専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

三重大学医学部附属病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化管外科

分野

消化器・一般外科

特色

食道、胃、結腸、直腸など、すべての消化管の外科的治療を要する疾患を取り扱っている。癌治療に対しては、個々の病態に最適な治療法を選択できるよう、早期癌に対しては、センチネルリンパ節生検を併用した腹腔鏡治療を行っている。また、進行癌に対しては、術前化学放射線療法などを取り入れ根治性の向上を目指し、根治不能症例に対しても化学療法と手術を組み合わせて治療している。炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)に対しても外科治療だけでなく、診断・内科的治療にも積極的に取り組み、小児から成人まで幅広い年齢層の患者に対して治療している。

症例数

07年の年間手術例数は882例であった

食道癌=年間症例数25~30例。切除可能進行癌に対しては術前化学放射線療法を取り入れ、腫瘍の縮小を図り手術している

胃癌=年間手術例数80~100例。早期癌に対しては内視鏡的胃粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)あるいはセンチネルリンパ節検索を併用した腹腔鏡下手術、進行癌に対しては術前化学療法を施行し、根治術を行っている。手術施行例の病期別5年生存率は、StageIA:99.2%、IB:94.3%、II:69.6%、IIIA:60.4%、IIIB:52.1%、IV:12.8%であった

大腸癌=年間手術例数80~100例。早期癌に対しては腹腔鏡手術を施行し、直腸癌に対しては術前化学放射線療法を導入し、局所制御および自然肛門温存率を高めている。StageIIIを中心とした進行直腸癌根治術後の5年生存率は87.9%である。結腸癌根治術後の病期別5年生存率は、Stage0:100%、I:94.4%、II:94.4%、IIIA:89.6%、IIIB:70.9%であった。また、進行再発大腸癌の中央生存期間は24.7カ月であった

炎症性腸疾患=年間手術例数60~80例。潰瘍性大腸炎、クローン病といった炎症性腸疾患の患者さんは日本全国より来院される。他院の治療方針に対するセカンドオピニオンも随時受け付けている。潰瘍性大腸炎術後の回腸嚢合併症症例に対して、積極的に救済手術を行っている

化学療法=食道癌、胃癌、大腸癌を中心に行っており、基本的に外来での治療を行っている。標準治療法に加えて、当科独自の治療法である“5FUの週1回の持続静注にあわせて、UFT(ユーエフティ)の内服を併用するPMC(Pharamacokinetic modulating chemotherapy)「薬物動態修飾化学療法」”は大腸癌、胃癌をはじめとして、その他の癌腫にも施行し、在宅での治療を可能にしている。さらに、新規抗癌剤とPMCを組み合わせた治療を導入し、効果をあげている。化学療法だけでなく、放射線治療、ラジオ波焼灼療法(RFA)などを組み合わせた集学的治療を行い、個々の患者にあったテーラーメイド化に積極的に取り組んでいる。

医療設備

腹腔鏡下手術装置、各種内視鏡、超音波内視鏡、ヘリカルCT、PET-CT、MRI、血管造影装置、リニアック、ラジオ波焼灼装置(RFA)など、大学病院として十分な医療設備を備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

三重県内唯一の特定機能病院、三重県がん診療連携拠点病院の呼吸器外科部門として、呼吸器内科、放射線画像診断科・IVR科、病理部、オーダーメイド治療部、腫瘍内科などと協力して先進医療を実施している。特に原発性、転移性肺腫瘍に対する集学的治療により、患者さんに最適な治療を提供している。

症例数

09年の手術数は120例。内訳は原発性肺癌59例、転移性肺腫瘍23例、縦隔腫瘍15例で、その他、気胸、多汗症、漏斗胸など。術後在院死亡は、98年以降で2例(0.14%)のみ。手術の翌日よりトイレ歩行を開始し、通常は術後2日目に点滴、胸腔ドレーンを抜去、3、4日目よりシャワー浴が可能。肺癌術後の平均在院日数は10日前後である

★CTで偶然発見されるような早期肺癌に対しては、呼吸機能を温存できる根治的縮小手術を積極的に施行し、標準手術と同等の治療成績を得ている。従来では有効な治療法がなかった多発病変、再発病変や気道内病変に対し、経皮的ラジオ波焼灼術(RFA)、経気管支鏡治療などが可能で、治療の選択肢が広がっている

