専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

苫小牧市立病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

当院では、消化器内科と外科にて包括した消化器病センターがあり、早期がんに対する内視鏡的治療を行うと同時に、胃がんや大腸がんは腹腔鏡による治療が一般的になっている。また、地域における基幹病院として急性期の治療を積極的に行っており、現在、様々な部署との協力も潤滑で、受診当日に診断や治療に対する方向性を結論できることがほとんどである。

症例数

当科では、消化管や肝臓、胆嚢、胆管、膵臓といった消化器疾患全般の診療を行っている。胸焼け、胃の痛み、もたれ、便秘といった消化器症状や検診のフォローなどの精密検査や治療、また、特に消化器系のがんに対しても精査から、内視鏡的治療、化学療法に至るまで積極的に取り組んでおり、早期がんに対しては、内視鏡的治療を、進行がんに対しては、標準的治療の他にも現在進行している治験なども取り入れている。08年の内視鏡件数は、5,000例を超えており、ESD/EMRは、胃では40症例、大腸では320症例行っている。ERCPは200例行っており、胆石や総胆管狭窄に対するステント挿入を行っている。肝がん治療には、主としてラジオ波焼灼術や、経血管塞栓術+化学療法を行っている(年間50例程度)。緊急時の内視鏡的止血術(クリッピングやAPCによる焼灼術)や、他イレウスや胆膵系の急性期消化器疾患の対応も行っている。

医療設備

ヘリカルCT、MRI、PET-CT、内視鏡検査(上部、下部、経鼻内視鏡)、超音波内視鏡、超音波検査(通常超音波、造影超音波)。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

循環器科

分野

循環器科

特色

循環器救急を科の使命として24時間体制で診療。心臓のみならず、全身的に患者を確実に救命することが目標。非救急例は確実な診断を第一とし(非循環器疾患を見落とさぬよう)、無益な治療を行わないよう心がけている。治療はEBM(科学的根拠に基づく医療)を基本とするが、偏りのない情報を提示した上で、患者の背景や希望など考慮し、各個人に対して最も有益な治療を選択するよう心がけている。

症例数

救急の重要疾患である急性心筋梗塞は90例前後。冠動脈カテーテル治療は140~180例で、治療の約半数が救急疾患を対象にという特徴を有する。心肺停止患者に対するPCPS(人工心肺補助装置)使用は10~15例。ペースメーカー40例前後。末梢血管に対する治療は、治療が本当に必要な重症虚血肢に適応を絞り20例前後。心不全に対しては薬物療法が基本だが、積極的に呼吸、循環の機械的補助を行い、ここ数年は非侵襲的陽圧換気を用い、良好な成績を収めている。解剖学的に修復が可能な症例に対しては、心不全外科と密接に連絡を取り、積極的に外科的修復を行っている。限界として院内に心臓血管外科がなく、このためロータブレーター、心臓再同期療法、植え込み型除細動器の施設基準を満たさない。よって上記治療は施設基準を満たす施設をいくつか提示し、希望の施設に治療を依頼している。

医療設備

ICU・CCU 10床、心臓超音波装置3台、64列マルチスライスCT、1.5テスラMRI、心臓核医学装置、PET-CT、心血管造影装置2台、大動脈内バルーンパンピング装置2台、心肺補助装置、ホルター心電図、トレッドミル運動負荷装置他。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

小児科

分野

小児医療

特色

北海道が策定した約30万人の東胆振・西日高医療圏の広域中核病院小児科として、広範囲にわたる小児疾患の治療と高次先進医療機関への橋渡しを使命として、診療体制の整備・充実を図っている。われわれが高次医療に位置づけている血液・悪性疾患と小児外科疾患(先天性心疾患、先天性小児外科疾患)だけは札幌圏の大学・センター病院に搬送しているが、一般総合診療、アレルギー疾患、腎疾患、膠原病、内分泌疾患、心疾患、低出生体重児の経過観察、てんかんを中心とする神経疾患、児童精神医学の専門外来を定期に行い、自己完結型の医療を提供している。02年7月に、この地区で唯一のNICU(新生児集中治療室)認可ベッド3床を有する施設となり、産科周産期医療の集約に伴い、07年11月からNICUを6床に増床し、周産期医療の中心となる地域周産期センターの新生児部門を運営している。05年4月に小児2次救急医療中核拠点病院の指定を受けたが、北海道の政策変更に伴い10年度からは小児救急支援病院となる。しかし、小児2次救急患者の24時間の受け入れ体制の変更はない。このように、小児救急医療、新生児医療、地域保健行政への提言など、地域と密着した医療を実践している。また、急性期医療機関であるが長期療養の必要な学童・生徒のために院内学級を併設している。小児科医の教育研修機能としては日本小児科学会小児科専門医研修支援病院に認定されている。

