専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

JR札幌病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

当院は札幌市の中心部でJR札幌駅の近くにある。すべての呼吸器疾患に対応できる診療を行っている。特に、肺がん、悪性胸膜中皮腫、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、呼吸器感染症、間質性肺炎、サルコイドーシス、慢性呼吸不全などを中心に診療を行っている。指導医2人、専門医4人。特色ある診療に関して紹介する。

症例数

08年度の年間外来患者数は16,833人、入院患者数は延べ16,623人であるが、新築により09年は20~30%増加しており、上半期からの推定で年間外来患者数は20,500人程度、入院患者数は延べ21,500人程度となっている。症例の内訳は呼吸器感染症(肺炎、胸膜炎、肺結核、非結核性抗酸菌症、肺真菌症など)、腫瘍(肺がん、胸膜中皮腫、縦隔腫瘍など)、気管支喘息、COPD、慢性気道感染(気管支拡張症など)、特発性間質性肺炎、サルコイドーシス、膠原病に伴う間質性肺炎、塵肺、過敏性肺炎、気胸、肺循環障害、各種呼吸器疾患に伴う慢性呼吸不全など、呼吸器疾患領域全般を網羅している

アレルギー・気管支喘息=気管支喘息を中心に、口腔アレルギー症候群の診断治療、薬物アレルギーであるアスピリン不耐症の診断治療を行っている。喘息の病状説明を行い、吸入ステロイドを中心した継続治療の重要性をしっかり説明している。喘息発作時においても適切な治療を外来および入院で行っている

COPD=長年の喫煙により生じるCOPDに対し、MDCTと呼吸器機能検査で診断を行う。病状を進行させないためには禁煙が重要で、毎日禁煙指導のための専門外来を設けている(保健管理部)。呼吸困難や咳などの症状に対して適切な治療を行い、呼吸困難が進行し、慢性呼吸不全と診断された場合には、在宅酸素療法を導入している

肺炎=軽症例は外来治療を行い、重症例や中等症でも合併症を有する場合には入院治療を行っている。難治性肺炎や急性肺傷害患者が市中病院から数多く紹介されている。早期診断のために、喀痰疾中のニューモシスティス、サイトメガロウイルス、レジオネラに対する遺伝子診断を行い、特異的な病原体に対して早期の治療を心がけている

特発性間質性肺炎=特発性間質性肺炎に関しても適切な診断・治療を行い、本疾患は高頻度に肺がんを合併するので、経時的にMDCTで経過観察を行っている

サルコイドーシス=サルコイドーシスに関して、平賀名誉院長が45年前から臨床研究と治療に取り組んでおり、北海道のセンター病院と位置づけられている(症例数は1,600例以上)。年間80症例が診断され、免疫病態に関して基礎的に研究を行い、副作用の少ない治療法の開発を目指している

アスベスト関連肺疾患=アスベストによる健康被害に関して当院では長年注目して診断治療している。アスベスト曝露による胸膜プラークの診断、肺がんや悪性中皮腫の診断を行っている。石綿関連疾患の症例数は1,000例を超える

肺がん=当科における新規症例数は150例程度で、非小細胞がんではリンパ節転移や遠隔転移のない2cm以下の小腫瘤の段階で診断することが極めて重要であり、我々呼吸器内科医は早期がんの診断を行い、根治手術を行うよう努力している。しかし、肺がんと我々が診断する場合には残念ながら手術ができない進行がんで発見される場合も多く、合併症を有し、手術ができない肺がん症例も呼吸器内科が担当する。主な治療法は抗がん剤によるがん化学療法、放射線療法および分子標的療法であり、その治療法の特徴を十分説明した上で患者・家族の同意の上で治療を行っている。また、進行がんで痛みの強い症例には、有効性の高いがん疼痛治療薬よる治療も積極的に行っている。00年以降の肺がんの5年生存率は、病期I:75%、II:50%、IIIA:30%、IIIB:25% IV:10%である。分子標的療法の導入により、病期IIIBと病期IVの成績はさらに向上している。

医療設備

MDCT、MRI、核医学検査、DSA、気管支内視鏡、レーザー、呼吸機能検査など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

循環器内科

分野

循環器科

特色

総合病院における循環器内科の特性を生かし、各診療科と協力し地域の開業医との病診連携により、地域医療の中核病院として機能している

★心血管疾患カテーテル治療=各種医療機器(冠動脈CT、末梢血行測定装置、心臓核医学検査、血管造影装置等)により、心血管疾患の迅速で正確な評価・診断を行っている。治療として狭心症・心筋梗塞の冠動脈ステント術を積極的に推進する他、末梢動脈(特に下肢)および透析患者のシャント血管閉塞に対する血管形成術・ステント術に力を入れている

