専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

市立旭川病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

当科は大きく消化管疾患と肝・胆・膵疾患のサブスペシャリティに分かれて診療を行っている。高度・特殊・先進医療を担い、旭川および道北地域の医療水準の向上に努めることを目標としている。また、患者様への説明と同意の徹底、患者様の意志尊重を基本として、低侵襲の最先端治療を高度な技術を駆使して短時間で完遂するよう努力し、患者様に優しく、心の通い合った治療を心がけている。消化管部門では消化管がんの精密診断およびESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)等の内視鏡治療を積極的に行っており、その診断技術は全国でも高レベルを誇っている。また、不幸にも外科手術の適応にならない進行がんの患者様に対しては、放射線科との連携により積極的に放射線化学療法を行い、患者様のQOL(Quality of Life:生活の質)向上に努めている。肝・胆・膵分野では超音波や内視鏡を用いて優れた技術を駆使して、早期がんの診断、良・悪性疾患の診断および内視鏡治療を行っている。また、難治性肝炎に対するインターフェロン治療、RFA(ラジオ波焼灼療法)・IVR(インターベンショナル・ラジオロジー)を併用した肝がんに対する集学的治療を積極的に行っている。

症例数

08年の4~9月分の延べ入院患者数は12,061人で病床利用率は98.6%、外来数は11,561人である

★消化管領域では、超音波内視鏡、X線造影検査等の精密診断に裏付けられた早期消化管がんに対する内視鏡治療を行っている。具体的には切開剥離法(ESD)を積極的に取り入れ、患者様の負担軽減のため内視鏡治療の適応拡大に努めている。08年の上部消化管内視鏡件数は5,421件、治療内視鏡は161件(止血:109件、EMR・ESD:52件)であり、大腸内視鏡検査件数は2,778件で下部内視鏡治療件数(ポリペクトミー・EMR・ESD)は441例である(この数字は08年北海道第2位の早期大腸がん内視鏡治療件数)。原因不明の消化管出血に対して、小腸内視鏡を35件に施行している。進行消化管がんに対しては、放射線科との協力による動注リザーバー併用による放射線化学療法を展開している。進行食道がんに対しては、放射線・化学療法に加えて、内視鏡的ステント挿入により経口摂取の維持と在宅治療による患者QOLの改善を図っている(ステント挿入実績は43例)。進行胃がんに対しては、TS-1、5FU・シスプラチン、パクリタキセル等の化学療法を積極的に行い、狭窄に対しては内視鏡的ステント挿入術も行っている。進行大腸がんに対しては、FOLFOX、FOLFIRI療法を中心として、分子標的薬であるベバシズマブ、 セツキシマブを組み合わせて投与することで、生存期間の延長とQOLの向上を図っている。炎症性腸疾患に対する精密診断と栄養療法の他、免疫抑制剤や抗TNF-α抗体などの薬物療法およびバルーン拡張術などの内視鏡治療などを積極的に行っている(08年:潰瘍性大腸炎患者188人、クローン病患者49人)

★肝・胆・膵領域では、C型慢性肝炎に対するリバビリン併用インターフェロン療法(08年:27例)。内視鏡とインターベンショナル・ラジオロジーの併用による肝硬変症の食道静脈瘤に対する治療やTIPS療法(経頸静脈性肝内門脈大循環短絡術)、難治性腹水に対するデンバーシャントの造設。また、肝がんに対する超音波穿刺によるRFA療法(08年:86件)やPEIT、放射線科との協力による5FU、シスプラチンなどを用いた塞栓化学療法(08年:166件)を行っている。胆嚢・総胆管結石に対する内視鏡治療、胆管・膵悪性疾患に対する内視鏡的ドレナージ術およびステント装着術。超音波内視鏡下穿刺による組織診断および嚢胞ドレナージ術などを積極的に行っている(08年:胆膵内視鏡件数635件、EST・ERBD等の治療内視鏡288件)。また、切除不能胆・膵がんに対する5FU、ジェムザールを用いた化学療法を施行している。

医療設備

64列MDCT、1.5テスラMRI、電子内視鏡(上・下部消化管、小腸、胆膵)、超音波内視鏡、カラードプラ超音波装置、RFA、DSA、CTAP、内・外照射放射線治療。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

外科(消化器外科)

