専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

福井循環器病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

循環器科

分野

循環器科

特色

成人および小児の心臓・血管疾患の専門病院として1967年開業して以来40数年間、北陸地区の循環器センターとして機能している。循環器科では、心筋梗塞・狭心症といった冠動脈疾患を中心に心筋症、弁膜症、心不全、重症不整脈など、全ての心・血管疾患に対し365日24時間体制で対応している。県内全域はもとより近隣県からの患者も受け入れている。冠動脈疾患に対する形成術ではロータブレーターや2008年2月最先端医療の1つであるエキシマレーザーによる冠動脈形成術の認定施設となった。不整脈に対しては、薬物治療に加えカテーテル焼灼術(アブレーション)も積極的に行っており、埋め込み型徐細動器(ICD)の施設認定も受けている。心疾患リハビリテーションの認定施設でもあり、心筋梗塞や心不全患者の運動療法を積極的に行い、早期の社会復帰と日常生活の質(QOL)の改善に努めている。

症例数

病床199床で、年間入院数2,755例、平均在院日数17.1日。2008年3月病院機能評価施設の認定をうけた。県内全域からの心臓疾患患者の紹介を受け、紹介率は35~40%、逆紹介率55~60%となり、2009年4月より循環器専門病院ではあるが、地域支援病院として認定され新しいスタートをきり、病診連帯を深めるよう努力している

★冠動脈造影検査は2008年度年間1,216例で総数は延べ27,000例に上る。このうち経皮的冠動脈形成術は年間約468例(総症例数は6,326例)であった。さらに最近の成功率は98%以上で、ステントの積極的使用により手術成績がさらに向上し、また再狭窄による再手術の頻度が減少している。近年では薬剤溶出性ステント(DES)の使用が約47%と拡大し、再狭窄予防に大きく貢献している(再PCI率約18%)。また、複数の冠動脈病変をもつ例に対しても、形成術が一時的に行えるようになったため、ACバイパス術(年間102例以上、総数1824例)が不要となる症例も増え、入院期間の短縮(平均8日間)にもつながっている。一方、ロータブレーターやエキシマレーザーの使用により、重症の冠動脈疾患患者(多枝冠動脈病変や高度の石灰化病変)でも形成術が可能となり、県内外の医療機関からの紹介患者を受け入れている

★急性心筋梗塞や不安定狭心症に対する緊急形成術は、年間129例前後で総数は1,869例である。24時間オンコールの治療体制を整え、救命センター搬送後直ちに緊急カテーテル検査を施行し、緊急冠動脈形成術の施行や大動脈バルーンパンピングや経皮的心肺補助装置の装着を行うことが可能である。必要に応じて心臓外科医に連絡し、緊急手術を行う体制もとられている(緊急バイパス術、年間26例前後)。急性心筋梗塞症例において冠動脈内に多量の血栓を認める例では、バルーンやステントを用いた療法のみでは心筋サルベージの面で不十分であるとの観点から、パークサージやフィルトラップなどによるdistal protection下に積極的に血栓吸引療法を行っている

★不整脈治療では上室性頻拍症、心房粗動、WPW症候群に伴う頻拍発作などの頻脈性不整脈(成功率98%)はもとより、心室頻拍などの致死的不整脈に対しカテーテル・アブレーションを行っている(全体の成功率90.4%)。薬物不応性や突然死の危険性の高い心室性不整脈には植え込み型除細動器(ICD)治療(総数70例)を行っている。最近では、重症また心不全を伴う症例として、心臓再同期療法(CRT)やCRTにICD機能を付加したCRT-Dの植え込みも増加している。また、徐脈性不整脈に対するペースメーカー植え込み術は年間164数例(総数2,310例)であり、さらに、患者同士の情報交換や親睦を図るためにペ一スメーカー友の会「新生会」を発足し、その後援活動を行っている。

医療設備

治療設備:救命センター9床、植え込み型徐細動器治療室、大動脈バルーンポンプ、経皮的心肺補助装置、アブレーション装置、LDLアフェレーシス装置

★検査設備:心血管カテーテル装置2台(一台は2008年にflat panelに更新)、血管内エコーおよびOCT、DSA、心臓核医学検査装置、心臓エコー装置、携帯型長時間心電図・血圧計、携帯型心電図送受信システム(カルジオホン)、トレッドミル、心肺運動負荷検査システム(CPX)、末梢血管脈波測定装置、MDCTなど。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

