専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

厚生連高岡病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器・一般内科

分野

消化器・一般内科

特色

消化器疾患(食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、胆管、膵臓など)に対してインフォームド・コンセントを基にした専門的な治療を行っている。内視鏡検査(上部消化管内視鏡やS字結腸内視鏡)や超音波検査は午前中の新規の患者の需要に応じている。また毎日24時間の緊急内視鏡検査にも対応している。

症例数

2008年の内視鏡件数は上部消化管内視鏡検査6,100件、大腸内視鏡検査1,920件、ERCP検査93件、ESD60件。緊急止血術、異物除去術、ポリープ切除、悪性疾患に対する粘膜切除術(EMR)、食道静脈瘤に対する内視鏡的硬化療法(EIS)や結紮術(EVL)を、閉塞性黄疸に対する内視鏡的減黄術(ドレナージ、ステント留置術など)、総胆管結石に対する内視鏡的除去術、在宅治療を可能にする内視鏡的胃瘻造設術(PEG)なども行っている

★放射線科医や外科医と共に、肝動脈亜区域塞栓術(TAE)や経皮的エタノール注入治療(PEIT)、動注用リザーバー埋め込みによる抗癌剤投与、手術などにて肝細胞癌の集学的治療を行って良好な成績をあげている。また内視鏡治療で治療の困難な食道静脈瘤、胃静脈瘤に対しても経頸静脈的肝内門脈肝静脈短絡術(TIPS)やバルーン閉鎖下逆行性経静脈的閉塞術(BRTO)を行っている

★潰瘍性大腸炎に対する白血球除去療法、ウイルス性慢性肝炎に対するインターフェロン治療などを積極的に行っている

★一部の疾患にはクリニカルパスを使用。栄養士による栄養食事指導や病棟では薬剤師による服薬指導を積極的に行っている。

医療設備

内視鏡部(上部消化管内視鏡検査室4、大腸内視鏡検査室3、専用透視室1)、腹部超音波2台、CT2台、MRI2台、腹部血管造影室(DSA)、リニアック。但し超音波、CT、MRI、DSA、リニアックは放射線科医が担当。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

富山県西部地域の中核病院。肺癌、自然気胸、縦隔腫瘍、転移性肺腫瘍、肺良性腫瘍、炎症性肺疾患など呼吸器疾患全般、および手掌多汗症、甲状腺疾患に対する手術も行っている。呼吸器内科、放射線科、病理医、地域開業医を交えた検討会を定期的に行っている。救命救急センターが併設されており、緊急の場合でも24時間、年中無休で対応可能。

症例数

手術件数(心臓血管手術症例を除く)は年間約180例で、内訳は肺癌約80例、転移性肺腫瘍約20例、自然気胸約20例、手掌多汗症約10例、甲状腺疾患約30例など

★肺癌の手術適応は、I期からIIIA期までを原則とし、80歳以上の高齢者であっても全身状態と本人の希望に応じて手術を行っている。2000年以降の肺癌手術の無輸血率96%、手術死亡率1.1%、術後の5年生存率はIA期88%、IB期64%、II期49%、IIIA期45%で、最近はHRCT発見微小肺癌が増え、IA期の手術成績が向上してきている。II期以上の症例では、化学療法や放射線照射を併用した集学的治療を目指している。80歳以上の高齢者肺癌の5年生存率は59%、大腸癌肺転移例の切除後5年生存率は49%である

★手掌多汗症の手術は1泊2日で行っており、これまで成功率は98%、重大な合併症はない

★甲状腺癌の術後の10年生存率は97%で、進行例では気管、食道、血管合併切除も施行

★胸腔鏡手術や内視鏡レーザー手術、気管内ステントにも積極的に取り組んでいる

★医療スタッフとの信頼関係を重視し、悪性腫瘍の場合にも告知を原則として、治療法に関する十分な理解と納得の上で手術を決定している。

医療設備

画像診断部、病理検査部、ICU、HRCT、3D-CT、MRI、DSA、RI、リニアック、各種内視鏡、胸腔鏡、ヤグレーザー、補助循環装置など。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