分野

消化器・一般外科

特色

消化器内科との連携を重視し、消化器がんでは診療ガイドラインにのっとった治療を原則としている。進行がんにおいては術前化学療法、術後補助化学療法にも力を入れ、早期胃がん、大腸がんに対しては鏡視下手術を導入し、高齢者にはQOL(生活の質)を重視した治療を行っている。胆石症、逆流性食道炎、腸閉塞など、良性疾患において鏡視下手術は良好な成績を収めている。

症例数

年間の手術件数は650件前後で、そのうち消化器手術は約430件である

胃がん=年間70件前後で、5年生存率(他病死を含む)はStageIA期94%、IB期91%、II期83%、IIIA期22%、IIIB期40%、IV期12%

大腸がん=年間100件前後で、5年生存率(他病死を含む)はI期92%、II期95%、IIIa期53%、IIIb期57%、IV期22%

肝胆膵悪性腫瘍=年間30件前後で、原発性や転移性肝がんでは、ラジオ波などによる凝固壊死療法や動脈(塞栓)化学療法、肝切除などを組み合わせた集学的治療を各科連携し行っている。膵がんでは血管合併切除も積極的に行い、術後補助化学療法を消化器内科で行っている

★その他、良性疾患、鏡視下手術を可及的に導入し、胆石症は年間約90例のほとんど、腸閉塞手術も適応を決めて取り組んでいる。

医療設備

MRI、MDCT、DSA-CT、リニアック、ハイビジョン内視鏡手術システムなど。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

入院診療では、当科の医師全員が各患者の担当医となるグループ診療制を採用している。病状説明はその日によって別の医師が行うことがあるが、大きな治療方針は複数の医師が関わって決定している。教育研修も重視しており、旭川医大5年生の臨床実習を受け入れている。初期臨床研修医は07年度6人、08年度2人、09年度4人を当科で受け入れた。

症例数

08年度の入院症例数は延べ456例であった。そのうち肺がん143例、肺炎107例、喘息40例、慢性閉塞性肺疾患21例、間質性肺炎16例、肺胞出血9例などの症例が当科に入院し、治療した。外来症例数については、08年7月の1カ月間では791例で、そのうち喘息は149例であった。検査・治療については、08年度の気管支鏡検査数は186例であり、そのうち外来気管支鏡検査は63例、気管支肺胞洗浄検査は35例であった。必要時には、入院後直ちに気管支鏡検査を行うこともある。基本的にガイドラインに基づいた検査・治療を行っており、試験的な治療を行うことは少ない。喘息や慢性閉塞性肺疾患に対しては、禁煙と吸入薬による治療を指導している。肺がんの外来化学療法は、09年度では月3~6例に行った。慢性呼吸不全に対しては、09年11月時点で19例に在宅酸素療法を継続している。在宅非侵襲的陽圧人工呼吸療法と、睡眠時無呼吸症候群に対する経鼻持続気道陽圧療法は実施していない。治療成績としては、08年度の肺炎入院症例の死亡率は12.1%であった。

医療設備

気管支鏡、肺年齢対応の呼吸機能検査、CT、MRI、エコー、シンチグラフィ、放射線治療装置、外来化学療法センターなど。当院は敷地内禁煙である。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

循環器内科

分野

循環器科

特色

北海道では最も早い71年にCCUを開設した循環器内科で、89年には当科の柴田淳一院長を会長に、第16回日本集中治療医学会総会を旭川市で開催したことがある。循環器救急医療への取り組みには豊富な実績を誇り、急性期心疾患患者の取り扱い数は旭川市内で一番多い。北は稚内、南は富良野、西は留萌、東は網走の広い医療圏から心疾患の精査・加療の紹介を受けている当科は、常勤の循環器内科医師が交代で毎日当直して24時間体制の診療を行っており、急性心筋梗塞の累積入院患者数は北海道内の病院の中では最も多い。緊急搬入までに1時間前後を要する近郊からの心筋梗塞急性期患者では、病病連携および病診連携による冠動脈内血栓溶解薬の静注と、搬入後の血栓吸引療法ならびに緊急冠動脈内ステント留置術とによって、高い冠動脈再開通率を得ている

★虚血性心疾患に対する冠動脈インターベンション(PCI)治療では、つねに新しい診療器材と先進的技術とを率先導入している。高速回転冠動脈内粥腫切除治療法(ロータブレーター)は、旭川市内および旭川以北の循環器内科では唯一当院だけに認可されているが、特に高度の壁石灰化を伴う冠動脈狭窄病変を持つ慢性透析症例では、このロータブレーターによる粥腫切除術が無二の治療法となることも多い