★癌病死以外での死亡例も含めた原発性非小細胞肺癌手術後5年生存率は、病理病期Ia期85.9%、Ib期79.4%、IIa期78.8%、IIb期63.1%、IIIa期52.6%、IIIb期33.1%、IV期0%である(98年以降の手術例)

★現在、手術検体での抗癌剤感受性試験(先進医療)の実施が可能であり、腫瘍の遺伝子・分子生物学的特徴を利用した個別化治療の臨床応用(オーダーメイド治療部)、癌ワクチンの臨床開発(腫瘍内科)による更なる治療成績の向上を目指している。

医療設備

PET-CT、320列MDCT、3テスラMRI、リニアック、小線源治療装置、ラジオ波凝固装置、各種レーザー等。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

循環器内科

分野

循環器科

特色

大学病院として、循環器疾患のすべての領域で専門的な治療ができる体制を整えている

★虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)に対するカテーテルインターベンション治療の件数は年々増加しており、県内における中心的施設としての役割を果たしている。また、救命救急センターとの連携のもと、土・日を含めた24時間受け入れ可能な救急体制を確立し、急性冠症候群の診断と治療にも積極的に取り組んでいる

★閉塞性動脈硬化症などの末梢動脈疾患に対してもカテーテルインターベンション治療の適応を拡大し、重症虚血肢に対しては先進的な血管新生療法も施行している

★不整脈領域では、カテーテルアブレーションや植え込み型除細動器移植術による治療を積極的に行っている

★心不全領域では、移植が必要な重症心不全から収縮能が保たれている拡張不全型心不全まで、多種多様な心不全の診療を行っている。心臓カテーテル検査による血行動態解析は日本のトップレベルであり、日常臨床においても成果をあげている

★画像診断では、心機能評価やリスク評価の一環としてのドブタミン負荷心エコーやストレインエコーに力を入れており、心臓MRI検査は世界的にも有数の先進施設となっている。肺塞栓症や深部静脈血栓症では日本の牽引的な役割を担っており、新しい治療薬や下大静脈フィルターの開発、各種ガイドラインの作成など、全国的な展開を続けている。難治性肺高血圧症の専門的治療ができる数少ない施設でもある。同一講座である腎臓内科とも連携し、腎疾患患者の全身血管病変の評価や管理を行い、また心疾患患者の大きな増悪因子であるCKDの管理にも積極的である。

症例数

年間検査数は、心臓カテーテル検査 約750件、心臓電気生理学的検査 約160件、経胸壁心臓超音波検査 約4,500件、経食道心臓超音波検査 約120件、頸動脈超音波検査 約700件、運動負荷心電図検査 約150件、心筋シンチ検査 約200件、心臓MRI検査 約400件など

★虚血性心疾患の治療は、冠動脈インターベンションのほかにリスク管理にも重点を置き、高血圧、脂質異常症、耐糖能異常に対して積極的な介入を行っている。経皮的冠動脈インターベンションは年間約300件で、血管内超音波法を用いて病変評価を行った上で治療方針を決定している。急性冠症候群(急性心筋梗塞および不安定狭心症)は年間約60例を受け入れている。市町村合併後の広域津市の循環器救急の大半を担っている

★末梢動脈疾患に対するインターベンションも年間約50例に施行しており、重症虚血肢に対しては骨髄単核球細胞移植や末梢血単核球細胞移植による治療も施行している

★急性心不全の治療は、薬物療法に加えて心臓再同期療法にも積極的で年間約20例に用いており、著明な心機能改善が得られることが多い

★不整脈の治療は、頻脈性不整脈に対するカテーテルアブレーション治療を年間約130例、持続性心室頻拍に対する埋め込み型除細動器の留置を年間約15例に施行している。AEDの普及により致死的心室性不整脈からの救命例が増加し、植え込み型除細動器の留置数は著しく増加している

★静脈血栓塞栓症の治療では、肺塞栓症再発予防のための回収可能型下大静脈フィルターの留置を数多く行い、明らかな予後改善を認めている。また深部静脈血栓症の治療ではカテーテル的血栓溶解療法を施行して、静脈血栓後遺症の発生率を低下させるなどの良好な遠隔成績をあげている

★肺高血圧症の治療では、エポプロステノール持続静注療法により重症例での予後改善例を多く認めており、さらに新規薬剤を用いた最先端の治療を行っている。

医療設備

CCU 2床、心臓カテーテル装置3台、心臓MRI検査、64列および320列MDCT、心臓核医学検査、PET、心臓超音波検査、心肺運動負荷試験、睡眠時無呼吸検査用ポリグラフ、不整脈カルトシステム、ホルター心電図検査、心肺補助装置(PCPS)、大動脈内バルーンパンピング装置(IABP)などを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