循環器科

分野

循環器科

特色

当院は富山県西部地区における唯一の3次救急病院であり、365日24時間いつでも、速やかに患者さま中心の循環器医療を提供できるように努めている。スタッフは、日本循環器学会専門医5名を含む計7名で循環器診療に携わっており、県内で1番充実したスタッフ構成であり、救命救急センターおよび胸部心臓外科と密接に連携し、最新の設備を誇る集中治療室、循環器専門病棟で質の高い治療を行っている。当院は日本循環器学会認定循環器専門医研修施設であり、科学的根拠に基づいた医療(EBM)を心掛け、金沢大学医学部とも協力しながら高度先進医療、最新の循環器治療も行っている。また地域の開業医とも連携し、退院後も紹介医で切れ目のない診療が継続できるように努めている。

症例数

狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、高血圧、心不全、心筋症、不整脈、弁膜症、先天性心疾患、大動脈疾患など循環器疾患全般を対象に、幅広く診療している

★虚血性心疾患の診療については、心臓カテーテル検査は冠動脈造影を中心に年間約700例、2008年12月までに通算11,035例を施行。県西部地区では冠インターベンション(PCI)の施行数が最も多く、年間約200例を超えており、重症例などPCIに不適な患者さまは県西部地区で唯一の胸部心臓血管外科でACバイパス術を行っている。08年にはロータブレーターの施設認定を得て、県西部地区で初めてロータブレーターを用いた治療を行った。急性心筋梗塞や不安定狭心症には、24時間速やかに緊急冠動脈造影、緊急PCIを施行できる体制をとり、緊急治療後はCCUで厳重な管理を行っている。その後の心臓リハビリテーションも一貫して行い、心臓リハビリテーション(I)の施設に認定されたことに伴い運動単独療法だけでなく栄養指導・服薬指導なども行う包括的心臓リハビリテーションを行っている

★冠動脈だけではなく閉塞性動脈硬化症など末梢動脈疾患に対しても血管内治療を積極的に行い、特に腎動脈狭窄症に対するステント植え込み術や下肢の閉塞性動脈硬化症に対する血管内治療は数多くの治療経験がある

★不整脈の診療については、電気生理学的検討を行っており、WPW症候群や心房細動などの難治性頻脈性不整脈に対して、心臓カテーテル焼灼術を実施し、また徐脈性不整脈に対しては、ペースメーカの植え込みも行っている。特に、心房細動に対する心臓カテーテル焼灼術は年間50例を超え、富山県では一番多く治療している。また植え込み型徐細動器、CRT-Dの植え込みも県西部地区で唯一行える病院

★重症心不全など緊急かつ高度の管理が必要な症例は、充実した設備とスタッフを誇る救命救急センターやICUそして胸部心臓血管外科とも協力し、持続血液濾過透析療法(CHDF)、経皮的心肺補助循環装置(PCPS)などにより治療を行っている

★循環器内科病棟は45床で、2007年の入院数は1,113人であった。2008年に心エコー3,456件、ホルター心電図1,086件、トレッドミル負荷心電図606件、マスター負荷心電図607件を施行した

★以上のように病院の理念である「患者さまが信頼・安心・満足できる病院」を目指し、循環器内科として診療している。

医療設備

ICU・CCU20床、経皮的心肺補助、大動脈内バルーンパンピング装置、高周波焼灼装置、血液浄化装置、デジタルシネアンギオ、冠動脈内エコー、冠動脈内圧測定装置、冠動脈内血栓吸引装置、MRI、マルチスライスCT、DSA、心臓核医学、心エコー、経食道心エコー、トレッドミル負荷心電図、心肺運動負荷テスト、ホルター心電図、ポリソノグラフ(睡眠時無呼吸症候群の検査)など外来での循環器疾患の診断も迅速かつ的確にできる体制が整っている。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

当科では、以下の疾患を主な対象としている。①尿路系(腎臓・尿管・膀胱・尿道など)および男性生殖器系(前立腺・陰茎・陰嚢内臓器)などの腫瘍・結石・炎症・感染・外傷性疾患。②排尿機能異常に関する諸問題(排尿困難、尿失禁など)。③女性の性器脱(子宮脱・膀胱瘤など)や腹圧性尿失禁。④副腎をはじめとする後腹膜腔の腫瘍性疾患。富山県呉西地区の基幹病院として、また金沢大学の関連基幹病院として、先端医療を取り入れながら、患者さまの生活の質(QOL)を重視した診療を心がけている。