★虚血性心疾患の非観血的最新診断法としては、エルゴメーター運動負荷時あるいは薬物負荷時の心電図と心筋シンチグラムとの併用による心筋虚血領域の診断法、心臓マルチスライスCTによる冠動脈の病変部位と狭窄率の診断法、心臓超音波装置や心臓MRIによる心機能評価や心筋局所運動異常部位の診断法などを駆使しており、従来から虚血性心疾患の確定診断法と考えられている観血的心カテーテル冠動脈造影検査法に匹敵する詳細な情報が得られている

★北海道第二の人口を持つ旭川市および近隣市町村における循環器疾患の治療拠点として、当院に70年開設の胸部外科部門とともに、循環器内科はより迅速正確な診断および最新の治療が施されるよう今後も精進を重ね、PCI治療成績の向上にも努めていきたいと考えている。

症例数

循環器内科は病床数49床およびCCU 6床。08年の年間入院患者数は15,847人で平均入院日数は15.5日。検査部門ではトレッドミルおよびエルゴメーター負荷試験が年間515件、ホルター心電図が667件、経胸壁心エコーが5,373件、経食道心エコーが62件。核医学検査は運動および薬物負荷心筋シンチが年間814件、肺血流シンチが10件であった。心臓マルチスライスCTは年間395件、大血管CTは1,047件、心臓MRIは230件、血管MRIは280件。心臓カテーテル検査は年間1,211件で、うち230件に冠血管内超音波検査を施行した。88件に緊急PCIを、173件に待期的PCIを施した。冠動脈内ステント留置は246件で、薬剤溶出性ステントの使用比率は44%であった。ロータブレーター粥腫切除術は23件。その他のPCIとして経皮経管的冠動脈形成術(POBA)15件、方向性冠動脈粥腫切除術(DCA)4件、経静脈的冠動脈血栓溶解療法(IVCT)9件、経皮経管的血管形成術(PTA)10件、経皮的中隔心筋焼灼術(PTSMA)1件、下大静脈フィルター挿入術2件、大動脈内バルーンパンピング(IABP)16件、体外式心肺循環補助装置(PCPS)5件なども行った。08年に急性心筋梗塞患者は119人収容し、その56%に緊急冠動脈インターベンション治療を施行した。心筋梗塞急性期死亡率は5.0%。不整脈治療では体内式ペースメーカー植え込みを新規で38件、交換で35件施行し、植え込み型除細動器(ICD)は3件、心臓再同期療法(CRT)は2件。

医療設備

心血管造影装置、心臓超音波装置、血管内超音波装置、ロータブレーター、経食道心エコー、トレッドミル、エルゴメーター、解析装置付きホルター心電図、CT、マルチスライスCT、DSA、MRI、心筋シンチグラフィ、IABP、PCPS、CHDFなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

胸部外科

分野

心臓血管外科

特色

71年(昭和46年)に道北地方初の心臓血管外科施設として開設以来、40年近くにわたって道北地方の心臓血管手術を担ってきた。地域の幅広いニーズに応えるべく、新生児から超高齢者まで、先天性心疾患・弁膜症・虚血性心疾患・不整脈・大血管疾患・末梢血管疾患など、あらゆる領域の外科治療を提供している。循環器内科と緊密に連携しており、個々の患者にとって最適な治療法を検討している。急性心筋梗塞・急性大動脈解離・大動脈瘤破裂などの緊急症例にも24時間対応している。

症例数

08年の総手術件数は368例。内訳は心大血管疾患(ペースメーカーを除く)174例、末梢血管疾患(腹部大動脈以下)118例、胸部肺縦隔疾患1例、その他36例である。心大血管手術のうち、先天性心疾患では小児4例、成人4例(うち再手術1例)で死亡例なし、弁膜症は56例(死亡1例)、単独冠動脈バイパス術は69例(うちOPCAB 43例)で死亡なし、心筋梗塞合併症は8例(死亡1例)、胸部大動脈瘤は27例(解離性10例、非解離17例)で胸腹部大動脈瘤破裂の1例が死亡、心臓腫瘍、収縮性心膜炎などが6例で、死亡はなしであった。末梢血管疾患では、腹部大動脈瘤が37例(うち破裂1例)あり、破裂例が死亡した

★当科では循環器内科や他院内科との緊密な連携のもと、「エビデンスの確立した手術を平均以上の成績で提供する」ことを目標としている。また放射線科と連携して血管内治療を積極的に行っている。

