国立病院機構 長良医療センター

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

国立病院機構 長良医療センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

呼吸器科

分野

呼吸器内科

特色

県内最多の呼吸器科病床を有する専門施設として呼吸器疾患全般を診療しているが、特に肺癌・肺感染症の診断治療に重点をおいている。特色としては呼吸器外科との十分な連携があげられる。

症例数

年間入院患者は約750例で、主な疾患は腫瘍(肺癌、胸膜中皮腫)、呼吸器感染症(肺炎、非結核性抗酸菌症、肺結核、肺真菌症、胸膜炎)、間質性肺炎、閉塞性肺疾患(肺気腫)、呼吸不全、気管支喘息である。気管支ファイバー検査は年間約450例

★肺癌は超音波気管支ファイバーを使用するなどの正確な病期診断をもとに、個々に応じて外科切除、放射線療法、化学療法やそれらを組み合わせた集学的治療を選択している(癌化学療法の項を参照)

★最近増加している悪性胸膜中皮腫に対して、呼吸器外科と協力して胸腔鏡による診断を積極的に行い、集学的治療に取り組んでいる

★肺感染症については各種迅速診断法を利用し、原因菌を決定し適切な治療を速やかに行うように努めている

★肺気腫などの呼吸不全に対しては、急性増悪時の呼吸管理から慢性期のリハビリテーション、鼻マスク式在宅人工呼吸まで対応している

★間質性肺炎などのびまん性肺疾患に対しては、必要に応じて胸腔鏡下肺生検を行い、ステロイドや免疫抑制剤の適応を決定している

★気管支喘息に関しては、ステロイド吸入を中心とした外来でのコントロールを行っている

★喀血に対する気管支動脈塞栓術や、肺動静脈瘻に対する塞栓術などの血管カテーテルによる治療を、循環器科と協同して実施している。

医療設備

CT、MRI、DSA、核医学検査、リニアック、超音波気管支ファイバー、レーザー、睡眠ポリグラフィーなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

循環器呼吸器疾患の専門病院としてコンパクトにまとまっていることを利点とし、迅速な診断、治療を旨としている。対象疾患は主として原発性肺癌であるが、転移性肺癌、縦隔腫瘍、胸壁腫瘍、気胸、肺嚢胞性疾患、膿胸、肺真菌症、手掌多汗症に対する手術など、心臓大血管以外の胸部疾患に対し外科治療を行っている。当然ながら肺癌に対しては系統的リンパ節郭清を行う手術を行っている。主として完全胸腔鏡下手術を行い、選択的肋間神経ブロックを追加し術後疼痛の軽減、早期回復を目指している。中枢気管支や肺動脈浸潤病変には根治性を重視しつつ呼吸機能温存を図る気管気管支形成術や血管形成術を要する手術も積極的に行っている。

症例数

近年の年間全麻手術件数は170〜200例で、そのうち胸腔鏡下手術は150〜180例である。主だったものとして原発性肺癌手術65〜75例、転移性肺癌5〜10例、縦隔腫瘍5〜10例、膿胸5〜7例、胸壁腫瘍3〜4例、自然気胸30〜40例である

★縦隔鏡、EBUS-TBNA(超音波気管支鏡ガイド下リンパ節針生検)を積極的に行い病期決定しており、進行例に対しては術前化学療法放射線療法を行い、可能であれば外科治療も含めた集学的治療を行っている

★原発性肺癌手術症例の5年生存率はIa期84.9%、Ib期73.2%、II期63.3%、IIIa期33.6%である。

医療設備

CT、MRI、換気血流シンチグラフィー、放射線治療、気管支鏡、EBUS、縦隔鏡。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

循環器内科

分野

循環器科

特色

岐阜県下でも最も早く心臓カテ-テル検査を取り入れた病院(旧国立療養所岐阜病院)のひとつであり、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)のカテーテル検査、治療を中心に循環器疾患全般を扱っている。外来初診時にも心エコー、ホルター心電図、冠動脈CT(MDCT)など、必要な検査を速やかに行い、可能な限り早期診断、早期治療に努めている。心臓カテ-テル検査・治療は、できるだけ苦痛や侵襲の少ない橈骨動脈(手首)より行い、カテーテル検査は外来にて日帰りで、カテーテル治療も1泊入院を原則とし、患者様の側に立って、安全性はもちろん、時間的、経済的負担の軽減も考慮しながら行っている。病棟は心臓血管外科とは同一病棟で、緊密な連携のもとで治療方針の決定や実際の治療を行っている。