症例数

年間新患者数1500例、入院患者数700例(泌尿器科入院病床22床)、手術件数は年間約350件である。2007年と2008年の主な手術累積症例数:経尿道的前立腺切除術(前立腺肥大症に対するTUR-P)191件、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)182件、上部尿路結石症に対する内視鏡手術(TUL・PNL)49件、腎癌手術41件(うち鏡視下手術28件、腎部分切除術4件)、経尿道的膀胱腫瘍切除術(膀胱癌に対するTUR-Bt)174件、膀胱全摘除術23件(うち回腸利用新膀胱3件、回腸導管6件)、腎尿管全摘除30件(うち鏡視下手術26件)、前立腺全摘除術14件、女性骨盤手術(子宮膀胱脱根治術・腹圧性尿失禁手術)8件、精巣腫瘍手術(高位精巣摘除術)10件。

医療設備

超音波診断装置、体外衝撃波結石破砕装置(ESWL)、MRI、CT、ホルミウムレーザー、リニアックなど。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

整形外科

分野

整形外科

特色

日本脊椎脊髄病学会手術指導医・評議員である鳥畠医師を中心に最先端の脊椎手術を行っている。腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア手術であれば、手術顕微鏡を使用することにより手術翌日から歩行を開始し、約1週間で退院が可能である。また、腰椎固定術に対する低侵襲手術として、脊椎後方要素(棘突起や背筋など)を温存する傍脊柱筋進入法を採用し、出血量や術後疼痛の軽減に成功している。丸箸医師も同様に、小さな傷で人工膝関節置換術を行っている。

症例数

病床数70床。年間手術件数600-700件で、その内訳は外傷50%、脊椎・脊髄20%、関節20%、その他(腫瘍、手の外科など)10%である。第3次救命救急センターを備え、北陸地方有数の集中治療体制を有している。間欠跛行(歩いていると足が痛くなるが、休むとよくなりまた歩ける)という症状は、ほとんどが腰で神経が圧迫されておこるが、動脈硬化により足の血管が閉塞して生じる場合もある。腰椎疾患はもちろん、下肢血管性疾患に対しても、幅広く診療している。また、間欠跛行に対し、金沢大学工学部との連携によりモーシュン解析法という特殊な歩行解析検査を行い、新たな知見や治療法をさまざまな学会に提案・発信している。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、リニアック、Xナイフ、骨シンチ、骨塩測定装置、手術顕微鏡、関節内視鏡手術、種々の下肢虚血検査(ABI, 皮膚還流圧、サーモグラフィなど)。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

形成外科

分野

形成外科

特色

形成外科的治療の全般を行っているが、救命救急センターを持つ三次救急病院となってからは全身熱傷、手の外傷、顔面外傷なども増加している。皮膚腫瘍が最も多いが手の外科、顔面外傷、難治性潰瘍、瘢痕の治療を希望される患者さんも多い。手術用顕微鏡を使用したマイクロサージャリーによる切断指再接合術、腫瘍切除後の再建も行い成果をあげている。

症例数

2009年の新患総数は1,878人、手術件数は1,058件で入院手術は235件、外来手術は823件であった。皮膚・皮下良性腫瘍の摘出術が403件と最も多く、次いで手足の外傷・先天異常が218件、顔面骨骨折・軟部損傷が160件であった。種々の外傷をはじめ特に顔面・手の外傷では術後に機能的にも形態的にもできるだけ良好な結果が得られるよう、形成外科が初期治療を行うような体制をとっている。手の外傷は年々増加傾向にあり、挫滅創、骨折、腱断裂、神経血管損傷などや切断指に至るまで、マイクロサージャリー技術などを用いて成績を上げている。また褥瘡や下腿潰瘍、糖尿病性潰瘍・壊疽、熱傷・外傷・腫瘍切除後潰瘍など慢性難治性潰瘍なども院内・外から多く紹介されている。最近増加傾向にある下肢血行障害、糖尿病潰瘍ではできるだけ患肢を温存する療法を心がけている。その他腋臭症、陥入爪、各種のアザなどに対する治療も行っている。青色・褐色系統のアザや、加齢による色素斑に対してはQスイッチルビーレーザによる治療で効果を上げている。当科では患者様との十分な話し合いによるインフォームド・コンセントに基づく治療を目指している。なお当院では、理念・基本方針として、「生命の尊厳と人間愛を基本とした高度な地域医療を担う病院」を揚げており、退院支援や在宅ケアも積極的に行っている。