医療設備

ICU、CCU、シネアンギオ室、MRI、CT、MDCT、PCPS、IABP、IVR-CT、DSA、心臓核医学検査、心エコー、血管内エコー、人工心肺、自己血回収装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

地域基幹病院として泌尿器科全般の診療を行い、道北地域で唯一腎移植も施行している。地域がん診療連携拠点病院であり、根治を目指した拡大手術・機能温存を目指した臓器温存手術・侵襲の少ない鏡視下手術、そして放射線治療や抗がん剤治療を含めた集学的治療を行っている。腎不全治療では、血液透析・腹膜透析(CAPD)のみならず腎移植も行い、移植コーディネーターを配置し、毎年一般市民向け講演会活動も行っている。診療は、症例個々に応じて社会的背景にも考慮したテーラーメイド医療を心がけている。

症例数

08年度手術件数は、副腎6例、腎がん14例、腎盂・尿管がん6例、膀胱がん:内視鏡58例、全摘5例、前立腺がん:全摘15例、腎移植7例、鏡視下手術23例、ESWL 122例、その他含め470例

★腎・腎盂尿管がん手術は、可能な限り機能温存を考慮した腎部分切除術を行い、かつ手術侵襲の少ない鏡視下手術を行っている。膀胱がん手術でも、臓器温存を目指して内視鏡手術・BCG膀注療法を行っているが、膀胱全摘では自排尿可能な腸管利用新膀胱造設術に実績をあげている。前立腺がん治療では、内分泌治療・放射線治療の症例が多い。95年からの腎がん手術125例での、がん特異的生存率は、5年89.1%、10年84.7%

★腎移植は、血液型不適合や既存抗体陽性例も手がけており、最近では夫婦間移植例が増えている。現在まで53例(生体腎48例、献腎5例)施行し、その生着率は95%となっている

★尿路結石では、第3世代の結石破砕装置が導入されており、外来治療で9割以上の排石効率をあげている。

医療設備

US、RI、CT 3台、MRI、DSA、リニアック、ESWL、HD 20台、尿水力学検査装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

耳鼻咽喉科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科 

特色

耳鼻咽喉科・頭頸部外科全般の診療を行っている。日本耳鼻咽喉科学会認定の専門医研修施設で、医師は3人とも認定専門医であり、また、補聴器相談医、騒音性難聴担当医などの資格を有する。外来では、小児の疾患や悪性腫瘍の診断・経過観察に重点をおいている。入院では、中耳、副鼻腔、悪性腫瘍の手術が多い。

症例数

★年間の手術件数は約320例で、耳科、鼻副鼻腔、咽頭、喉頭領域の手術がそれぞれ約50例ずつ、唾液腺20例、甲状腺40例、その他、頸部の腫瘍や膿瘍の症例である。鼓室形成術の90%以上は中耳真珠腫であるが、術後聴力の改善率は約80%である。鼻副鼻腔手術の大部分は内視鏡下に施行している。イビキや睡眠時無呼吸に対しては、症例に応じて軟口蓋形成などの手術、またCPAPの適応例は、市内の内科医院と連携している

★外来患者数は年間で14,200人だが、患者負担を減らすため、また市外からの患者も多いために、地元医院と連携し通院回数をできる限り少なくしている。小児の滲出性中耳炎は自覚症状が少ないため、治療が遅れがちで、成長後に難聴などの後遺症が出現する。幼児期の治療が大切なので、完治するまで定期的に経過観察している。アレルギー性鼻炎は、レーザー治療により服薬や通院の負担を軽減している。中等度以上の急性感音難聴は、原則的に入院治療としている。頭頸部がんの治療では、遊離皮弁を含む再建術を行っているが、最近は甲状腺がんが増加している。

医療設備

CT、MRI、リニアック、ABR、OAE、ENG、耳管機能検査装置、電子スコープ、電気味覚計、ESS、アプノモニター、炭酸ガスレーザー、超音波検査装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

歯科口腔外科

分野

歯科口腔外科

特色

当科は歯科医院ならびに他の医療施設からの紹介患者を中心に診療し、埋伏智歯の抜歯をはじめとして、顎変形症、顎顔面外傷(顎骨骨折、歯牙脱臼・破折など)、口腔の良性・悪性腫瘍、嚢胞、感染症、唾液腺疾患、顎関節疾患などの口腔外科的疾患を主に取り扱っている。

