専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

岩手県立宮古病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

外科(消化器外科)

分野

消化器・一般外科

特色

地域基幹病院として、「断らない24時間救急対応」をモットーとしている。外科的治療はもちろんのこと、術前・術後の化学療法や集学的治療にも積極的に取り組み、さらに、鏡視下手術も積極的に行っている。

症例数

09年度の外科手術件数は、全麻だけで400例であった。疾患別では、胃がん45例、結腸60例、直腸37例、肝胆膵62例、乳腺25例、その他であった。これらのうち、鏡視下手術は98例、緊急手術は129例である。鏡視下手術は胆石、胃がん、大腸がんに加え虫垂炎にも適用している。また、腸管穿孔やイレウスなど緊急手術にも適応を広げている。今後さらに、鏡視下手術の症例を増やしていく予定である。胃がん、大腸がんの手術成績をみると、胃がん5年生存率はStageIA:92.6%、IB:88.8%、II:77.3%、IIIA:43.3%、IIIB:36.0%、IV:10.2%であった。大腸がん5年生存率は、StageI:97.6%、II:87.9%、IIIa:73.5%、IIIb:54.0%、IV:0%であった。また、化学療法も積極的に行っており、月平均100件以上になっている。今後も適切な手術と化学・放射線療法を加えた集学的治療を積極的に行って、さらなる手術成績の向上に努めていきたい。

医療設備

鏡視下手術装置、ハーモニック・スカルペル、超音波内視鏡、電子内視鏡、MRI、マルチスライスCT(64列)、リニアック、CUSA、血管造影装置、DSAなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

本州最東端の総合病院であり、臨床研修指定病院、地域がん診療連携拠点病院でもある。呼吸器疾患全般の診療を行っており、他のがん診療拠点病院との連携にてがんの治療に当たっている。気管支喘息の管理、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、間質性肺炎などに伴う慢性呼吸不全の管理、急性呼吸不全の集中治療も得意としている。膠原病・アレルギー疾患の患者も多く診ている。感染症病棟、結核病棟がある。

症例数

年間入院患者数は1,200人前後で、その内訳は、肺がんなどの悪性腫瘍20%、肺炎30%、気胸5%、肺結核10%、間質性肺炎10%、COPD 10%、気管支喘息その他が15%である

★肺がん症例は年間50例で、各症例に合ったテーラーメイド治療を実践している。手術症例は他のがん診療拠点病院(岩手医科大学附属病院、岩手県立中央病院)と連携をとっている。放射線治療も実施しているが、Xナイフ、ガンマナイフ等は他のがん診療拠点病院と連携している。切除肺がん、非切除肺がんを含めて2年生存率は42.5%である。化学療法は、特殊な症例以外はほとんど外来にて行っている

★年間のおおよその呼吸器内視鏡検査数は、気管支鏡65例、経気管支肺生検59例、CTガイド肺生検20例、内科的胸腔鏡2例

★慢性呼吸不全症例では在宅酸素療法、在宅人工呼吸療法を行っている(現在60人)

★ARDS(急性肺傷害)症例を含めて急性呼吸不全も多く治療しており、経口挿管を行わないNIPPV(非侵襲的呼吸療法)も積極的に使用している。

医療設備

CT、MRI、DSA、核医学検査、リニアック、気管支ファイバースコープ、内科的胸腔鏡、呼吸機能検査など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

形成外科

分野

形成外科

特色

皮膚良性腫瘍、悪性腫瘍の切除と再建、顔面骨骨折を含む顔面外傷、手指の外傷、手足の先天異常、デュプイトレン拘縮、糖尿病性壊疽、瘢痕拘縮、褥瘡、熱傷、眼瞼下垂など、形成外科全般の疾患を取り扱っているが、口唇口蓋裂については岩手医科大学形成外科、矯正歯科に紹介している。

症例数

年間の手術件数は入院手術が約80例、外来手術が約120例で、顔面の皮膚良性腫瘍症例(黒子、母斑症、脂漏性角化症、粉瘤、脂肪腫など)が最も多い。顔面骨骨折は頬骨骨折(眼窩底骨折を含む)、鼻骨骨折が多く、下顎骨骨折は術前に矯正歯科で一時的な顎間固定を行い、手術時に矯正歯科医に再度咬合を確認して頂いている

★手足の先天異常は生後1歳前後から手術を行い、足であっても整容面に配慮した縫合を行っている

★デュプイトレン拘縮症例が比較的多く、手掌腱膜の切除とZまたはVY形成術を施行している

★糖尿病性壊疽に対応しているのは医療圏では当院のみであるため症例数が多く、また糖尿病を自覚しておらず重症化して救急外来を受診する例も少なくない。このような場合でも内科と連携し血糖コントロールの後に、可及的に小切断にとどめ機能を温存している。内科治療から離脱し再発する症例はMRSA保菌者が多いが、これも網状植皮術を用いて大切断は避けている