症例数

最近1年間の心臓カテ-テル検査件数は約450件。そのうちカテーテル治療は約100件施行している。病状によって、ステント治療のほか、ロータブレーター治療を取り入れている。カテーテル治療の初期成功率は95%以上。重大合併症などによる死亡は0件である

★末梢動脈(下肢、腎動脈など)に対するカテーテル治療も、年間約10例施行している

★人工ペースメーカー植え込みは、新規、電池交換合わせて年間約30件。最近は心室中隔ペーシングなど、より生理的に近い形での植え込み方法を積極的に行っている。また、心不全に対する両心室ペースメーカー、致死的不整脈に対する植え込み型除細動器の植え込みも行っている

★心臓血管外科とともに、胸腹部大動脈瘤のステントグラフト内挿術も行っている。

医療設備

心臓カテーテル検査装置、血管内超音波装置、心臓超音波ドプラ装置(経食道エコー可)、ホルター心電図、トレッドミル運動負荷装置、心臓核医学検査、64列MDCT、MRI、大動脈内バルーンパンピング装置、経皮的人工心肺装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

産科

分野

産婦人科

特色

婦人科診療を排して産科に特化し、小児科・小児外科などと共同で総合的周産期診療を行っている。日本胎児治療学会事務局が設置されており、国内でも数少ない胎児治療の拠点病院として、胎児医療を実施している。

症例数

産科病床数42床、10年1月から10年12月までの分娩数471例、帝王切開231例、双胎71例、胎児異常94例、救急母体搬送119例。ハイリスク妊娠の管理を基本診療とし、ローリスクの妊婦は全体の5%程度にとどまっている。双胎間輸血症候群に対する内視鏡下胎盤表面吻合血管レーザー焼灼手術や、胎児胸水に対する胸腔羊水腔シャント術、胎児貧血に対する臍帯血管を用いた胎児輸血なども数多く行われている。胎児治療を行うには正確な胎児診断が必須で、先進医療胎児心超音波検査の認可を受けるなど、胎児診断治療を先進的に行っている。他施設で出産予定の妊婦を対象とした超音波胎児スクリーニング「胎児ドック」や、双胎妊娠の産前産後の「ピアサポート」、出生後母児分離となった症例の退院前母児同室ケアとして「ぴいかぶうケア」など、ユニークな取り組みを行っている。胎児異常症例が数多く集まってくるため、異常を有する胎児の尊厳を守ると同時に、予想もしない結果に苦しむ妊婦に対し、できる限り寄り添う対応を心がけている。医師は特定の大学からの派遣ではなく、全国から自らの意思で集まってきている。日本周産期・新生児学会の周産期母体胎児専門医研修の基幹施設であり、現在1人が母体胎児暫定指導医、3人が専門医を取得し県内唯一の母体胎児専門施設となっている。

医療設備

3Dを含めて超音波5台、MRI、CT、ヤグレーザーなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

小児科

分野

小児医療

特色

岐阜市北部およびその周辺地域の中核病院としてプライマリケアを提供する一方で、小児科、小児外科のほとんどの疾患に対応できる小児専門病院として高度医療も提供している。特に産科との協力による胎児診断・未熟児・新生児医療、神経・筋疾患、感染症、循環器疾患、アレルギー疾患、遺伝相談などに力を入れている。救急医療に関しては、地域周産期母子医療センターとして周産期救急に常時対応するとともに、岐阜市小児夜間急病センターの輪番二次病院として一般小児救急医療も行っている。また、県内唯一の重症心身障害児・筋ジストロフィー児のための障害者病棟も有しており、理学療法士、作業療法士、言語療法士による発達障害児の機能訓練や臨床心理士によるカウンセリングなども常時行っている。    

症例数

外来=外来患者数は1日平均約50人。急性疾患患者に加え、発達障害・てんかん・脳性まひ・筋ジストロフィー症などの神経・筋疾患患者も多い。午前中は一部予約制の一般外来、午後は予約制の専門外来を中心に行っている。紹介患者を積極的に受け入れ、地域医療・病診連携に努めている

