専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

函館中央病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

消化器病専門医により救急医療やプライマリケアを含めた一般内科も診療している。このため同じ主治医のもと、消化器領域の先進的な検査、治療のほかに糖尿病や高血圧など、幅広く一般内科の治療も受けることができる。消化器では、特に消化管、胆膵系の内視鏡治療、胃、大腸がんに対する化学療法、肝臓がんに対するラジオ波焼灼療法(RFA)などを積極的に行っている。また、主治医制をとっているが基本的にはグループで検査、治療にあたっており、外科、放射線科、病理部との連携と定期的な症例検討を密に行っている。

症例数

年間の上部消化管内視鏡検査約3,900件、下部消化管内視鏡検査約2,000件、経口内視鏡的胃がん切除(ESD)88件、内視鏡的大腸ポリープ切除(EMR)223件、肝臓がんに対するラジオ波焼灼術66件、内視鏡による胆管結石治療(内視鏡的乳頭切開術)41件。この他には肝炎に対するインターフェロン+核酸アナログ製剤による治療、肝細胞がんに対する動脈塞栓療法(TAE)、胆管がんに対する経皮経肝胆道ドレナージやステント留置、また、各種消化器がんに対し化学療法、特に外来化学療法センターによる在宅化学療法を積極的に行っている。

医療設備

マルチディテクターCT(64列)、MRI、DSA、ソナゾイド対応超音波装置、アルゴンプラズマ凝固装置、ラジオ波焼灼装置、経鼻内視鏡、超音波内視鏡ほか。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

整形外科

分野

整形外科

特色

70年(昭和45年)4月整形外科開設。脊椎疾患や上肢、下肢の外傷、変性疾患、小児整形外科を含めた各分野において経験豊富な指導医を中心に、最良かつ最先端の治療が実践できるように努めている。北海道大学医学部整形外科学教室の関連病院として、函館および道南地区の整形外科患者の診療に携わっている。道南地区の救急外傷においても、月平均8回の2次救急を担当している。また、スタッフのほとんどが日本整形外科学会認定専門医である。学術的にも各分野の臨床成績を国内・海外の主要な学会およびジャーナルに数多く発表しており、情報開示の精神をもってデータを診療に役立てている。

症例数

08年度データにおいて、新患者数は約8,700人、1日平均入院患者数は約120人。年間手術件数1,223件の内訳は、脊椎外科494例、上肢187例、下肢207例、膝関節178例、股関節164例(一部同時手術のため重複)、そのうち骨折の手術件数は350件を超える

脊椎外科(脊椎センター)=06年4月開設。金山センター長を中心に、日本脊椎脊髄病学会認定の4人の脊椎外科指導医が在籍している。手術については年間約500例を数え、全国トップレベルの症例数となっている。特に脊椎の外傷、変性疾患に対しては、最先端の脊椎インスツルメンテーション手術を用いて、患者様の早期の社会復帰を目指している。脊柱側彎症の治療にも力を入れており、毎月第2土曜日の側彎症専門外来を開設し、橋本病院長や金田清志北大名誉教授が診察にあたる。手術が必要な患者様だけに限らず、セカンドオピニオンが必要な方にも、適切な診断や最適な治療法のアドバイスをしている。また、当院での治療実績に基づく研究発表は、国内はもとより、米国整形外科学会・国際腰椎学会など海外でも高い評価を受け、常に国際的なレベルの最先端医療を提供している

骨粗鬆症=重信診療部長を中心に橋本病院長、山根名誉院長、大羽医長が主に診療を行っている。骨密度測定装置(DEXA)による骨量測定を定期的に実施し、骨折予防や高齢者のQOL(Quality of Life:生活の質)向上にも取り組んでいる。多くの新薬治験に関わっており、日本人に合った骨粗鬆症薬の開発にも参加している。北海道骨粗鬆症研究会や日本骨粗鬆症学会などで、これまでの治療実績や臨床研究を定期的に発表している