★褥瘡は、一般的な筋皮弁術や穿通枝皮弁術で再建している。また、手術適応のない褥瘡患者は週1回の褥瘡回診と褥瘡外来で対応している

★高齢者の弛緩性眼瞼下垂も希望に応じて手術を行っている

★乳がん切除後の乳房再建も、希望があれば行っている。

医療設備

MRI、CT、3DCT、手術用顕微鏡など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

周産期医療2次医療施設として、MFICU(母体胎児集中治療室:岩手医大)と密接に連携し機能している。助産師外来、院内助産、産褥外来を通じて助産師による妊娠、分娩、および育児支援を行っている。婦人科がんや乳がん患者の緩和ケアの一環として、08年リンパ浮腫外来を県内で初めて立ち上げた。

症例数

周産期=分娩は自然分娩が原則である。妊婦健診時リスク分類を行い、低リスクの希望者に対して院内助産を行っている。08年の分娩数425件、帝王切開131件で帝王切開率30%である。早産予防対策に力を入れ、早産は34週以後を取り扱っている。母体搬送は受入14件(切迫早産、前期破水など8、妊娠高血圧症候群3、前置胎盤2など)、MFICUへ9件(30週未満の切迫早産、子宮内胎児発育遅延など)である。新生児管理は小児科が担当し、2,500g未満の低体重児34人、2,000g未満5人、1,500g未満1人。人工換気9人、NICU搬送は大血管転位、大動脈縮窄など7人である

婦人科=手術件数349件。婦人科手術172件で、悪性腫瘍は21例、子宮頸がん6、子宮体がん6、卵巣がん7、その他2である。良性腫瘍は、子宮筋腫の子宮全摘29例、筋腫核出4例、付属器腫瘍33例が主な手術。悪性腫瘍の治療は、学会のガイドラインに従い施行している。治療は原則として選択肢を提示し、患者さんの納得のうえで行っている。リンパ浮腫外来では婦人科がん18人、乳がん5人、原発性など5人、延べ148人に維持あるいは集中的治療を実施している(09年1月~10年3月)。

医療設備

MRI、CT、リニアック、腹腔鏡、子宮鏡、超音波は4Dなど5台、院内助産室(LDR整備)など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

麻酔科ペインクリニック

分野

ペインクリニック

特色

当外来では、通常の鎮痛剤では痛みが抑えられない痛みの治療を行っている。痛みの治療において神経ブロックは有効な手段であるが、一定の侵襲を伴うことから、初診時より神経ブロックを施行することは少ない。正確な診断に基づき、内服薬あるいは理学療法などを原則的に優先している。神経ブロックは、難治性の疼痛に対して十分な治療効果が見込まれる場合に限定し、早期かつ集中的に行い、漫然とした施行は避けるようにしている。痛みを抱える患者さんが、1人でも多くその痛みから解放されることを願い、現在の医療で用いられる様々な治療法や薬剤を組み合わせて、個々に最も適した治療法を行うよう努めている。住民の高齢化と地域の過疎化が進行している。当施設は郊外に立地していることもあり、通院が容易ではない患者さんが増えている。可能な限り少ない通院回数で治療できるよう、神経ブロックなど通院の必要な治療は早期に完結させ、その後は内服薬の長期投与で対応している。

症例数

年間新患者数は180人程度、頸椎性疼痛(慢性頭痛、肩こり)、腰椎性疼痛(ぎっくり腰、椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、骨粗しょう症、脊柱管狭窄症、靭帯骨化症)、五十肩、膝関節痛、帯状疱疹性疼痛、三叉神経痛などの痛みのある病気と、痛みを伴わない顔面けいれん、顔面神経麻痺などが主な治療対象である。腰下肢痛、肩こり・上肢痛の患者さんが最も多い。椎間板加圧注入、椎間関節ブロック、高周波熱凝固療法の施行が多く、椎体減圧術の施行が増加している。その他、顔面けいれん・眼瞼けいれんへのボトックス注射、神経根ブロック、肩関節ブロック、膝関節ブロック、星状神経節ブロック、硬膜外ブロック、三叉神経ブロックなども必要に応じて施行する。初診時は諸検査を行い、神経ブロックは翌日以降に施行可能。MRIは1週間以内に撮影が可能である。

医療設備

MRI、CT、X線透視、高周波熱凝固装置、近赤外線照射装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

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