専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

北海道循環器病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

循環器内科

分野

循環器科

特色

単なる急性期病院ではなく、循環器疾患のトータル医療を目指す。即ち、24時間救急対応はもちろんのこと、予防医学に加え退院後の維持期心臓リハビリテーションにも力を入れている。特に心臓リハビリは、大堀克己理事長(心臓血管外科)が病院開設以来、病院の柱の一つとしており、全国でも屈指の病院の一つとなっている。循環器内科としては、菊池理事の指導のもと、バランスの取れた循環器専門医の育成を目指している。従って、疾患範囲も心・血管系の疾患から代謝・内分泌疾患、腎疾患と多岐にわたっており、循環器専門病院にありがちなPCIに偏った治療はしていない。外科との連携に関しては、内科・外科カンファレンスで徹底的な議論を通して、最善の治療法を患者さんに提供している。その他、地域連携、広域医療支援などにも力を入れている。

症例数

病床数は、内科・外科含め計95床で、年間入院患者数は約2,500人、1日外来患者数は約220人である。検査体制に関しては、緊急時はRI検査以外のすべての検査対応が可能である。また、当日外来受診者に対しても、その日に極力検査ができるように人員、機器が配備されおり、迅速な対応を心がけている。年間の心エコー検査件数は8,000件を超える

虚血性心疾患=冠動脈造影検査は08年度829件で、入院困難な場合には、外来でのカテーテル検査も行っている。急性冠症候群(急性心筋梗塞、不安定狭心症)に対しては、24時間対応し、08年度同症候群に対するPCI治療は78件で、安定狭心症191件と合わせ、年間計269件のPCI治療が行われた。PCIは、ステント治療が主体となっているが、全ステント留置術症例の中で薬剤溶出ステント(DES)の占める割合は、08年度68%で、その再狭窄率は、DESの種類にもよるが8~10%であった。08年度のロータブレーターの使用は10件

心不全=薬物治療が主体となるが、原因疾患を精査した中で重症例に対しては、適応があれば心臓再同期治療(CRT)も行っている。また、近年注目されている外来での陽圧換気療法も行っている

不整脈=薬物治療に関しては、ガイドラインに沿った治療がなされている。徐脈性不整脈に関しては、当院心臓血管外科と連携しペースメーカー治療を行っているが、08年度の新規植え込みは69件、電池交換術は36件、植え込み型除細動器(ICD)移植術4件、前述のCRT-D移植術1件であった。頻脈性不整脈に関しては、発作性上室性頻拍症、心房細動に対し厳格な適応基準の下に高周波カテーテルアブレーション治療をしている。最近ではその治療の9割が心房細動症例で占められている

末梢血管疾患=末梢血管に対するインターベンション症例は、外科施行例を合わせ08年度147件であった。当院には、全国的も知られている創傷ケアセンターがあり、坂田外科部長が中心となりASO(閉塞性動脈硬化症)に対するチーム医療がなされている。

医療設備

CCUは6床、IABP 3台、PCPS 1台、心臓超音波装置5台、心臓カテーテル装置2台(フラットパネル)、マルチスライスCT 1台、トレッドミル2台、心臓核医学診断装置1台、ホルター心電図37台(ABPM対応、睡眠時無呼吸対応、入浴対応を含む)、その他サーモグラフィー・脈波・CAVIなど。09年5月に最新鋭の心臓超音波装置Vivid E9(GE社製)を導入。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

循環器専門病院として開設以来28年間、地域医療を担ってきた。特色としては①循環器内科との緊密な連携②心臓疾患のみならず血管病変への積極的治療③充実した心臓リハビリテーション④地域医療連携の推進が挙げられる。

症例数

当科では年間約100例の心臓大血管手術、約450例の腹部大動脈以下末梢血管血行再建術やペースメーカー関連手術を施行している(08年手術症例511例、開心術72例)。09年手術症例は増加し、心臓大血管手術は100例を超えた。09年1月~10月の手術実績をもとに紹介する

虚血性心疾患=冠動脈バイパス術は全国的に症例減少傾向であるが、当院では08年より症例が増加傾向にあり33例、単独予定手術23例での死亡率は前年同様0%であった。2例を体外循環使用心拍動下に行ったが、その他は体外循環非使用手術で施行した。他疾患合併症例の増加が特徴的で、僧帽弁3例、大動脈弁2例、弓部大動脈瘤2例を合併手術として施行したが、予定手術での死亡例はなく、緊急症例6例中1例を慢性期に失った。年々重症例が増加しつつあるが、必要に応じて左室形成術、心筋内レーザー血行再建術を併施する。当院の特徴として循環器内科との密な連携のもと、手術適応と手術リスクを全スタッフで検討し、患者さんにとって最善の治療を提供する姿勢を堅持している

弁膜疾患=弁膜症44例の手術症例で1弁29例(大動脈弁19、僧帽弁10)、2弁以上15例、上行大動脈置換および大動脈基部手術が4例、心房細動手術は6例であった。手術死亡は2例であった。80歳以上の症例10例に対しても、手術リスクを厳密に評価することで安全に手術が可能で手術死亡はなかった

胸部大動脈疾患=弓部大動脈6例を含む胸部大動脈瘤手術15例(緊急および準緊急5例)で、緊急症例のうち2例を失った。下行大動脈以下の病変については、可能であれば積極的にステントグラフト留置術を施行する方針としている。胸部大動脈瘤に対するステントグラフト留置術は9例に施行し、全例順調に経過した

腹部大動脈以下末梢血管=09年度腹部大動脈瘤に関しては、ステントグラフト留置術(28例)を積極的に施行し、開腹術を施行した症例はなく全例順調な経過をとった

慢性創傷に対する治療=当科の特徴として創傷ケアセンターを有し、末梢血管病変による慢性創傷に対して外科的血行再建、血管内治療をはじめ集学的アプローチで創傷治癒、救肢に努めている。治療方針について米国足病外科専門医と定期的にテレカンファレンスを行っている

★手術適応については各種ガイドラインに準じ、厳密なリスク評価のもと、最小限の侵襲で最大の効果をあげるよう十分に検討を重ねて決定する。当然循環器内科医との合同カンファレンスにて術前に治療方針を策定し、術後も客観的な評価を臨床にフィードバックするよう検討を欠かさない。重症例、緊急例に対しても真摯に取り組み、広く北海道内全域からの患者を受け入れている。手術ビデオを含め患者に対する情報開示を積極的に行っており、入院患者はベッドサイド端末で自身の臨床データはもとより、当院にて制作した各種検査説明や疾患、手術説明コンテンツ(内容、情報)にアクセスできる。

医療設備

ICU/CCU、透析センター、シネアンジオ室、MDCT、IABP(大動脈内バルーンパンピング)、PCPS(経皮的人工心肺補助装置)、CHDF、HD、RI、心エコー(経胸壁、経食道、3次元エコー)、血管内エコー、人工心肺、自己血回収装置、ハートレーザ装置(TMLR)、胸腔鏡下手術装置、上部および下部消化管内視鏡。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

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