市立秋田総合病院

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

市立秋田総合病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器・代謝内科

分野

消化器・一般内科

特色

消化器疾患と糖尿病を中心とした代謝疾患を対象に診療している。秋田県の肝疾患連携拠点病院に指定されており、C型肝炎に対するインターフェロン治療、B型肝炎に対する核酸アナログ製剤による治療、肝がんに対する経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)およびカテーテル的肝動脈塞栓術(TAE)に力を入れている。また、消化管の早期がん(食道がん、胃がん、大腸がん)に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を早くから取り入れ症例数も増加しており、最近は耳鼻咽喉科との協力のもとに、早期咽頭がんにも内視鏡的粘膜下層剥離術を行っている。一般市民向けの肝臓病教室や糖尿病教室を定期的に行い、医療連携を視野に開業医とのカンファレンスも開催している。

症例数

08年の1日平均外来患者数は183人、延べ42,278人、入院患者数1日52人、延べ19,100人、08年の主な検査数は上部内視鏡検査4,741例、下部内視鏡検査2,589例、腹部超音波検査4,573例、造影超音波210例、内視鏡的逆行性胆管膵管造影97例、小腸内視鏡検査16例

★消化管疾患の消化管腫瘍に対する内視鏡的治療は、主に早期がんに対し行われている内視鏡的粘膜下層剥離術が152例(食道25例、胃90例、大腸37例)で、大腸ポリープの内視鏡的切除は442例であった。内視鏡的粘膜下層剥離術を行った消化器がん症例の5年以内のがん死例はない。一方、内視鏡手術の不適な例や進行がんのうち、食道がんは外科的切除、放射線療法、化学療法、胃がんや大腸がんでは外科的切除、化学療法が個々の病態に合わせ外科医、放射線科医と密接な連携の下に治療法が選択されている。食道胃静脈瘤の治療は、内視鏡的食道静脈瘤硬化療法が18例、内視鏡的静脈瘤結紮術が10例に行われた。難治性の胃静脈瘤に対しては、カテーテル的治療と内視鏡的治療を併用し、安全性と治療効果を高めている。潰瘍性大腸炎に対する白血球除去療法、クローン病に対する免疫療法にも積極的に取り組んでいる

肝疾患=C型肝炎に対するインターフェロン治療は、ペグインターフェロンとリバビリン併用療法が中心で、08年は82例に行い、ウイルスのタイプが1型で高ウイルス量では約50%、それ以外では約80%の症例がウイルス排除に成功している。また、肝がん治療後のC型慢性肝炎、肝硬変に対しても肝がんの再発予防を目的に積極的にインターフェロン治療を導入している。B型肝炎で治療が必要な例に対しては、核酸アナログ製剤を中心に治療を行っており、ほとんどの例で経過が良好である。08年の肝臓がんに対してはラジオ波焼灼療法を62例、カテーテル的肝動脈塞栓療法を66例に行った。他に3例が放射線療法、2例が経口抗がん剤で治療を受けている。原発性肝細胞がんのStageI+IIの3年生存率と5年生存率はそれぞれ76%、50%、StageIIIでは43%、22%であった

膵胆道疾患=胆石の内視鏡的排石は47例、胆道がんや膵がんのため胆道閉鎖をきたした症例に対してのステント留置などの胆道ドレナージが44例に行われている。難易度の高い術後胃症例に対しても内視鏡的治療を積極的に行っている。外科的切除不能の膵臓がんに対しては化学療法を中心にした治療の中で、緩和医療チームと連携し生活の質を高めるべく努力している。

医療設備

腹部超音波検査装置、CT検査、MRI、リニアック放射線治療装置、電子ファイバースコープ(上部消化管、小腸、下部消化管)、超音波内視鏡など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

十分なインフォームド・コンセントの下に泌尿器科疾患全般の治療を網羅している。特にがん疾患では最新の情報をもとに治療方針を協議し、時には緩和ケアチームとも協調しながらチーム医療として多様な治療を行っている。リスクマネージメントに精通したスタッフを配置し、安全、親切、安心をモットーとした治療を心がけている。

症例数

外来患者は1日平均80~90人。08年の新患者数は延べ1,367人。入院ベッドとして30床を運用し、08年の入院数は延べ776人。人工透析ベッドは23床で維持透析患者は平均65人。08年の手術は延べ482件(体外衝撃波結石破砕術:ESWLは除く)

★主な手術として、尿路結石に対しESWL 144件、TUL 64件、PNL 17件、前立腺疾患に対しTUR-P 48件・根治的前立腺摘出術23件。膀胱がんに対しTUR-Bt 52件、膀胱全摘出術兼代用膀胱・回腸導管造設術4件。腎・腎盂尿管がんに対し鏡視下腎・腎尿管摘出術7例、根治的腎・腎尿管摘出術12件。副腎疾患に対し鏡視下副腎摘出術5件。女性泌尿器科領域に対しTOT尿道つり上げ術22件、TVM膀胱瘤・直腸瘤手術24件。ブラッドアクセス関係としてAV内シャント造設術23件、人工血管移植術14件、PTA 28件

★なお、前立腺がん検診の普及とともに前立腺生検入院は81件と毎年増加傾向にあり、末期がんも含めた前立腺がんの入院患者は延べ138人とがん患者のなかで最多である。

医療設備

MRI、3次元CT、DSA、RI、リニアック、ESWL、パルスヤグレーザー、電子スコープ内視鏡、尿水力学的検査装置、その他。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