福井循環器病院は先天性、後天性の心臓病、高血圧・動脈硬化・脳卒中などの循環器疾患の精密検査・治療を行う専門病院である。心臓外科の権威で福井市出身の故榊原仠東京女子医大教授を中心に1967年(昭和42年)に開院され、北陸3県並びに京都府・滋賀県北部を診療圏として、日本胸部外科学会認定指導医4人、日本循環器学会認定循環器専門医10人をはじめ、多くの熟練した医師や5人のベテラン臨床工学技師など多くの優秀なコメディカルスタッフを揃え、常に最新の医療設備を備え、過去41年間確固たる実績をあげてきた。特に狭心症や心筋梗塞のような急性冠動脈疾患に対しては、私たちの「病院の理念」として、いついかなる時も対応し、正常な心臓になって社会に復帰できるように、そして患者さんに豊かな人生を提供できるように努め、地域医療の重要な役目を担っている。病院の全ベッド数は199床で、集中治療室9床を含む。診療科は心臓血管外科、循環器科の他に、呼吸器科、消化器科、外科、内科、小児科(外科・内科)、眼科などを揃え、これからの高齢化社会に備えて、循環器疾患と共に合併する呼吸器、消化器などの成人病に対して全て対応できるようにしている。日本外科学会、日本胸部外科学会、日本循環器学会、日本集中治療医学学会、日本内科学会などの専門医・認定医研修施設として北陸・近畿の大学病院の研修生を受け入れ、教育訓練をしている。

症例数

病院開設以来の心臓血管手術症例数は2008年末で8,210例になる。生後まもなくの新生児から80歳以上の高齢者まで幅広く手術を行っている。また、当病院の特徴として、それぞれの専門スタッフを揃え、先天性心疾患に対する手術や後天性心疾患に対する手術など幅広く手掛けている

★2008年度の手術症例数は432例。その内訳は、冠動脈バイパス手術:102例。累計は約1,824例に達し、症例数の蓄積は多い。緊急手術の占める割合は30%で、急性期治療の体制を整えている。内胸動脈や橈骨動脈など、可能な限り動脈グラフトを使用している。当院での内科医によるPCI等カテーテルインターベンションは年間約360例なので、バイパス手術例との比率はバランスがとれている。また、重症の心機能低下例にも積極的に手術を施行し、左心室縮小形成術(ドール手術39例、バチスタ手術13例、オーバーラッピング法11例)も多く施行している

★先天性心疾患の手術:56例。累計は2,493例に達し、これまでまさに北陸地区のこの部門での基幹病院の役割を果たしていた。最近の特徴として、児童・学童期の手術が減少し、新生児・乳児早期の複雑心奇形に対する一期的根治手術(完全大血管転位症、総肺静脈還流異常症など)が増え、半分を占めている。その他、フォンタン型手術、ファロー四徴症などの手術に早くから実績を残している

★弁膜症の手術:79例。手術対象の高齢化が目立ち60~80歳が大半を占めている。僧帽弁閉鎖不全症は自己弁温存を図った形成術に努め、やむなく人工弁置換術を余儀なくされた高齢者にはフリースタイル弁を中心とした生体弁を使用している。心房細動合併例にはメイズ手術の同時施行に努め、術後できる限り抗血液凝固療法を必要としない手術を目指している

★胸部大動脈瘤の手術:45例。その70%は解離性大動脈瘤で緊急手術である

★ペースメーカー植え込み術:179例。そのうち交換が59例。できる限り、生理的ペーシングを保つように努めている。新規ペースメーカー植え込み術の累計は1,565例に達し、その中にはICD52例、CRT14例手術も含まれている。ペースメーカー植え込み後の継続的な管理に特に力を入れ、そのフォロー率はほぼ100%である

★腹部大動脈瘤など動脈硬化性末梢血管手術:38例。その他、胸部大動脈瘤・腹部大動脈瘤に対し、積極的にステント留置術累計28例を行っている。

医療設備

心臓カテーテル室(2室)、DSA、RI、CT、心エコー、心臓救命センター、補助人工心臓室、無菌手術室、埋込型除細動器手術室、心臓リハビリテーション室など。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

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