医療設備

救命救急センター、ICU、外来化学治療室、Qスイッチルビーレーザー、炭酸ガスレーザー。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

歯科口腔外科

分野

歯科口腔外科

特色

1997年1月より歯科口腔外科を標榜。新体制になり当科の地域支援診療体系が徐々に浸透しつつある。口腔外科学会関連施設。顎口腔領域全般(腫瘍、嚢胞、口腔感染症、顎骨骨折、顎関節症、埋伏歯抜歯、歯科インプラントなど)に対応している。患者さんの訴えを十分に問診し、適格な検査を行い正確な診断、治療を目指している。開業医との病診連携を図りながら基礎疾患を有する患者さんの歯科治療を全身管理のもとに行っている。健康な方の一般歯科治療は開業医への紹介を積極的に行っている。

症例数

2008年の年間外来新患者数は1,613人。紹介率は34.9%。外来手術として埋伏歯抜歯、小嚢胞摘出術、歯根端切除術、組織検査などの口腔内小手術は1日平均4件程度行っている。2008年の入院患者数は99人。全体の内訳は悪性腫瘍12人、良性腫瘍9人、顎骨嚢胞22人、埋伏歯抜歯38人、口腔感染症9人、外傷骨折3人、その他6人である

★悪性腫瘍に対して根治療法である手術療法を中心に、化学療法、放射線治療専門医による放射線治療を集学的に行っている

★総合病院としての機能を最大限に生かし基礎疾患を有する患者さんついて関連科と連携をとり、必要に応じて全身状態のモニターを行い、安心して抜歯等の観血的治療を受けていただいている

★1泊入院で静脈内鎮静法を併用することにより、局所麻酔でも無痛、無意識下に埋伏歯(親知らず、過剰歯)の抜歯を行っている

★顎関節症、口腔顔面痛については、保存的療法を主体として薬物療法による消炎療法、漢方薬、スプリント療法、関節腔内注射、洗浄などにより効果を得ている。

医療設備

CT、MRI、リニアック、Xナイフ、核医学検査、高圧酸素療法、レーザー。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

地域の中核病院として皮膚疾患全般について診療を行っている。入院治療が必要な疾患、皮膚生検や全身的な検査が必要な疾患については周辺の病院・医院からの紹介も多い。疾患・検査・治療について十分に説明すること、新しい検査や治療を積極的に取り入れて適切な治療を行うことを心掛けている。

症例数

年間の外来患者数は延べ約10,000人。年間の入院患者数は約30人。できるだけ外来通院で治療するように努めているが、重症例や難治例はもちろん、湿疹や蕁麻疹などのありふれた疾患であっても、悪化を防いで早急に治療を行う必要がある場合は入院治療を行うようにしている

★アトピー性皮膚炎はステロイド剤や保湿剤の外用、抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬の内服を中心にして治療を行っており、免疫抑制剤の外用薬も用いている。悪化因子の発見と除去、生活指導にも努めている。重症例や皮膚感染症合併例は入院治療を勧めている