市立秋田総合病院の理念である「すべての人々の幸福のために良質で安全な医療を提供し続けることを目指して」を掲げて、皮膚科全般にわたって診療を行っている。

症例数

★重症の帯状疱疹の患者さんには、入院の上、抗ウイルス剤点滴治療を行い、痛みの強い方には、麻酔科でブロックを行っている

★爪白癬患者さんには、内服治療を勧めている。内服できない方・内服治療効果の悪い方には、ドリルを用いて爪甲に穴を開けて抗真菌外用剤を使用したり、抗真菌外用剤と尿素軟膏を併用した密封療法を行っている

★尋常性乾癬には、ビタミンD軟膏、ステロイド軟膏で治療しているが、症状にあわせて紫外線療法、レチノイド内服、免疫抑制剤内服、メトトレキサート内服などを行う場合もある

★掌蹠膿疱症の患者さんには、院内の他科とも連携し、歯科金属アレルギーが疑われればパッチテストを行った後で歯科治療を、扁桃腺炎を繰り返す方には耳鼻咽喉科受診後、扁桃腺摘出の適否を検討している。関節痛を訴える患者さんにはビオチンを投与している。外用剤としては、ビタミンD軟膏、ステロイド軟膏を使用し、紫外線療法も行っている

★広範囲で難治性の脱毛症患者さんには、SADBEによる局所免疫療法や紫外線療法を行っている

★天疱瘡・類天疱瘡などの水疱症は、入院の上、ミノマイシン・ニコチン酸アミド併用内服、ステロイド内服を行い、必要に応じて免疫抑制剤内服、血漿交換療法なども行っている

★アトピー性皮膚炎では、保湿剤の使用を中心とした適切なスキンケアを行い、症状にあったランクの強さのステロイド軟膏・タクロリムス軟膏で治療している。

医療設備

医療用紫外線装置、ダーモスコピー。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

麻酔科ペインクリニック

分野

ペインクリニック

特色

ペインクリニックの最終目標は痛みを和らげ、日常生活を過ごしやすくすることだと考えている。当科でも外来での各種末梢神経ブロック、透視下での神経破壊薬によるブロック等も積極的に行っているが、個々の患者の状態を総合的に評価し、ブロックにこだわらず医療用麻薬をはじめとする各種薬物療法から開始することも多い。

症例数

諸般の事情により、08年4月から09年秋まで麻酔科外来を休診していたため、以下に述べる診療実績は過去のデータを基にしたものである。年間の新患数は150人ほどで、その90%以上は院内他科からの紹介である。皮膚科紹介の急性期帯状疱疹痛・帯状疱疹後神経痛が半数以上を占め、次いで整形外科紹介の頸肩腕痛・腰痛などの脊椎疾患が多い。その他症例数は少なくなるが、種々の疼痛性疾患、末梢血行障害、顔面けいれんに対するボトックス治療、特発性髄液減少症に対する硬膜外自己血パッチなども扱っている。がん性疼痛も扱うが、緩和ケアチームの一員としての対応となる。神経ブロックによる疼痛治療の基本は交感神経ブロックであり、星状神経節ブロックや硬膜外ブロックを施行することが多い。しかし、一時的であっても痛みの悪循環を断つという意味では知覚神経ブロックも有効であり、腕神経叢ブロックや頸神経叢ブロックも日常よく行っている。痛みが強く、日常生活にも支障が生じているような場合では、入院した上での持続硬膜外ブロックも行っている。透視下での神経ブロックは手術室で行っており、局所麻酔薬では日帰りで、神経破壊薬を用いる場合は1泊入院で行っている。ブロックを希望されない場合には、緩和ケアに準じた慢性疼痛治療を行っている。抗うつ剤や抗けいれん剤などの各種鎮痛補助薬や医療用麻薬、痛みの種類や部位によっては院内製剤であるリドカイン軟膏やカプサイシン軟膏が奏効することもある。

医療設備

MRI、CT、レーザー治療器、神経刺激装置、X線透視・撮影装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

QLifeでは次の治験にご協力いただける方を募集しています

治験参加メリット:専門医による詳しい検査、検査費用の負担、負担軽減費など

インフォメーション

市立秋田総合病院を見ている方は、他にこんな病院を見ています

市立秋田総合病院の近くにある病院

カテゴリから病院を探す

おすすめの記事

医療機関の情報について
掲載している医療機関の情報は、株式会社ウェルネスより提供を受けて掲載しています。この情報は、保険医療機関・保険薬局の指定一覧(地方厚生局作成)をもとに、各医療機関からの提供された情報や、QLifeおよび株式会社ウェルネスが独自に収集した情報をふまえて作成されています。
正確な情報提供に努めていますが、診療時間や診療内容、予約の要否などが変更されていることがありますので、受診前に直接医療機関へ確認してください。
名医の推薦分野について
名医の推薦分野に掲載する情報は、ライフ企画が独自に調査、取材し、出版する書籍、「医者がすすめる専門病院」「専門医が選んだ★印ホームドクター」から転載するものです。出版時期は、それぞれの情報ごとに記載しています。全ての情報は法人としてのQLifeの見解を示すものではなく、内容を完全に保証するものではありません。