三重県立総合医療センター

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

三重県立総合医療センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器科

分野

消化器・一般内科

特色

当科は消化器疾患全般について診察している。当センターではヘリポートも有しており、24時間消化器専門医が診察できる体制である。外来診療ではできる限り受診時に採血、腹部超音波検査、上部消化管内視鏡検査等を行い、入院では積極的にクリニカルパスを使用している。

症例数

年間外来延べ患者数15,183人、年間入院延べ患者数10,778人。上部消化管内視鏡検査2,371例、下部消化管内視鏡検査1,064例、膵胆内視鏡検査および治療143例、胃瘻73例

★胃悪性腫瘍に対して内視鏡的治療を行い、必要に応じて外科との連携治療を行っている。07年度からは早期胃癌に対して内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を導入し、治療にあたっている。大腸ポリープに対しては、1泊入院による内視鏡切除を行っている

★総胆管結石に対しては、直径10mm以上の結石は乳頭切開術を、それ以下の症例は十二指腸乳頭機能温存を目的に、バルーン乳頭拡張術による結石除去を行っている。手術適応のない肝胆膵悪性腫瘍に対しては経皮的、内視鏡的なステント挿入術後に抗癌剤治療を行っている

★肝疾患においては、腹腔鏡検査も用いて診断、治療に当っている。ウイルス性慢性肝炎に対するインターフェロン治療、肝癌に対する動脈塞栓術・リザーバー動注療法を行っている。また、ラジオ波焼灼療法や肝移植が適応となる症例については、三重大学病院等と密に連絡を取り、適切に紹介、治療を行っている。

医療設備

造影超音波、MRI、3DCT、DSAほか。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

呼吸器科

分野

呼吸器内科

特色

がん診療連携拠点病院の指定を受け、肺癌に対する集学的治療を最大のテーマとしている。また、救命救急センターを併設する3次救急病院であり、救急症例も多い。

症例数

06年度の入院疾患の概要は、肺癌243例、肺炎154例、慢性閉塞性肺疾患(COPD)75例、自然気胸24例、間質性肺炎24例、気管支喘息23例などである

肺癌=患者の人間性を尊重し、病名はもちろん、病状、治療法、予後についても本人および家族に説明し、理解を得たうえで、一緒に癌と向き合う姿勢をとっている。たとえ進行癌や高齢者であっても、本人の治療希望があり、化学療法に耐えうるとこちらが判断した場合には、延命を目指して積極的に化学療法を行っている。また生活の質を重視し、外来化学療法を推進することで、入院日数の短縮や在宅期間の延長に努めている

気管支喘息=吸入ステロイドを主体とした治療と、ピークフローメーターや喘息日記を用いた自己管理指導を行っている

慢性閉塞性肺疾患=長時間作動型吸入抗コリン薬などによる治療や呼吸リハビリテーションにより、労作時息切れなどの改善を目指している。重症例には、在宅酸素療法(HOT)や在宅人工呼吸管理(HMV)を行っている。また、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンによる感染予防を推奨している。急性増悪にはマスク型人工呼吸器を用い、救命を目指している。

医療設備

CT、MRI、RI、DSA、気管支鏡、局所麻酔下胸腔鏡、リニアックなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

原発性肺癌、転移性肺癌、良性肺腫瘍、縦隔腫瘍、悪性胸膜中皮腫、自然気胸、肺気腫、感染性・炎症性肺疾患、手掌多汗症など呼吸器外科領域全般の手術を行っている。心臓血管外科と同じスタッフで手術を行うため、血管の再建や体外循環を必要とするような拡大手術への対応も容易である。また、疾患別病棟であるため呼吸器内科医との連携も容易である。十分なインフォームド・コンセントのもとに手術を行い、術後は早期離床・退院を図っている。

症例数

09年の手術数は86例。原発性肺癌36例、転移性肺癌5例、良性肺腫瘍6例、縦隔腫瘍8例、自然気胸18例、感染性・炎症性肺疾患10例、その他3例である。積極的に胸腔鏡下手術による小切開、低侵襲手術を目指している

★04年からは臨床病期IIIA期以上の症例に対して術前導入化学療法を、病理病期IB期以上の症例に対しては術後補助化学療法を積極的に行っている(化学療法は呼吸器内科で施行)。

医療設備

マルチディテクターCT、MRI、リニアック。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

循環器科

分野

循環器科

特色

虚血性心疾患、心不全等を中心に循環器疾患全般に対する高度先進医療および24時間体制の救急医療に取り組んでいる。心臓血管外科の併設もあり、緊密な連携のもと、常に迅速かつ最善の診療を実践している。また、病診連携を通じ、地域医療への貢献も目指している。