症例数

08年度における初診患者数は1,176人で、そのうち788例に外来手術が施行されており、その多くは抜歯、嚢胞摘出術などの小手術であった。年間入院症例は103例で、その内訳は埋伏智歯や上顎正中過剰埋伏歯などの抜歯症例が51例と最も多く、次いで嚢胞性疾患が12例、口腔悪性腫瘍7例、口腔良性腫瘍6例、重症な蜂窩織炎5例、重症な口内炎3例の順であった。診療内容は、口腔悪性腫瘍に対しては治療成績ならびに患者さんのQOL(生活の質)を考慮して外科療法を主体に、必要に応じて放射線療法および化学療法を用いた集学的治療を行っている。外科療法は部分切除から広範切除まで幅広く行っていて、広範切除例に対しては形成外科医の協力を得て遊離組織移植(前腕皮弁、腹直筋皮弁、腓骨皮弁など)による即時再建を積極的に行っている。なお放射線療法のうち小線源治療を希望される患者さんに対しては、北海道がんセンター放射線治療科へ依頼している。顎変形症に対しては地元の歯科矯正専門医と連携して行っている。顎関節症のクローズドロック症例(復位のない前方転位症例)に対しては、パンピング+マニピュレーションあるいは顎関節洗浄療法を行い、良好な治療成績を得ている。また心臓病、脳血管障害、糖尿病などの重篤な合併症を有する患者の歯科治療や障害者の歯科治療のうち、全身麻酔下でなければ治療が困難な障害者の歯科治療も行っている。

医療設備

CT、MRI、エコー、シンチグラム、ヤグレーザー、リニアック。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

皮膚感染症、アレルギーおよび種々の過敏反応、その他の炎症性皮膚疾患、物理的皮膚障害、皮膚腫瘍、膠原病など皮膚疾患全般にわたって幅広く診療を行っている。それぞれの疾患に応じた的確な病態判断とそれに基づく治療を心がけている。治療方法は、原則的に各種疾患ガイドラインに則った標準的治療をまず選択するが、必要に応じてその他の治療法を行うこともある。

症例数

1日の平均外来患者数は約90人で、外来診療は常時2人体制で行っている。特色で述べたように外来受診患者層に特別な偏りはないが、アトピー性皮膚炎や薬疹、接触皮膚炎などのアレルギー性皮膚疾患の診断、検査と治療の経験例が多いことが当院の特徴である

★パッチテスト(スタンダード系列、金属系列、薬剤パッチテストなど)や血液検査(DLST、IgE RASTなど)などによって可能な限り原因検索を行うよう努めている

★必要性がある場合では入院治療を行う。1日平均入院患者数は約7人で、年間180人程度が入院している。その内訳は、重症帯状疱疹などのウイルス感染症や糖尿病性壊疽などの細菌感染症で50%近くを占める。特に疼痛の強い帯状疱疹では、当科での抗ウイルス剤による治療に加えて、麻酔科での疼痛管理によって良好な結果を得ている

★約20%が良性および悪性皮膚腫瘍の手術症例である。年間手術件数は、入院および外来も含めて110件であるが、腫瘍以外に褥瘡や重症細菌感染症の外科的治療も行っている

★その他には、重症型薬疹、他院から紹介の難治性アトピー性皮膚炎や慢性湿疹、熱傷、自己免疫性水疱症などでの入院がある。アトピー性皮膚炎では短期間の入院治療によって、疾患の病態に対する理解が得られ、適切かつ効果的な外用療法が上達し、ほとんどの場合で症状の著明な改善が得られている。

医療設備

紫外線装置、ダーモスコピー。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

糖尿病センター

分野

糖尿病内分泌内科

特色

糖尿病センターは旭川市内の糖尿病患者のみならず、道北地区も含めたセンターとしての機能を果たしている。適切な糖尿病治療、患者教育、糖尿病の臨床研究を3本柱として積極的な活動をしている。