胸部心臓血管外科グループ

分野

心臓血管外科

特色

胸部外科としては歴史があり、設立は57年4月であり、07年には50周年を迎えた。心臓血管外科全般にわたって外科治療を行っている。すなわち新生児、乳児の複雑心疾患を含む先天性心疾患、心臓弁膜症、冠動脈病変を主体とする虚血性心疾患、胸部、腹部大動脈瘤を主体とする大血管、不整脈手術、末梢血管(動脈疾患、静脈疾患)である。いずれの領域も外科治療成績は良好である。先天性心疾患領域では左心低形成症候群などの複雑な心疾患を対象に新しい術式の開発、工夫を行っており、海外の一流雑誌にも数多く論文を掲載している。さらに当科では放射線科と組んで大血管疾患に対するステント治療に積極的に取り組んでおり、この領域では先進的な治療を行っている。

症例数

年間の治療総数314例。心臓大血管264例、末梢血管50例。心大血管の内訳は心疾患173例、胸部大動脈疾患45例、腹部大動脈疾患46例。このうちステントグラフト移植は胸部大動脈24例、腹部大動脈23例。領域別手術件数、30日以内の手術死亡率は先天性90例(死亡率3%)、虚血性35例(待機例死亡率0%)、弁膜症41例(死亡率2%)、胸部大動脈20例(死亡率5%)、腹部大動脈23例(死亡率0%)、ステント治療47例で死亡率0%であった

先天性心疾患=小児循環器医との密接な連携の下に複雑な心疾患を数多く治療している。緊急手術にも対応しており、総肺静脈灌流異常の手術はここ数年死亡例を認めていない。単心室に合併する総肺静脈灌流異常の成績も向上しており幸いにも最近はほぼ救命できている。補助手段の改良も積極的に行っており、肺動脈形成を伴う体肺動脈短絡術などの姑息開心術では低充填のECMO回路を使用するなど低侵襲化にも配慮している。STSのAristotle scoreなどをもとに成績を比較するとここ数年はSTSの平均を上回る成績である

冠動脈外科=冠動脈バイパスの3.1本、グラフト開存率は99%(動脈グラフトのみでは100%)、約90%が体外循環を使用しない術式である。09年では待機手術例では手術死亡、在院死亡ともになかった。最近は透析症例、糖尿病合併症例が多くなっているのがこの疾患の特徴といえる

弁膜症=70歳以上が半数を占めて高齢化が顕著であり生体弁の使用頻度が増している。僧帽弁閉鎖不全では弁形成術を第一選択としている。不整脈手術の併施も積極的に行っており約8割の洞調律への回復率である

胸部大動脈瘤=世界に先駆けてステント治療を推進してきたが、すべての疾患がステントの治療対象になるわけではなく手術も行っている。09年は手術死亡を認めず、今後は合併症の一層の軽減にさらなる努力を行っていきたい。脊髄麻痺を含めて中枢神経系合併症に対する対策を重要課題と考え様々な工夫をしている。大動脈解離症例では循環器医、放射線科医と連携してステント治療も含めた治療体系の確立を行い実践している

腹部大動脈=ステント治療法の導入により手術症例数は減少傾向にある。手術成績は死亡例なく良好。ステント治療では短期での成績は良好だが長期成績においては課題を多く残しており、厳重な経過観察を要する

★現在建築中の新病院が11年に稼働予定であり、循環器医、小児循環器医との連携も一層深まるのでさらなる治療成績の向上を目指していきたいと考えている。

医療設備

ICU、CCU、NICU、MRI、CT、シネアンギオ室、心臓核医学検査、心エコー、血管内エコー、IABP、PCPSなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

腎臓内科・血液浄化療法部

分野

腎臓内科

特色

三重県内外から紹介される腎疾患(特に糖尿病性腎症・慢性糸球体腎炎・高血圧・膠原病・妊娠中の腎障害)の診療、遺伝性腎炎の診療、電解質・酸塩基平衡異常の診療、および血液透析・腹膜透析の導入、各種疾患に対する特殊血液浄化療法、入院中の維持透析患者の管理、急性腎不全などに幅広く対応している。