★乾癬はステロイド剤やビタミンD3の外用、PUVA療法による治療を行っている。重症例ではレチノイドやシクロスポリンの内服を行っている

★膠原病は皮膚症状からの早期発見に努め、皮膚生検や全身的な検索を行って診断を確定し、内科など他科と協力して治療している

★皮膚腫瘍のうち小腫瘍は外来で切除や凍結療法を行っている。大型の腫瘍や整容的な配慮を要する場合の手術は形成外科に依頼している

★帯状疱疹の軽症例は外来で抗ウイルス薬の内服治療を行うが、重症例は入院して抗ウイルス薬の点滴治療を行っている

★足白癬・爪白癬(水虫)は抗真菌薬の外用治療を行うが、難治例では抗真菌薬の内服治療を行っている

★疣贅(イボ)は主に液体窒素による凍結療法を行っているが、接触免疫療法も試みている。

医療設備

紫外線照射装置、高周波手術装置(電気メス、電気凝固)。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

糖尿病内分泌内科

分野

糖尿病内分泌内科

特色

糖尿病に対し、医師のみならず専門看護師や栄養士、薬剤師、検査技師とチームを組んで療養指導を行っている。教育入院はもちろん、入院が不可能な方のために外来指導室や糖尿病教室できめ細かい対応を心掛けている。合併症のある方には腎臓、循環器内科や眼科などと連携を取りながら治療を行う。

症例数

年間の外来糖尿病患者数は約1,600人。インスリン治療者は3割を超える。入院糖尿病患者数は約400人。糖尿病治療の基本は食事と運動療法であり、栄養指導は予約制で時間をかけて管理栄養士が個別に行う。家での食事内容をもとに献立評価を行い、改善すべき点を指導する。運動療法は病状や合併症の程度、体力に応じて歩行を中心に入院中に指導を行う。退院後の患者や通院患者に対し外来指導室にて、個々の患者にあった治療が継続できるように専門看護師が支援する。インスリン自己注射や自己血糖測定の指導、週1回の糖尿病教室などを通して自己管理が適切に進むよう教育にも力を入れている。腎症の患者さんには、低蛋白食の指導を腎臓内科と協力して行う。血液透析、腹膜透析にも対応している。心筋梗塞に対しても循環器内科と協力して緊急心臓カテーテル検査が常時可能である。甲状腺を中心とする内分泌疾患に対しては年間300人以上が加療中である。

医療設備

CT、MRI、エコー、超音波ガイド下甲状腺針生検、誘発筋電計、Xナイフ。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

血液内科

分野

血液内科

特色

成人の血液疾患全般を診療している。入院患者の多くは白血病、悪性リンパ腫および多発性骨髄腫などの造血器悪性腫瘍である。血液疾患の病棟は新館の7階にあり清潔で明るく眺めもよい。毎週1回内科各分野の専門家と症例検討会を行っている。インフォームド・コンセントをとり、積極的に治療を行う一方で、患者および家族と話し合いながら、状況に応じてQOLを重視した治療法の選択も行っている、看護師や薬剤師と定期的にカンファレンスも行っている。

症例数

年間の入院患者は100人で、内訳は、白血病20例、悪性リンパ腫30例、多発性骨髄腫10例などである。入院患者数は常時20~30人。初回治療は各疾患におけるエビデンスに基づきスタンダードな治療法を選択している

★急性白血病:JALSG(日本成人白血病研究グループ)のプロトコールで治療を行っている。急性骨髄性白血病の寛解率は63%、3年生存率は30%

★悪性リンパ腫:(リツキサン+)CHOP療法を行い、寛解率は77%、5年生存率は65%。予後不良と考えられる症例に対し、超大量化学療法を併用した自家末梢血幹細胞移植を行うことも可能である。再発例や、難治例に対しては、患者および家族と話し合いながら、臨機応変によりよい治療法を選択している

★多発性骨髄腫:若年者は大量化学療法を行い、高齢者はMP療法(プレドニン、アルケランの内服で、外来通院で治療)を基本としているが、寛解を目標に多剤併用療法にも積極的に取り組んでいる。なお、血縁同種造血幹細胞移植は行っているが、非血縁同種移植は行っていないので、適応があると考えられる症例については、金沢大学医学部第3内科または富山県立中央病院へ紹介している。

医療設備

無菌室1床、準無菌室1床、簡易無菌装置、血球分離採取装置、リニアック。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

神経内科

分野

神経内科

特色

パーキンソン病、脊髄小脳変性症、多発性硬化症などの神経難病の診断と治療にMRIを活用している。脳血管障害の検査・治療と早期リハビリ、顔面けいれん、眼瞼けいれんのボツリヌス毒素注射による治療などを行っている。