症例数

地域周産期センター新生児部門としてNICU 6床、小児診療センターとして小児科以外に眼科・泌尿器科・整形外科・外科・脳神経外科・耳鼻咽喉科の小児の入院治療のため30床を運用している。小児診療センターの年間入院数は約1,300人である

主な入院疾病=肺炎・気管支炎などの下気道感染や喘息発作など呼吸器疾患が600例、胃腸炎や炎症性腸疾患などの消化器関連疾患が240例、糖尿病の治療や低身長・思春期精査など内分泌疾患が40例、尿路感染症・腎炎・ネフローゼ症候群などの腎疾患が40例、髄膜炎・てんかん・けいれん重積など神経疾患が40例、川崎病を含む循環器疾患が20例、外傷20例、先天性奇形20例、リウマチ・膠原病など15例である

新生児医療=東胆振・日高医療圏の新生児の年間出生数は約3,500人程である。この地区の地域周産期センターとしての機能ばかりでなく、千歳恵庭地区からの母体ならびに新生児の受け入れを行っている。また、道央札幌圏のNICU満床時の緊急受け入れも行っている。NICUの総入院数は年間約150例、出生体重1,000g未満は約10例、1,000g以上1,500g未満は約15例、人工呼吸器を要した重症症例は50例である。NICU病床の利用率は1年を通して平均94.4%にのぼり、ほぼ満床の状態が続いており、入院実績はこの地域の予測値を超える数値である

救急医療=年間5,500人の小児救急患者が受診している。2次救急小児の受け入れを第一の責務とし、東胆振・西日高地域の2次救急患者を24時間受け入れている。年間350例以上が時間外救急入院患者であり、そのうちの30%が苫小牧市以外の周辺地域からの入院である。24時間来院小児に対応・診察する独自の体制を取っている。

医療設備

電子カルテ、CT、MRI、PET-CT、超音波検査装置(放射線科画像診断医常勤)などを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

内科(リウマチ・膠原病科)

分野

リウマチ・膠原病内科

特色

当院は、襟裳岬以西、日高、胆振、長万部に至る広範な地域における唯一のリウマチ・膠原病専門外来を開設している総合病院であり、苫小牧市のみでなく、周辺地域から多くの患者が、精査・治療目的に紹介されてくるという地域的特徴を有する。

症例数

月間の外来患者数は約600人。関節リウマチは約40%。月間の入院患者数は約30人で、関節リウマチの他、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発・皮膚筋炎など各種膠原病関連疾患の患者が入院加療を受けている。関節リウマチにおいては、以前は症状の緩和が目標とされていたが、近年は、発症初期に診断し、寛解導入をめざした治療を早期に開始することにより、関節破壊を阻止する治療戦略が重要とされるようになってきた。このため、当科では、確定診断後、ただちにメトトレキサートを中心とするDMARDs(抗リウマチ薬)を投与し、効果が不十分の場合は、インフリキシマブ、エタネルセプト、アダリムマブ、トシリズマブなどの生物学的製剤の投与も考慮するという積極的加療を行っており、高い寛解導入結果が得られている。一方、関節リウマチ以外の各種膠原病関連疾患の大部分は、ステロイド大量療法が治療の中心ではあるが、重症例や難治例に対しては、最新の医療情報(EBM:evidence-based medicine)に基づき、シクロフォスファマイド、カルシュニューリン阻害剤、ミゾリビンなどの免疫抑制剤も積極的に併用し、早期の寛解導入と質の高い寛解維持療法を目標としており、多大な成果をあげている。

医療設備

CT、超音波、MRI、PETなど、ほとんどの最先端の診断機器が完備しており、病態把握や鑑別診断にきわめて有用な医療情報が得られている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

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