症例数

腎臓内科初診外来は火曜を除く毎日行っている。腎生検適応の判断や、治療方針の決定・変更において、豊富な知識と経験を生かして診療に従事している。外来患者は500人を超え、入院患者も常に10人以上である

★腎生検は年間約120~150症例を行っている。当教室での検証により、腎生検後の安静に関しては砂嚢や腹帯を用いない、より苦痛の少ない方法をとっており、重大な合併症もなく安全に行われている。病理医とのカンファレンスを毎週行い、病理組織からの情報と臨床情報をふまえた上で議論をし、的確な診断のもとで最善の治療に結び付けている

★年間血液透析導入が約25例、腹膜透析導入が約5例。また腹膜透析の導入についてはSMAP法による導入も行っている。外来での腎不全対策の一環として、患者教育を十分に行うことで事前の内シャント作成やSMAP法を血管外科や消化器外科に依頼している。内シャント作成に関しては当科で手術を行うこともある。血液透析導入後は県内各施設にて維持透析を行っている。腹膜透析は当院にて外来管理を行い、腹膜炎や透析不足、除水不足などの異常の早期発見を心がけている

★特殊血液浄化療法は様々な疾患で有用性が示されており、当院においても巣状糸球体硬化症、家族性高コレステロール血症、潰瘍性大腸炎、グラム陰性桿菌による敗血症などに対して各科担当医との緊密な連携の下、積極的に行っている。

医療設備

血液透析8床、ICU、各種画像検査・診断機器、治療機器など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

腎泌尿器外科

分野

泌尿器科

特色

患者様とご家族への十分な説明のもとに、QOL(生活の質)を重視した診断・治療を施行している。腎、副腎疾患に関しては、低侵襲性手術である腹腔鏡下手術、ミニマム創内視鏡補助下手術(先進医療)を行っている。また、放射線科の協力によりラジオ波焼灼術(先進医療)も施行している。前立腺癌の手術適応症例に対してはミニマム創内視鏡補助下手術を中心に行っている。

症例数

★09年における手術件数は、副腎および腎摘出術30例(このうち腹腔鏡下手術4例、ミニマム創手術12例)、腎部分切除術5例、根治的前立腺摘出術25例(すべてミニマム創手術)、腎尿管全摘術6例、膀胱全摘術14例(回腸導管8例、尿管皮膚ろう5例、回腸新膀胱1例)、経尿道的膀胱腫瘍切除術77例、経尿道的前立腺切除術11例、被膜下前立腺摘出術1例、前立腺Saturation Biopsy 8例

★腹腔鏡下手術あるいはミニマム創内視鏡補助下手術の選択は、患者様に説明用スライドを見て頂き判断していただいている。ラジオ波焼灼術は原則として、手術施行が困難な患者様を対象にしている

★09年には、腎癌28例、副腎5例にラジオ波焼灼術を施行している。

医療設備

MRI、PET、3次元CT、尿流動態検査装置、リニアック、前立腺小線源治療など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

小児科

分野

小児医療

特色

三重県唯一の大学病院であり、小児保健医療の中核を担うとともに、多岐にわたる小児疾患に専門性をもって対処するため、市内の2施設(国立病院機構三重病院・三重中央医療センター)とともに三重こども病院群を形成して機能分担がなされている。当病院では血液・悪性腫瘍、循環器疾患を、三重病院では感染症、アレルギー、腎疾患、神経疾患、慢性疾患を、三重中央医療センターでは未熟児・新生児疾患を分担して診療し、小児メディカルコンプレックスを形成している。また、当科は日本最大の小児白血病治療研究グループ(JACLS)の診断センターとして日本各地から送られてくる骨髄などの検査を実施し、白血病の診断の確定に寄与するとともに、骨髄移植を含む最先端の治療を提供している。長期入院が必要な患児の生活の質(QOL)を保ち、院内学級が設置され、子どもらしい毎日が過ごせるように、チャイルドライフスペシャリストが常勤している。また、遠方からの家族のために、宿泊施設としてファミリールームが利用できる。

症例数

09年度の小児科外来患者数は4,779人で、入院患者数は575人であり、いずれも重症例が多いことが特徴である。先端医療としての09年度の造血細胞移植件数は11件(8症例)で、疾患内訳は白血病、再生不良性貧血、悪性リンパ腫、進行神経芽腫、脳腫瘍、未分化腫瘍、ユーイング肉腫などであり、1例を除いてすべて生存している