症例数

CCUを含む救急病棟は24床、一般病棟は心臓血管外科と混合で48床を有し、09年度の入院患者数は延べ7,728人

★虚血性心疾患に対しては心臓カテーテル検査数は329症例、冠動脈カテーテル治療は159症例。冠動脈検査および治療は、低侵襲を目的に橈骨動脈を多用し、長期成績の向上を目指して薬剤溶出ステント、IVUSを積極的に使用している。ロータブレーターも使用可。急性冠症候群に対しても、すべて緊急対応している

★心不全に対しては、薬物療法が主体となるが、原因を問わず循環動態の不良な症例に対してはIABP、PCPS、CHDF等の補助循環装置を用いている

★不整脈に対しては、徐脈性は検査およびペースメーカーの挿入を、また頻脈性に対しては投薬治療および薬剤抵抗性の場合は大学病院と連携のもと、検査および電気的焼灼術を施行している

★その他の心疾患、大動脈、末梢動静脈、肺血管の疾患全般および循環器疾患の誘因となる高血圧、糖尿病、高脂血症等の一般診療も行っている。

医療設備

心血管造影装置、心臓超音波(経食道を含む)、トレッドミル運動負荷装置、ホルター心電図、心臓核医学検査装置、CT(320列)、MRI、補助循環装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

心臓大血管~末梢血管に対する手術を行っている。年齢、合併疾患を問わず、全領域を循環器内科医と連携し治療を行っている。他院からの緊急手術依頼にも随時対応している。

症例数

年間の心・血管手術は約130例

★単独冠動脈バイパス術が約30例で待機・緊急手術を問わず、体外循環を使用しない心拍動下(オフポンプ)での完全血行再建が基本方針。現在まで95%の症例にオフポンプで行っている。長期開存が期待できる内胸動脈をはじめとする動脈グラフトの使用が基本方針で、平均バイパス本数は3.3本。心筋梗塞合併症に対する左室形成術も行っている

★弁膜疾患は約20例で、僧帽弁閉鎖不全症に対する弁形成術や不整脈手術(Maze手術)に積極的に取り組んでいる。弁置換が必要な症例には最適な人工弁を選択している

★大動脈疾患は約30例で、大動脈瘤が多くを占めるが、急性大動脈解離に対する治療も積極的に行い、最近6年間で64例の治療を行い、83%を救命している。大動脈瘤のステント治療の適応がある症例や同治療希望例は関連施設に紹介している

★末梢動脈疾患は約20例で、下肢動脈の血行再建を主に行っている。静脈疾患は約20例

★心臓・大血管手術の待機例には可能な限り自己血貯血を行い、経過中の他家血輸血を極力少なくしている。09年の主要手術死亡率は、虚血性心疾患(左室破裂等も含む):3.3%、単独冠動脈バイパス術(緊急例も含む):3.7%、大動脈瘤(破裂、急性解離を含む):12.9%であった。

医療設備

人工心肺、自己血回収装置、PCPS、IABP、CHDFなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

整形外科

分野

整形外科

特色

整形外科全般の治療を行っているが、特に関節外科・スポーツ障害の治療に力を入れている。北勢地域の関節外科の中心病院として地域の開業の先生方と連携し治療を行っている。また外傷に対しても種々の最新の手術方法を積極的に採用し、早期社会復帰を目指している。

症例数

手術数は年間約850件、関節鏡視下手術約250例、人工関節置換術約80例

★関節鏡視下手術は主に膝関節を中心に行っているが、肩、肘、足関節などにも対応している。また、複合靭帯再建を含めた十字靭帯再建は自家腱移植による靭帯形成を行っており、年間約35例である。その他の多くを占める半月板手術では、3泊4日のクリニカルパスとなっている。軟骨損傷に対しては、自家骨軟骨柱移植術を積極的に行っている

★膝関節手術では、人工関節置換術を年間約60例行い、症例により小切開での低侵襲手術(MIS)による人工単顆関節置換術(UKA)と全関節置換術(TKA)を行っており、両側同時手術も行っている。UKAは約2週間、TKAは約3週間のクリニカルパスとなっている。また若年者では、脛骨高位骨切り術も適応により行っている

★股関節手術では、人工股関節全置換術を行っており、主にセメントレスタイプを用い、高度破壊症例では臼蓋プレートを使用し再建している。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、クリーンルーム、RI、電気生理学的検査機器、DSAなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

小児科

分野

小児医療

特色

当科は三重県北勢地域のセンター病院としての機能を果たし、新生児を含む小児疾患全般を幅広く扱っている。特に重症患者については救命救急センターに収容の上、治療に当たっている。新生児疾患については地域周産期母子医療センターに指定されており、当院出生の新生児を中心に北勢地域の新生児医療の一翼を担っている。