股関節外科=山根名誉院長、内田医長が担当。大腿骨頸部骨折、変形性股関節症に対する手術件数は全国有数であり、人工股関節置換術や棚形成術は、長年患者様の高い信頼を得ている。近年は、骨粗鬆症を伴う人工股関節後のゆるみの患者様も増加してきており、より高度な技術を必要とする再置換術にも積極的に取り組んでいる

上肢=石倉医長を中心に診療を行っている。手や肘・肩の外傷やばね指、神経剥離などの手術を多く取り扱っており、北海道大学整形外科とも連携して診療にあたっている

膝・足関節疾患=大羽医長、内田医長が担当。老化や関節リウマチにより、傷んだ関節を再建する人工膝関節置換術においては、コンピューター制御の下で手術を行う最先端のナビゲーション手術の技術をドイツから導入し、国内屈指の正確で信頼性が高い手術を極めて小さい傷で行っている。外反母趾や扁平足、リウマチ性足部変形に対しても、装具療法や手術療法を組み合わせて治療している。また、下肢骨折のすべてに対して、専門的に治療している。

医療設備

CT、MRI、RI、DEXA、無菌手術室、高圧酸素。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

形成外科

分野

形成外科

特色

道南地域では最も多い4人の形成外科スタッフが常勤しており、形成外科領域全般の診療を行っている。特に、唇顎口蓋裂については、矯正歯科医・言語聴覚士とともにチームアプローチを行っている。

症例数

年間の手術件数は約1,200件。09年の内訳では、熱傷に対する手術は12件で、気道熱傷・全身熱傷はもとより電撃傷・化学損傷・凍傷などの治療を行った。重症熱傷はICUで管理し、麻酔科とのチーム医療を行っている。当院は日本熱傷学会で認定されている専門医認定研修施設である

★顔面外傷に対する手術は71件で、顔面骨骨折の他、顔面軟部組織損傷の手術を行った

★唇裂・口蓋裂に対する手術は13件、手足の先天異常(多指症・合指症)に対する手術は95件であった。口蓋裂児に対する言語療法は言語聴覚士が行っている。陥入爪・巻き爪に対しては手術を行わない弾性ワイヤーによる治療も取り入れている

★その他の先天異常として、小耳症・埋没耳・副耳・折れ耳・臍ヘルニアなどに対する手術が18件

★良性腫瘍・母斑・血管腫に対する手術は770件であった。レーザーは有していないのでレーザー治療の適応のある症例は他院を紹介している

★悪性腫瘍とその再建は112件であり、悪性黒色腫・有棘細胞がん・基底細胞がん・乳房外パジェット病などのほか、皮膚がん全般の手術、化学療法を行う。耳鼻咽喉科や口腔外科から依頼のある頭頸部再建手術では顕微鏡を使ったマイクロサージャリーによって遊離組織移植を行う

★瘢痕・瘢痕拘縮・ケロイドに対する手術は52件、難治性潰瘍に対する手術71件であった。重症虚血肢に対しては血行再建を優先し、血管外科・循環器科とチーム医療を行っており、またマゴット(ウジ虫)による治療を取り入れている

★美容に類する手術は48件で、主に眼瞼下垂症に対する手術であった

★その他32件。

医療設備

MRI、CT、MDCT、重症熱傷治療設備。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

産婦人科・総合周産期センター

分野

産婦人科

特色

道南地区における道認定の総合周産期センターとして、24時間体制で周産期分野の2次、3次医療を担う。MFICU 3床、NICU 6床設置。婦人科は地域における内視鏡下手術の草分け。さらに北大婦人科の全面的バックアップを得て悪性腫瘍にも力を入れている。

症例数

★産科は分娩数727件。帝王切開は179件で帝切率25%と高いが、圏域人口50万の道南地区の早産、多胎、異常妊娠のほぼすべてを扱うためである。母体搬送は救急車搬送74件の他、年間約100件を受け入れ、域内に代替施設がないため基本的に断ることはない