血液・悪性腫瘍=血液疾患は貧血(再生不良性貧血、先天性赤芽球癆)、出血性素因(血小板減少性紫斑病、血小板無力症、血友病)、白血球機機能異常症等の診断、治療を行っている。悪性腫瘍としては白血病、悪性リンパ腫、脳腫瘍、神経芽腫、骨肉腫、ウイルムス腫瘍、網膜芽種、胚細胞腫瘍等が主体を占める。特に白血病、悪性リンパ腫の診断に関しては、免疫学的、分子生物学的手法を用いた病態解析を施行しており、高く評価されている。白血病、再生不良性貧血、悪性固形腫瘍の治療には最先端の化学療法に加え、造血細胞移植を施行している。また、研究室においては特に白血病の病態解明、分子標的療法、造血細胞などのテーマを中心にトランスレーショナルな研究を行っている

循環器=循環器外来には手術を必要とする先天性疾患児および川崎病後冠動脈障害合併患児が全県下から紹介されてくる。左心低形成症候群をはじめとした新生児重症心疾患の成績が全国レベルで、カテーテル治療、特殊ガス吸入療法(NO、N2)など新しい治療を全国に先駆けて取り入れている。また、肺高血圧、川崎病後冠動脈障害の患児の新しい薬物療法、画像診断に対して専門的な取り組みを行っている

新生児=重症先天性心疾患、緊急手術を必要とする先天奇形に対する治療を、外科、特に小児外科、胸部外科、脳神経外科、眼科などと連携し、集学的な治療を実践している。

医療設備

無菌治療室、簡易無菌装置、フローサイトメーター、共焦点レーザー顕微鏡、ドプラ心エコー装置、血管内エコー装置などを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ×
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

消化管・小児外科(小児外科グループ)

分野

小児外科

特色

小児外科グループは、新生児から青年期までの外科疾患を治療している。三重県内で唯一の日本小児外科学会認定施設として、診療・教育・研究を行っている。対象疾患は、日常疾患から難治性疾患まで、内視鏡外科手術(腹腔鏡・胸腔鏡)などの最新技術を導入しつつ、目立たない手術創、根治、優れたQOL(生活の質)を追求している。また、小児の吐血・下血などの消化管出血などに対する内視鏡検査では、胃・十二指腸・大腸だけでなく、これまで観察することができなかった「小腸」に、ダブルバルーン小腸内視鏡やカプセル内視鏡を導入している全国で数少ない施設である。炎症性腸疾患患者など、長期入院や県外からの患児や家族を支えるため、ファミリールーム(1泊1,000円)、院内学級、ボランティアレクレーション、そして、チャイルドライフスペシャリストのサポートなどがある。新生児外科疾患は全症例受け入れている。急性小児外科疾患に対しては、関連施設である三重病院と協力し、24時間対応している。

症例数

年間手術件数は270例であり、鼠径ヘルニアの占める割合は約10%で、新生児外科疾患、固形悪性腫瘍、炎症性腸疾患など、難治例、重症例、悪性疾患が多い。特に、小児潰瘍性大腸炎やクローン病に対して、成人炎症性腸疾患グループや小児内科と協力して治療を行い、内外より評価を得ている。また、胆道閉鎖症難治例や肝代謝性疾患重症例への肝移植症例は、肝胆膵・移植外科と提携し行っている。

医療設備

NICU、ICU、超音波、CT、MRI、内視鏡、腹腔鏡手術機器、胃・十二指腸内視鏡、大腸内視鏡、ダブルバルーン小腸内視鏡、カプセル内視鏡、消化管内圧検査機器、24時間PHモニター、高度人工呼吸器、NO吸入装置、気管支鏡、膀胱鏡、RI検査。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

耳鼻咽喉・頭頸部外科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

特色

三重県内唯一の大学病院として、耳鼻咽喉科、頭頚部外科領域全般の疾患に対処しているが、特に頭頸部腫瘍の集学的治療、中耳炎と人工内耳、アレルギー性鼻炎の診断と治療、慢性副鼻腔炎、嗅覚障害、味覚障害の診断・治療・研究に重点を置いている。また国立病院機構三重病院と連携して小児の人工内耳診療も行っている。特殊外来を各疾患に対して設置し、それぞれ専門性の高い診療を施行している。日本耳鼻咽喉科学会認定専門医研修施設、日本アレルギー学会認定施設、日本気管食道科学会研修認定施設である。

