプラ、腹腔鏡手術機器、リニアック、レーザー等。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

アトピー性皮膚炎、薬剤アレルギー、乾癬、脱毛症、膠原病、皮膚腫瘍、感染症など皮膚科領域全般にわたって診療を行っている。特に皮膚悪性腫瘍は形成外科と密接な連携をとって治療を行っている。リスクマネージャーとして医療過誤が起きないように積極的に取り組んでいる。

症例数

1日の患者数は約100人、接触皮膚炎は外用剤や化粧品、金属アレルギーなど原因検索を行っている。アトピー性皮膚炎はダニ・ホコリなどの悪化因子の除去、スキンケア、顔へのステロイド外用の中止など、各症例に応じた治療を行っている。薬疹は投薬歴を詳細に検討し、種々の検査を行って原因薬剤を追求し再発の防止に努めている。円形脱毛症の難治例には雪状炭酸圧抵療法やPUVA療法などを行うとともに、トリコチロマニアの場合も含めて精神面での病気への関連が疑われる場合は児童心理相談室と連携して、心理テストや心理療法を行っている。乾癬の治療はPUVA療法やビタミンD3外用、レチノイド内服、シクロスポリン内服などを中心に、できるだけステロイド外用剤を使用しない方針で治療を行っている。膠原病やベーチェット病、サルコイドーシスなどは内科、眼科など関連各科と密接に連携して治療を行っている。感染症のうち細菌感染は、最近MRSAなど多剤耐性菌が増加しているため、培養感受性検査を行い、各症例に合わせた治療を行っている。真菌感染のうちミズムシに対しては最近治療効果のすぐれた薬剤が使用可能になり、爪のミズムシにもよい効果が期待できるようになった。

医療設備

紫外線照射装置、ダーモスコピー、サーモグラフィ、炭酸ガスレーザー、スーパーライザー。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

血液内科

分野

血液内科

特色

血液疾患およびリウマチ、膠原病の治療を行っている。血液疾患はもっとも多く見られる鉄欠乏性貧血から白血病まで広く診療している。入院は主に白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの悪性疾患や、難治性貧血(再生不良性貧血や骨髄異形成症候群)、特発性血小板減少性紫斑病などの治療を行っている。北陸3県内で白血病や悪性リンパ腫などの治療を行っている主な病院で北陸造血器腫瘍研究会をつくり、先進的な治療も行っている。抗がん剤治療にあたってはレジメン(治療スケジュール)を図解により分かりやすく示した説明書を見ていただき採血の結果などを説明し、患者さんが治療法を理解しやすくしている。最近は外来での化学療法を受けられる方が増加しており、安全に治療を受けていただくために、専任のがん薬物療法専門医とがん化学療法認定看護師が常駐する外来化学療法室を充実させている。リウマチ関連疾患、膠原病の治療は整形外科や腎臓内科、神経内科、皮膚科の医師と協力して検査を最小限に抑えて、患者とよく話し合って治療を進めている。

症例数

年間の新規患者数は、血液疾患は白血病・骨髄異形成症候群約15例、悪性リンパ腫約15例、多発性骨髄腫約8例、再生不良性貧血約3例、特発性血小板減少性紫斑病約5例程度である。膠原病の年間新規患者は関節リウマチ約10例、全身性エリテマトーデス約5例、強皮症、多発性筋炎、多発性動脈炎は2-3例程度で、通院患者は300例程度である。治療については安全で有効性が確立された治療法を行う一方、最新の治療も取り入れている。急性白血病の寛解率は75-80%、5年生存率は50-60%、悪性リンパ腫の寛解率は85%、5年生存率は50-60%前後である。難治性の血液悪性疾患には末梢血幹細胞移植併用超大量療法を行っており、年間6-8例前後実施している。また、放射線治療の併用も行っている。化学療法や輸血の実施については医師、看護婦でダブルチェックを徹底し、ミスが起こらないよう配慮している。リウマチ、膠原病にはリウマトレックスや生物学的製剤などの薬物療法、ステロイド治療の難治例にはパルス療法、血漿交換療法を併用している。

医療設備

無菌室2床、水平層流式無菌装置、連続血球分離装置、リニアック、CT、MRI、血液製剤照射装置。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

北米型ERシステムによる三次救命救急センターを備える急性期医療地域基幹病院である。各分野の専門医が主導し、治療を分担している。重症患者や術後患者は、集中治療部で管理する。回復期リハビリテーション病棟を備え、早期リハビリ開始率が高い。脳血管障害、脳腫瘍、脊椎・脊髄疾患を中心に脳神経外科疾患全般にわたり診療する。

症例数

2008年入院患者数576人(脳血管障害296人、頭部外傷134人、脳腫瘍62人、脊椎・脊髄疾患43人)、手術件数265例(脳血管障害47、頭部外傷41、脳腫瘍36、脊椎・脊髄疾患32、脳血管内手術47、定位脳放射線治療9など)

★脳動脈瘤に対しては、開頭クリッピング手術と脳動脈瘤塞栓術を、いつでも緊急に行うことが可能

★未破裂脳動脈瘤の治療合併症率は、開頭クリッピング術2.2%、塞栓術1.7%

★2008年の頸動脈ステント留置術32例

★脳腫瘍手術では、術中ナビゲーションシステムの導入により、摘出率と安全性が向上している。

医療設備

MRI、マルチスライスCT、DSA、SPECT、リニアック、手術顕微鏡、超音波メス、レーザー、定位脳手術装置、定位放射線治療装置、術中ナビゲーターシステム、神経内視鏡、高気圧酸素治療装置。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

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