★正常分娩は2室のLDRを利用。分娩翌日から母児同室とし、母乳育児支援にも力を入れる。助産師による育児支援外来の開設を準備中

★婦人科手術は230件で、開腹91、内視鏡下84、腟式35と開腹術と内視鏡下手術の割合はほぼ等しい。現在内視鏡技術認定医は在籍していないが、500g超の子宮筋腫、重症子宮内膜症などは、関連病院在籍の認定医の応援を得て腹腔鏡下手術を行う

★悪性腫瘍は新規に33例(系統的リンパ節郭清を含む根治手術は15例)を扱った。数は少ないが「大学病院のない道南で大学レベルの治療を」を目標に、根治術の際は北大婦人科より教授、准教授などの応援を頂き、その際症例検討も行う。化学療法は、標準的なものはひと通り可能。外来化学療法センターを利用しての日帰り治療も選択できる

★不妊症は内視鏡、腹腔鏡と人工授精までの一般不妊治療が主体。体外受精は札幌の施設と連携して行うが、採卵と胚移植の当日以外は当院でフォロー可能。数字は09年統計。

医療設備

パワードプラ・3D超音波、MRI、CT、腹腔鏡、子宮鏡、卵管鏡、コルポスコピー。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

小児科

分野

小児医療

特色

道南地域の基幹病院のひとつとして、1次、2次救急から周産期救急に対応し、小児医療全般のほとんどの疾患の診療を行っている。地域のニーズに即した診療と、地域完結型の医療を提供することを目標にしている。以前から当院の看板としてあった道南唯一の未熟児新生児病棟NICUが総合周産期母子医療センターになった。新生児専門医を中心にNICU担当医3人に臨床研修医が加わる。産科、小児科医師、看護師、助産師、ケースワーカーなどのミーティングがあり、保健所スタッフとの連携も密である。また、外来は外来担当医が毎日午前の外来診療に当たる。小児病棟では3~4人の病棟担当医がいて、さらに臨床研修医が加わる。主治医制だが病棟医全員の回診によって治療方針などを決める体制である。当院は内科、外科、心臓血管外科、眼科、耳鼻咽喉科、脳神経外科、放射線科など関連各科との連携が非常に円滑であり、小児疾患から成人にまたがる疾患に対して、集中的な診断治療が可能である。北海道の小児3次指定病院であり、函館市輪番制の2次救急指定病院である。小児心臓外来も道南唯一である。小児神経、てんかん、小児発達、内分泌、アレルギー、喘息、乳児健診、予防接種などの外来が午後の専門外来にある。小児の家庭環境に関わるサポートなどの受診もある。さらに血液、腫瘍、腎臓、膠原病、染色体遺伝疾患は北海道大学小児科などの専門医と連携して、年2回から月1回の外来が組まれている。五稜郭養護学校の分校があり、比較的短期の入院から院内学級で勉強できる。

症例数

小児病棟は定数30床で、08年度年間入院数は1,437人、NICUは定数25床で、08年度の年間入院数は178人、このうち1,000g未満の超未熟児が11人である

★外来は08年度1年間で約20,379人、このうち新患5,564人、時間外と2次救急患者合わせて08年度1,033人である。午前は予約なしの一般外来で山田医師、綿谷医師が毎日担当する。病棟は水上、佐々木、石倉、寺下医師と研修医が担当し、NICUは木田、佐々木、越田医師と研修医が担当する。午後は専門外来で木田医師が未熟児発達、NICU退院後のフォロー、佐々木医師が先天性心疾患や不整脈、川崎病など、水上医師が小児神経、てんかん、小児発達など、石倉医師が喘息、腎炎や炎症性腸疾患など、慢性疾患のフォローと子どもと親のサポートなどを行う。また佐々木医師、石倉医師がエコー外来(心臓、腎など)、山田医師が長期の慢性疾患やアレルギー、喘息、内分泌、乳児検診など、綿谷医師らが乳児検診、予防接種などを行う。在宅酸素療法や在宅人工呼吸器装着の子どもと家族のフォローとともに、気管切開の管理は小児科と耳鼻咽喉科が一緒に行い、経鼻栄養や胃ろうの管理は小児科や外科で行う。また小児の発達の遅れや言葉の遅れなどに対して、心理の早坂医師が依頼に応じて訓練評価などを行っている。リハビリでも小児を対象にした運動発達の訓練が入院を主体に行われる