症例数

糖尿病センター通院中の患者は約2,000人で、1年間の入院患者は約300人である。糖尿病病診連携を早くより活発に行っており、診療所より紹介される多くの症例は、原則として当院の地域医療連携室を通じて紹介・逆紹介を行っている。糖尿病病診連携の会は年に数回、症例検討会、講演会を行い、糖尿病診療のレベルアップを図っている。09年からは糖尿病病診連携パスを作成し、同じツールで患者も含めたトライアングルの形で進行中である。入院は約30床のベッド数で、糖尿病のコントロール、糖尿病合併症の精査・治療、患者教育・生活指導を個々人に合わせて行っている。糖尿病センター外来は毎日2人の医師による診察と、週1回糖尿病の神経学的検査、および専任看護師によるフットケアを毎日数人行っている。増加している糖尿病動脈硬化性疾患に対しては、循環器病センターにて内科的・外科的治療を行っている。臨床研究のテーマは、脂質代謝異常、動脈硬化症、神経障害、経口糖尿病薬治療、フットケア、食事・運動療法の実際など。スタッフが熱心に研究し、各種の学会、講演、研究会活動、市民公開講座などへの発表を継続しているのも特色のひとつである。

医療設備

MRI、CT、誘発筋電計、頸動脈エコー、腹部・心エコー、血圧脈波検査装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

血液内科

分野

血液内科

特色

市立旭川病院血液内科は、80年(昭和55年)に創設されて以来、旭川市および道北圏の血液疾患の治療に尽力してきた。現在3人の血液専門医(日本血液学会指導医2人、認定医1人、うち1人は日本臨床腫瘍学会暫定指導医、1人は日本輸血・細胞治療学会認定医)を中心とし、出張医、研修医を含めた体制で、造血細胞移植、化学療法、放射線療法、放射性免疫療法(ゼヴァリン)などを駆使して診療を行っている。詳細はホームページを参照してください。

症例数

病棟は無菌治療室4床を含む40床。年間入院患者数は約260人で、年間の新患として急性白血病は約15人、慢性白血病数人、悪性リンパ腫約50人、多発性骨髄腫約20人、骨髄異形成症候群約20人程度を診療している。95年より造血細胞移植を開始し、現在までに80例の経験がある。日本輸血学会認定施設であり、さらに日本血液学会認定施設、日本骨髄バンク認定施設、日本臍帯血バンク認定施設などの基準を取得しており、貧血や血液凝固障害などの治療から化学療法、免疫療法、放射線治療(放射線治療医常勤)、さらに造血細胞移植療法まで、血液腫瘍治療を幅広く施行している。あらゆる幹細胞ソースによる造血細胞移植が可能であり、ミニ移植や、HLA半合致移植、移植後再発に対するドナーリンパ球輸注などにも対応している。また、再発難治性の低悪性度リンパ腫に対してはゼヴァリンによる先進的治療も行っている。外来での化学療法が可能と判断される症例では、外来化学療法室を利用して自宅から通いながらの治療も可能である。

医療設備

無菌室4床、外来化学療法室10床。血球連続分離装置、細胞凍結保存機器を完備。ゼヴァリン使用可。CT、MRI、放射線照射装置あり。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

放射線科

分野

放射線科

特色

CT、MRI、RIなどの画像診断とIVR(インターベンショナル・ラジオロジー)、放射線治療を専従の医師が分担し診療している。放射線治療は、ほぼすべての悪性腫瘍、ケロイド予防などの良性疾患を対象にし、3次元治療計画装置などを用いて極めて精度の高い定位放射線治療、多門照射、回転原体照射などの治療、小線源治療装置を用いた子宮、食道、胆道系などの腔内照射を行っている。IVRは、vascular、non-vascularほぼすべてを行っており、緊急症例を含めた各種疾患に対する血管塞栓術、動注療法、ステントを用いた胆道内瘻術、血管拡張術、ステントグラフトなどの最小侵襲治療や穿刺生検、アブレーション治療およびCVポート、PTEG(経皮経食道胃管挿入)造設などを行っている。

症例数

08年度はCT 11,690件、MRI 3,111件、RI 1,813件。放射線治療新患者数200件、その内訳は定位放射線治療(脳)9例、定位放射線治療(体幹部)12例、多門回転原体照射63例、メタストロン治療12例など。IVR総数796件、その内訳は肝がん等の臓器がんに対する化学塞栓療法123例、閉塞性動脈硬化症などに対する血管拡張術33例、動脈瘤に対するステントグラフト14例、悪性胆道狭窄に対するステント拡張術を含めたドレナージ術33例、CVポート209例など。治療成績は、例を挙げると、肝細胞がんのsegmental-TAEの累積生存率は病態により大きく異なるが、1年89~100%、3年45~78%。腸骨動脈領域の血管形成術は初期成功率99%、累積開存率(5年)90%。

医療設備

リニアック、高線量率小線源治療装置、CT、MDCT、MRI、IVR-CT、SPECT、超音波診断装置、血管造影装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

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