症例数

入院病床数は一般病棟20床、NICUが10床、年間入院患者数は約1,300人、NICUが約200人、外来患者数は1日平均約60人である

★一般小児科の入院は呼吸器、消化器や中枢神経感染症の他アレルギー疾患、神経疾患、心疾患、内分泌疾患、血液疾患等ほとんどすべての分野に及んでいる。血液腫瘍性疾患は三重大学と綿密に連携をとりながら診療に当たっている。また、三重県内の他病院や地域の診療所、あるいは地域行政との連携を重要視しており、特に消化器、呼吸器感染症等に関しては可能な限り短期間の入院にとどめ、地域の1次医療機関との連携のもと、外来治療に移行する方針を取っている

★NICUは院内出生を中心に院外出生も受け入れており、診療に当たっては産科医と定期的にカンファレンスを開催して治療方針を決定している。低出生体重児や病的新生児まで幅広く診療しており、三重県周産期医療ネットワークにも登録されている。また当院が三重県のAIDS診療拠点病院の一つであることから、HIV母子感染予防にも対応している

★外来部門は、午前は主に一般外来、午後は専門外来(予約制)としており、アレルギー、神経、発達、心臓、予防接種、乳児検診等を開設。

医療設備

MRI、CT、各種超音波検査、脳波、ABR等。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

神経内科

分野

神経内科

特色

救命救急センターを有する県内北勢地区に位置し、同地区の急性期疾患中心の基幹病院の一つ。現在の病床446床。急性期疾患を中心としているが、地域の性格上、急性期疾患に限らず神経内科疾患には全般的に対応している。疾患としては病院の性格上、急性期脳血管障害が多数を占めている。当院は、急性期脳血管障害に対して、脳神経外科医師たちと脳卒中チームを編成し24時間対応で診療にあたっている。夜間・時間外でも救急初診医師が診察し、必要な症例は出血性・虚血性と区別され、専門医の立場でstroke callで呼び出し対応となっている。中でも積極的に超急性期の脳梗塞治療に励んでおり、t-PA認可後は、県内ではその使用数は常に上位に位置しており、使用担当科はほとんどが神経内科である。

症例数

年間の入院患者は250~300人程度で、そのうち脳血管障害が200人以上を占める。平均在院日数は20日前後で地域との連携を強め、必要な場合は回復期リハビリ病院などへ迅速に転院できるよう努めている。脳梗塞のクリニカルパスを作成し、スムーズな転院ができるように地域との連携パス作成し、迅速な転院に努力している。超急性期脳梗塞へのt-PA使用は、現在まで明らかな合併症も出さずに治療できている。また脳血管障害に特定せず、各種神経難病、変性疾患にも対応している。疾患に応じた適切な治療を選択し、免疫グロブリン大量療法(IVIg)はじめ、ステロイド治療なども行っている。常勤医はもちろんのこと、初期・後期研修医にもボトックス講習を受けさせ、ボトックス局所療法も年間50件以上行っている。神経・筋疾患に対しても神経生検、筋生検も行い、専門機関との連携による組織診断も行っている。

医療設備

MRI、CT 2台、脳血流シンチグラフィー、脳波、各種誘発電位、神経伝導速度、重心動揺計、電子瞳孔計、心エコー、頸動脈エコー、脳血管撮影など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

外科(乳腺チーム)

分野

乳腺・内分泌外科

特色

地域がん診療拠点病院として地域の乳癌専門診療施設としての役割をなす。乳房温存療法、センチネルリンパ節生検(RI併用法)による腋窩温存、エビデンスに基づく治療方針・薬物療法、院内スタッフによる患者の心的サポート・全人的医療・術後ケアに努めている。外来での化学療法治療には安全運営会議をもち、多職種によるチームで安全管理に取り組んでいる。

症例数

年間乳癌手術症例数は約80例。乳房温存率57%、センチネルリンパ節生検実施率72%、センチネルリンパ節生検は05年の導入後、約250例の実施を完了し、同定率100%、偽陰性率0.04%と高い精度を保つ

★手術は可能な限り乳房温存術による縮小手術とセンチネルリンパ節生検による腋窩温存を実施している。乳房温存が不可能な場合、腫瘍縮小を目的に術前化学療法を実施。そのほか、希望があれば、乳房切除後の二期的乳房再建(再建手術のみ近隣の専門家に紹介)などに対応する

★入院生活を患者に明確にするためのクリニカルパスを利用し、最短で2泊3日での退院が可能。化学療法は外来化学療法室にて行い、患者の心的サポートとともに薬剤師・看護師とのチーム医療を展開している

★近隣の専門クリニックと連携している。

医療設備

マンモグラフィ、超音波診断装置、CT、MRI、放射線治療装置(リニアック)、ガンマプローブ(センチネルリンパ節生検用)、シンチグラム、PETおよびガンマナイフ(近隣の提携施設に依頼)。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

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