★専門外来の1カ月間の受診数は神経、てんかん、発達の外来が約80人、循環器関連の心疾患、不整脈、川崎病などの外来が約80人、未熟児関連、発達やフォローの外来が約80人、乳児検診が約100人、血液外来が約20人、腎外来が3カ月ごとに約40人、慢性疾患である内分泌、免疫、喘息、アレルギー、精神などの外来が約40~60人、予防接種が30~40人である。1カ月間の検査では心エコー検査が約50件、心臓カテーテル1~2件、心電図50件、脳波検査が60件などである。その他、腎生検は年間1~2例である。治療では心疾患の手術は月1回前後である。また、若年性関節炎や免疫不全症など標準的な治療を行い、さらに効果のある最新治療についても専門施設の協力を得て行っている。PICUはない。放射線治療などは行えない。必要な場合には道内外の医療施設へ迅速な搬送が行われる。

医療設備

CT、MRI、SPECT、エコー、脳波、誘発電位、心理検査、骨密度、嚥下バリウム。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

放射線科

分野

放射線科

特色

対象はCT、MRI、RI画像診断であり、放射線治療は行っていない。人員は2人であるが、画像管理料2を取得している。画像診断は予約制であるが、当日外来で発生した検査はすべて受け入れている。また報告書は迅速に作成され、レポーティングシステムにより外来、病棟へ伝達される。従って外来患者さんは多くが、次回再来日と検査日を同じ日に設定している。現在、電子カルテ導入へ向けての準備中であり、報告書は紙を残すが10年中には完全に電子化される。

症例数

CTは年13,321件、MRは7,977件、RIは1,659件である。CTは64列の機器を有し、CT冠状動脈画造影、その他、肝・胆・膵・腎のdynamic study、3DCTに取り組んでいる。MRも全身に対応するが、特に、躯幹部では前立腺、乳腺、子宮腫瘍のdynamic MRI、中枢神経系では、未熟児の脳・てんかんの画像診断に力を入れている。またアルツハイマー病の診断も行っている。当院には呼吸器専門医がおらず、放射線科の作成する胸部CTのレポートは、臨床上大きな役割を果たしている。週に一度は外科、内科との術前検討に参加している。また教育活動にも積極的で、臨床研修医のほとんどが放射線科を選択し、ほぼ切れることなく臨床研修医を受け入れている。さらに、臨床研修医を対象とした画像読影勉強会を週1回行っているが、スタッフも参加する会となっている。また月1回、院外の医師を対象とする画像カンファレンスを行っている。地域連携を重視し、市内の病院からの検査依頼にも十分応えきる体制を整えている。

医療設備

CT 2台(64列、4列)、MRI 2台(1.5テスラ、1.0テスラ)、SPECT 1台。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

QLifeでは次の治験にご協力いただける方を募集しています

治験参加メリット:専門医による詳しい検査、検査費用の負担、負担軽減費など

インフォメーション

函館中央病院を見ている方は、他にこんな病院を見ています

函館中央病院の近くにある病院

カテゴリから病院を探す

おすすめの記事

医療機関の情報について
掲載している医療機関の情報は、株式会社ウェルネスより提供を受けて掲載しています。この情報は、保険医療機関・保険薬局の指定一覧(地方厚生局作成)をもとに、各医療機関からの提供された情報や、QLifeおよび株式会社ウェルネスが独自に収集した情報をふまえて作成されています。
正確な情報提供に努めていますが、診療時間や診療内容、予約の要否などが変更されていることがありますので、受診前に直接医療機関へ確認してください。
名医の推薦分野について
名医の推薦分野に掲載する情報は、ライフ企画が独自に調査、取材し、出版する書籍、「医者がすすめる専門病院」「専門医が選んだ★印ホームドクター」から転載するものです。出版時期は、それぞれの情報ごとに記載しています。全ての情報は法人としてのQLifeの見解を示すものではなく、内容を完全に保証するものではありません。