症例数

09年度の外来患者数は15,840人である。09年度の手術件数は501例。頭頸部腫瘍103例、うち悪性51例、良性52例、再建手術施行3例。鼻副鼻腔良性疾患97例、耳疾患が83例、口蓋扁桃摘出術31例

★頭頸部癌の09年度の新患者数は95例。手術治療の他、放射線科の協力を得て機能温存を目指した放射線化学療法も行っている。上顎癌には動注療法+放射線治療を行い、成績も良好である。最近9年間の喉頭癌治療例の疾患特異的5年生存率は88%、中咽頭癌の疾患特異的5年生存率は57.5%(特に側壁癌に関しては69.0%)、下咽頭癌の疾患特異的5年生存率は51%であり、切除可能例は68%である。再建手術には有茎皮弁と遊離皮弁、遊離空腸を適宜用いている。食道、縦隔、頭蓋内など他科領域にわたって進展する腫瘍に対しては、消化器外科、胸部外科、脳神経外科等と合同で手術をしている

★鼻副鼻腔疾患のうち慢性副鼻腔炎の手術は内視鏡下鼻内手術で施行している。難症例にはナビゲーションシステムも活用して安全な鼻内手術を行っている。他科と合同の内視鏡手術も多く、脳神経外科と下垂体手術、眼科と鼻腔涙嚢吻合術、歯科口腔外科と歯根嚢胞手術を行っている

★アレルギー性鼻炎に対しては免疫治療を中心に行っている。最近はほぼ侵襲のない舌下免疫療法に取り組み、現在のところ自由診療(保険対象外)ではあるが施行可能である。またその他の保存的治療、手術的治療も施行している

★中耳手術の09年症例数は鼓室形成術52例、鼓膜形成術3例、アブミ骨手術2例、人工内耳埋め込み術2例である。多施設からの真珠腫性中耳炎症例や両側高度感音難聴例などの紹介受診が多い。最近の術後聴力成績では、I型で85%、III型で77%、IV型で72%の成功率である

★睡眠時無呼吸症候群に対しては2泊3日の検査入院で、ポリソムノグラフィー、薬物睡眠検査などの結果に基づいて診断し、n-CPAP治療の他、栄養士による体重減量指導、手術、歯科装具などを用いて発症の原因に応じた治療を行っている。n-CPAP治療のコンプライアンスは89%と高い

★嗅覚味覚障害に対しては、全国でも有数の専門外来を設置して診療している。三重県の他、愛知県、岐阜県の東海地方、また京都府、大阪府など関西地区や関東地区からも患者が受診している。原因に応じて保存的治療の他、副鼻腔炎や鼻腔形態が原因の例に対しては手術治療も適宜施行している。改善率は副鼻腔炎による嗅覚障害で78%、感冒後嗅覚障害で81%と高い

★めまい外来では、電気眼振図を用いてカロリック検査などを行い、めまい全般の診療を行っている

★聴覚外来では、突発性難聴や高度感音難聴例などの診療を行い、人工内耳手術や中耳手術の適応の決定も行っている

★補聴器外来では、医師と補聴器の専門技師が合同で補聴器の診療と普及に努めている

★小児難聴外来では、患児のQOL(生活の質)に配慮した丁寧なケアを行っている

★嚥下外来では、言語聴覚士とともに嚥下内視鏡や嚥下造影で機能評価、診断を行っている。また重症誤嚥に対し、これまでに7例の誤嚥防止手術を行っている

★音声外来では、発声障害や嗄声の診断と治療、特に音声改善手術も行っている。

医療設備

MRI、CT、PET、核医学、超音波、各種内視鏡、耳用顕微鏡、各種レーザー、マイクロデブリッダ一、電子ファイバースコープ(NBIシステムあり)、聴力検査機器、インピーダンス検査機器、脳波聴力検査機器、耳音響放射検査機器、各種平衡機能検査機器、基準嗅力検査器、味覚検査機器、鼻腔通気度検査機器、アコースティックライノメータなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

"三重県内の皮膚科医療の中心施設として、難治性皮膚疾患と皮膚癌、膠原病の紹介患者を数多く受け入れ、高次医療を行っている。 "

症例数

"外来患者数2,500人/年、入院患者数430人/年、手術数350例/年

皮膚癌=県内の各病院と連携し悪性黒色腫の診断、センチネルリンパ節生検、手術治療、放射線治療、免疫療法および化学療法を診療ガイドラインに基づいて県内全症例について当院で行っている。初期診断にはダーモスコピーを用いており、足底のホクロの良悪を切除することなく診断できることが多い。高齢化による有棘細胞癌、基底細胞癌および乳房外パジェット病の増加にも対応し、患者の体力や病状に合わせた最適の治療を相談しながら行っている