★心不全治療=従来の薬物療法に加え、在宅酸素療法(持続式陽圧呼吸を含む)、心臓再同期療法(CRT)(札幌医大と提携)等の新しい治療を積極的に導入、さらに心臓リハビリの施設認可を取得し、専任の理学療法士により社会復帰を目指したリハビリテーションに力を入れている

★心臓ペースメーカー治療=植え込み手術とともに心臓ペースメーカー専門外来を開設し、長期管理と指導を行っている

★生活習慣病の診断・治療=当院保健管理部と協力し、心血管系疾患の一次および二次予防の観点で、生活習慣病(高血圧、糖尿病および高脂血症)の診断と治療、さらには食事・運動療法の指導に力を入れている

★心臓サルコイドーシスの診断・治療=特定疾患であるサルコイドーシスの専門施設として心病変(心サルコイドーシス)の治療と長期管理を行っている

★川崎病性冠動脈瘤の長期管理=成人期に達した川崎病既往患者の定期的長期管理を行っている

★人工透析療法=当院では循環器内科医師が腎不全患者の血液透析療法を行っており、緊急時(急性腎不全、心不全等)の血液濾過にも対処している

★心血管ドック=疾病の早期発見のため心電図、頸動脈エコー、四肢脈波・血行検査(PWV/API)、冠動脈CTを中心としたドックを行っている。

症例数

外来は1日平均患者数180人、他院からの紹介患者受け入れ数は月間80~90人。医師会の循環器疾患2次救急病院としての機能も担っている。入院は年間入院数1,100人で、内訳としては心不全、虚血性心疾患が各々40%であり、心不全の割合が比較的高いのが特徴である。入院患者の約15%に心臓リハビリテーションを施行している。心エコー図は年間2,500例、トレッドミル200例、冠動脈CT 600例、心筋シンチグラム250例。心血管インターベンション190例、冠動脈症例のほか、下肢動脈インターベンション数も年々増加している。緊急時(急性心筋梗塞、不安定狭心症等)には、搬入から30分以内に血管造影が開始できるよう、24時間スタッフ体制を整えている。ペースメーカー手術年間40例、専任の臨床工学技士5人が医師とともに定期的なペースメーカー管理を行っている。血液透析により50人の透析患者が維持透析をしている。サルコイドーシス長期定期観察患者約900人、心サルコイドーシス現治療患者40人、川崎病既往長期観察患者18人。

医療設備

心臓・血管超音波装置(経食道を含む)、ホルター心電図、トレッドミル、バゾガード・SPP(皮膚灌流圧)下肢血流計測装置、64例マルチスライスCT、心臓核医学検査、MRI(心臓を含む)、フラットパネル心臓血管装置、補助循環装置(IABP:大動脈内バルーンパンピング装置等)、血液透析装置(20台)などを備えている。心臓リハビリテーション認可施設(専任理学療法士2人、医師1人)となっている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

耳鼻咽喉科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科 

特色

①中耳疾患の手術治療(小児滲出性中耳炎に対するチューブ治療、慢性中耳疾患に対する鼓室形成術などの手術治療)。②慢性副鼻腔炎の手術治療(内視鏡下手術)。③睡眠時無呼吸症候群の診断と治療(CPAP、手術)、その他耳鼻咽喉科・頭頸部外科全般の診療を行っている。①②の症例が多いのが当科の特徴。さらに、③の重症例では、CPAP装着のコンプライアンスを高めるため、鼻内視鏡手術や咽頭口蓋形成術の併用も行う。退院後は地域耳鼻咽喉科と連携して診療を行っている。

症例数

08年の入院手術件数311例(鼓室形成術119、中耳換気チューブ留置17、聴器悪性腫瘍2、その他耳関連24、鼻内視鏡手術90、アデノイド・扁摘・咽頭口蓋形成20、喉頭微細手術7、頭頸部腫瘍11、気管切開7、その他14)、平均在院日数は13日

★過去10年間の鼓室形成術施行例数は1,037例、手術適応の原則および目標は、①中耳の病態を解消し、将来的な内耳障害の危険性を排除する。②そして①の状態でとりうる最大の音の伝わりを確保する。さらに、③上記①②の状態を生涯維持することと考えている

★伝音再建には、基本的に自家軟骨を用いており、聴力改善成績は00年日本耳科学会判定基準によると、07年手術施行例で1年以上経過した時点での成功率は、耳小骨連鎖保存のI型II型92.3%、III-r型81.8%、III-c型とIII-i型で83.35%、IV型60%であった。

医療設備

MRI、CT、超音波、聴力検査機器、ABR、平衡機能検査機器、電子内視鏡、炭酸ガスレーザーなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

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