入院=小児病棟は24床で小児一般急性疾患に加え、障害児、神経・筋疾患などの慢性疾患にも対応している。神経小児科を中心に障害者病棟も担当している。新生児病床は32床(うちNICU9床)で、主として院内出生児に対応している。年間新入院患者数は小児病棟900~1,000人、新生児センター200~230人(超低出生体重児5~10人、極低出生体重児20~30人)。臨床研究・学会活動にも積極的に取り組んでおり、英文論文発表に加え、全国学会での発表も行っている。

医療設備

MDCT、MRI、SPECT、自動聴性脳幹反応診断装置、ビデオシステム付脳波計、有機酸・アミノ酸分析装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

小児外科

分野

小児外科

特色

小児外科は形成外科医師1人とともに小児外科系診療グループを形成し、病棟はNICU・GCUの24床と一般小児急性期病床の40床を小児科と共用している。新生児や乳幼児の外科的診療が中心であるが、当院には重症心身障害児(者)や筋ジストロフィー児(者)の入所施設も備えているため、障害児(者)医療にも取り組んでいる。

症例数

年間平均手術件数は約300件であり、そのうち最も多い鼠径ヘルニアが約140件で、当院手術での再発例はこの5年間で1例である。他には先天性食道閉鎖症、先天性腸閉鎖・狭窄、直腸肛門疾患(鎖肛)、横隔膜ヘルニア、臍帯ヘルニアなどの新生児手術や、ヒルシュスプルング病、肥厚性幽門狭窄症、肝胆道疾患(先天性胆道閉鎖症、胆道拡張症)、神経芽腫・奇形腫などの小児腫瘍、腸重積症、臍腸管遺残、臍ヘルニア、停留精巣などの乳幼児期手術など多岐にわたっている。近年は障害児(者)の医療として気管切開術や胃瘻造設術、胃食道逆流防止術などが増加しつつある。外来では臍ヘルニア圧迫療法や便秘症などの保存的治療も行い、良好な成績を得ている。また小児形成外科では多・合指症、唇裂・口蓋裂、副耳、母斑、褥瘡対策などの診療を行っている。

医療設備

NICU、ICU、超音波、内圧測定装置、24時間pHモニター、HFO、NO吸入装置、MRI、CT、RI、気管支鏡、胸腔鏡など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

呼吸器内科(癌化学療法)

分野

癌化学療法

特色

呼吸器疾患の専門施設として呼吸器腫瘍(肺癌、悪性胸膜中皮腫)の診断から治療までを一貫して取り組んでいる(呼吸器内科の項参照)。文書による十分なインフォームド・コンセントのもと、個々の症例に合わせた治療選択を行うように努めている。

症例数

年間の肺癌入院患者は約360例で、化学療法(抗癌剤)実施例は約120例である。各種画像診断や超音波気管支ファイバー・縦隔鏡によるリンパ節転移検索などにより正確な病期診断を目指し、それに基づいた個々の症例の治療方針を呼吸器内科・外科合同カンファレンスにより決定している

★現時点での非小細胞肺癌の病期ごとの標準的な治療方針は、IA期は外科手術、IB期は外科手術→補助化学療法(腺癌の場合は経口抗癌剤)、II期は外科手術→補助化学療法、IIIA期は放射線化学療法または外科手術+化学療法(+放射線)、IIIB期・IV期は化学療法である

★遺伝子検査によるイレッサなどの抗癌剤の効果予測を行うなど、最良と思われる治療を提示し同意の上に実施している

★小細胞肺癌の治療方針としては、限局型は放射線化学療法、進展型は化学療法であり、奏効例には予防的全脳放射線照射を行っている

★肺癌の治療は、原則として放射線+化学療法の場合は入院で治療を行い、化学療法単独の場合は、治療内容・全身状態・通院の地理的状況により、外来化学療法と入院での治療を個々に選択している

★悪性胸膜中皮腫に関しては、胸水貯留例には積極的に胸腔鏡による生検で早期診断を試み、可能な症例には外科治療+化学療法+放射線治療による集学的治療を実施している。

医療設備

CT、MRI、DSA、核医学検査、リニアック、超音波気管支ファイバー、レーザー。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

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