皮膚リンパ腫=診断と治療が難しい症例が多いため、県内から紹介患者を多数受け入れている

膠原病=全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎、強皮症などは皮膚症状を評価しながら全身の治療を行うことが必要であり、当科が主となり腎臓内科や呼吸器内科と連携し治療を行い良好な成績を得ている

乾癬=ビタミンD3外用剤やシクロスポリン、生物学的製剤など常に最新の治療を提供しており、新薬の開発治験も積極的に行っている。先進治療外来(水曜日)では生物学的製剤を用いている

アトピー性皮膚炎=難治例の紹介が多いが、各症例で異なる原因や増悪因子を個別に説明し、治療やスキンケアの意味を理解してもらうなど丁寧な診療を行っている

光線治療外来(水曜日)=皮膚リンパ腫や乾癬にナローバンドUVBやPUVA治療を行っている

日帰り皮膚外科手術(水曜日)=良性腫瘍など小範囲の手術を行っている

レーザー外来(金曜日)=保険適用疾患に限り行っている。 "

医療設備

"紫外線治療器(nbUVB、UVA、V-TRAC)、Qスイッチルビーレーザー、パルス色素レーザー、炭酸ガスレーザー、表在エコー装置、ダーモスコピー。 "
  • セカンドオピニオン受入 ×
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

本邦における脳血管内治療の中心的施設の一つである。脳血管内治療指導医3人、専門医1人を中心に脳血管内治療を積極的に行っている。国立大学法人として最先端医療を行うとともに、地域医療の中核としての役割も果たしている。

症例数

年間入院数は約450人、年間手術数は280~300件。脳動脈瘤クリッピング術が20~25件、脳腫瘍摘出術が40~45件、脊髄脊椎手術は30~40件行っている。一方、脳血管内治療は年間80件前後行っている

★クモ膜下出血をきたした破裂脳動脈瘤の治療は脳血管内治療(コイル塞栓術)を第一選択としており、開頭手術(クリッピング術)と同等の成績をあげている。未破裂脳動脈瘤の場合は、コイル塞栓術あるいはクリッピング術のどちらか最適な治療法を選択している

★頸部頸動脈狭窄症に対しては、積極的にステント留置術を行っている

★脳腫瘍に対しては、術前の画像診断・術中モニタリング・ナビゲーション等により安全かつ確実な手術を心がけ、必要に応じ放射線治療、化学療法を組み合わせて治療を行う

★脳下垂体腫瘍に対しては、内視鏡を用いた経鼻的手術を行っている

★脊髄脊椎疾患については、頸椎症・椎間板ヘルニアの他、脊髄腫瘍・脊髄血管奇形など難易度の高い手術を多く手がけている

★その他、三叉神経痛、顔面けいれんに対する手術治療も行っている。

医療設備

バイプレーンフラットパネルDSA(血管撮影装置)、3テスラMRI、320列マルチスライスCT、PET、SPECT、放射線照射装置、神経内視鏡、術中DSA、DSA-MRI Fugion Imageなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

放射線診断科・IVR科・放射線治療科

分野

放射線科

特色

21人が放射線科専門医資格を取得している。そのうち9人は核医学専門医、1人は放射線腫瘍学会専門医、18人はマンモグラフィ読影認定医、3人はIVR学会指導医も有している。病院内では放射線診断科と放射線治療科、IVR科に分かれ、それぞれ次のような専門分野別のグループを作って診療を行っている。放射線診断科(画像診断、核医学、血管系IVR)、放射線治療科(放射線治療)、IVR科(腫瘍IVR)。

症例数

★放射線診断科では、佐久間准教授を中心とするグループがCT、MRI、核医学、血管造影などを用いて循環器疾患の総合的な診断を行っている。特に心臓MRIのレベルは高く、欧米の大学との共同研究を行いながら心筋梗塞や狭心症などの非侵襲的診断法の開発や臨床応用に成果を挙げている。また、院内に心臓MRI教育センターを設置し、全国の若手医師や放射線技師の教育を行っている。脳や脊髄疾患に対しては、前田講師らが中心となり、MRIやCTを用いて急性期の脳血管障害の診断などに優れた診療を行っている。肺癌の画像診断やCT生検などは村嶋助教らが、また婦人科や泌尿器科疾患の画像診断は小林助教らが担当し、診療各科と協力して優れた診断成績を挙げている