症例数

外来患者数は1日平均50人、新患5人、入院ベッド数は平均10床。パーキンソン病は約50人で主に外来で治療を行い、初期診断と悪化した際の入院などは適宜行う。脊髄小脳変性症は約40人、大学との提携で遺伝子診断も行っている。多発性硬化症は約20人で神経症状増悪時のステロイドパルス、再発予防としてβ-インターフェロンと免疫抑制剤を併用している。約20例の重症筋無力症ではステロイド治療を主体に、悪化時は血漿交換を行っている。年間数例であるが、ギラン・バレー症候群、慢性脱髄性多発神経炎(CIDP)には免疫グロブリン大量療法(IVIg)や、血漿交換療法を積極的に行っている。脳血管障害はCT、MAI・MRAによる検査を主体に、軽症脳梗塞にはクリニカルパスを導入して、オザグレルNaの点滴治療と早期リハビリで入院期間の短縮を図っている。重症例については、長期になれば他の療養型病院への紹介や在宅訪問診療・看護も行っている。数例の髄膜炎について細菌性かウイルス性かの鑑別を初期に行い、的確な治療を心掛けている。脳炎・脳症の場合はハイ・ケアを行っている。その他、数例の多発性筋炎、神経ベーチェット病などを入院または外来で診療している。また顔面けいれん、眼瞼けいれんでは30例以上でボツリヌス毒素の注射による治療を外来で行い、良好な成績を得ている。

医療設備

MRI3台、CT2台、DSA、SPECT、Xナイフなど。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

救命救急センターを併設し24時間体制で脳卒中や重症頭部外傷などの救急診療に対応。また脳腫瘍、三叉神経痛・顔面痙攣などの機能的疾患、頚椎疾患まで幅広い疾患に対し、十分なインフォームド・コンセントのもとQOLを重視した高度医療の提供を実践している。

症例数

年間入院患者数は450~550人、手術件数は約170例である

★2008年の手術内訳は脳血管障害68例(うち血管内手術21例)、頭部外傷(慢性硬膜下血腫を含む)61例、脳腫瘍16例、水頭症8例などである

★脳動脈瘤破裂によるクモ膜下出血では、超急性期または急性期開頭クリッピング術(23例)を原則とし、全身麻酔のリスクの高い高齢者や開頭手術の困難な症例に対しては脳血管内手術を行っている。当科には脳血管内治療専門医が常勤している

★脳塞栓症の治療では、超選択的マイクロカテーテルを用いた血栓溶解療法を行っていたが、最近日本でも発症3時間以内例にtPA製剤の静脈内投与が可能となり2008年には5例が治療適応となった

★脳腫瘍のうち、良性腫瘍は全摘出を目標とし、悪性腫瘍は手術、放射線照射、化学療法を行っている。転移性脳腫瘍には低信州的なXナイフ(定位放射線治療)を第一選択として年間約30例を治療している

★当院では2003年1月から回復期リハビリ病棟を開設し、とくに脳卒中について急性期からリハビリを経て家庭・社会復帰に至る一貫した機能予後重視の治療が可能となっている。

医療設備

マルチスライスCT、MRI、DSA、SPECT、ヤグレーザー、CUSA、Xナイフ。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

放射線科

分野

放射線科

症例数

CTは2台稼動し年間約20,000例(2009年度にCT1台更新)、MRIは3台稼動し年間約6,000例、核医学検査は年間約2,400例、IVR(肝動脈塞栓術、透析シャント血栓除去術、拡張術、骨盤下肢血管拡張術、緊急止血術など)は年間約300例施行している。リニアック放射線治療は、毎年新たな患者さんが200人以上治療を受けている。医師は全員専門医であり、より質の高い医療を提供すべく、努力している。当院は、3次救急指定病院であり、放射線科として救急医療にも大いに力を入れている。オンコール体制をとり、2次救急日には、当直体制をとっている。また、地域医療との連携にも力を入れ、毎月約100人以上の紹介患者さん(CT,MRIの画像診断)を受け入れている。

医療設備

CT、MRI、リニアックなど。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

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