★核医学グループは、PET-CTを用いた癌の診断、種々のアイソトープを用いた脳、心臓、骨の疾患の診断、131Iによる甲状腺癌のアイソトープ治療などの診療を行っている。また毎週木曜日には、PET-CTによる「がん検診」を行っている。受診者1人に対し1時間ほどかけて、画像の説明や医療相談を行っている

★加藤准教授らを中心とする血管系IVRグループは、主に大動脈瘤に対するステントグラフト留置術を行っている。現在までの施行件数は498件(胸部大動脈瘤289件、腹部大動脈瘤209件)で、ほとんどの症例で成功している。特に、胸部大動脈解離に対する施行数は124件と、本邦で最も症例の多い施設の一つである

★放射線治療科では、伊井助教ら3人がオーソドックスな放射線治療と併行して小線源治療やラジオサージャリー、さらに温熱療法との併用治療なども行っている。08年度に前立腺癌を対象とした小線源治療装置が導入された。山門講師、中塚助教を中心とするIVR科に属する6人は、経皮的ラジオ波焼灼療法による癌の治療を積極的に行っている。現在までの施行件数は約3,000件で、肝癌1,500件、肺癌1,000件、腎臓癌170件、骨腫瘍140件、副腎30件等である。5年生存率は肝癌65%、転移性肺癌65%、4cm以下の腎癌で転移のない症例では94%、原発性肺癌の3年生存率は、病期Iaで100%、再発例で70%など非常に高い治療効果を挙げている

★竹田教授、小林助教らが中心となって立ち上げたNPO法人「三重乳がん検診ネットワーク」では、県内26の医療機関を専用回線で連結して三重県におけるマンモグラフィ乳がん検診の普及と質の向上に取り組んでいる(ホームページ:http://mie-mmgnet.jp/)。さらに県内における関連病院の画像診断の支援を行うためにNPO法人「三重画像診断支援機構」を立ち上げて、遠隔画像診断を幅広く行っている。

医療設備

CT 4台(320列、16列、4列)、MRI 3台(1.5テスラ 2台、3テスラ 1台)、血管造影装置 3台、サイクロトロン、PET-CT、PET、SPECT 2台、リニアック 2台、マイクロセレクトロンなど。
  • セカンドオピニオン受入 ×
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

麻酔科(ペインクリニック)

分野

ペインクリニック

特色

麻酔科(ペインクリニック)では痛みの治療を行っている。痛みの原因は様々であるが、当科で扱う頻度の多い痛みは帯状疱疹後神経痛、術後痛、神経痛、癌に伴う痛みなどである。

症例数

治療法としては、局所麻酔によるブロック、薬物療法、近赤外線照射。薬物療法としては、消炎鎮痛剤、オピオイドなどを使用している。薬物療法については、経口投与、定期投与、弱い作用の薬剤から使用し、効果をみて強めの薬剤に変更、効果が出るまで増量し、副作用対策をとるという基本方針をとっている

★局所麻酔薬によるブロックとしては、適応により星状神経節ブロック、仙骨硬膜外ブロック、肩甲上神経ブロック、三叉神経ブロック、肋間神経ブロック、脊椎傍神経ブロック、トリガーポイント注射を行っている

★最近は、根本的治療を行いながら、痛みの治療も並行して行うことが多くなってきた。つまり、化学療法、放射線療法、手術などを行う前から痛みの治療を開始し、治療中も痛みの程度に応じて、服薬量を調整し、痛みがとれれば服薬を終了するという治療方針がとられている。各診療科の先生方と相談し、その患者様に最も適切な処方を考えている

★手術後の創部の痛みは、時がたてば徐々に治まることが多いが、中には非常に強い痛みが持続する方々もいる。麻酔科外来では、局所の血流を改善するために近赤外線照射を行っているが、入院患者様は連日外来に来ていただくことにより、痛みの軽減を図っている

★また、東洋医学的な見地から漢方薬を取り入れ、全身的見地から証に見合った漢方の処方を行っている

★体の抵抗が落ちたり、ストレスが高じると帯状疱疹が発生してくる。皮疹の治療は、皮膚科が専門であるが、痛みがなかなかひかない場合は、ペインクリニックにご紹介いただき、治療を行っている。

医療設備

サーモグラフィー、スーパーライザー、SSPなど。
  • セカンドオピニオン受入 /
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 /
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

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