専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

山形市立病院済生館は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

消化管の診断、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)や止血、肝炎のウイルス治療、肝臓がんのラジオ波焼灼療法や塞栓療法など、あらゆる消化器疾患の診断と治療を行っている。地域医療支援病院であり、診療所との連携が良好で、診療所からの紹介患者さんと救急搬送される患者さんも多い。

症例数

外来患者数は1日80人前後、新規入院患者数は年に1,600人。年間の内視鏡数は上部3,680例、下部1,667例で、胃がんのESD 50例、内視鏡止血81例、結腸の悪性腫瘍のESDと粘膜切除術56例、ポリープ切除術203例である。当院の内視鏡外科では、がんに対する腹腔鏡下胃切除35例、結腸切除30例と多く、ESDの適応を厳格にしている。この他、内視鏡下胃瘻造設術(71例)やヘリコバクター・ピロリ菌の除菌も積極的に行っている。肝臓がんは切除(外科)、エタノール局注(9例)、ラジオ波焼灼(12例)、肝動脈塞栓療法(21例)や定位放射線照射など各科と連携をとりながら集学的に治療を行っている。胆膵疾患の症例も多く、内視鏡的胆管ステント留置術(43例)、総胆管結石の内視鏡的砕石術(27例)、内視鏡的乳頭切開術(46例)、経皮的胆管ドレナージ(42例)、胆嚢ドレナージ(18例)、経皮的肝膿瘍ドレナージ(5例)などである。胃がん、結腸がん、膵臓がんなど化学療法も、がん治療医と認定看護師(化学療法、緩和)を中心にQOL(生活の質)も考慮しながら行っている。

医療設備

MRI、CT(64列)、内視鏡超音波ほか。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

外科

分野

消化器・一般外科

特色

当院は「地域医療支援病院」「地域がん診療連携拠点病院」に指定されており、山形市のの中核病院としての機能を担っている。病診連携には特に力を入れており、当院の電子カルテがインターネット経由で登録された紹介元の診療所で閲覧可能なため、術後経過、検査結果等の情報が時間差なく共有できる。鏡視下手術は初期の頃から取り組んでおり、現在では外科手術の中で30%を占めている。

症例数

09年の外科全手術件数は830例、うち緊急手術は140例であった。主な疾患の年間手術件数は、甲状腺・副甲状腺27例、乳がん50例、肺がん15例、腹部大動脈瘤手術7例、食道がん4例(全例胸腔鏡)、胃がん62例(腹腔鏡31例)、結腸直腸がん73例(腹腔鏡29例)、胆石73例(腹腔鏡71例)、膵頭十二指腸切除10例、肝切除14例、虫垂切除73例(腹腔鏡69例)、腸閉塞、腹膜炎50例(腹腔鏡12例)、ヘルニア、肛門130例他

★開腹手術も含め絹糸を極力腹腔内に残さないように努めており、結紮、止血、縫合には吸収糸、自動縫合器、超音波凝固切開装置、リガシュアー等を用いている。手術機器の新規更新は常に行われており、新たな手術法も取り入れるようにしている

胃がん=早期胃がんのうち内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が不可能なものは、胃全摘も含め腹腔鏡下手術を行っており、胃がん手術全体の約半数が腹腔鏡手術となっている。現在のところ進行がんは開腹で手術を行っているが、高度な進行胃がんでは審査腹腔鏡後に適切な治療方法を選択することもある。最近のStage別5年生存率は、StageIA:99.2%、IB:95.1%、II:74.7%、IIIA:54%、IIIB:30%、IV:18.6%であった

大腸直腸がん=手術件数は年間70~100例。進行がんでも腹腔鏡下に行うことが多くなっている。大腸がんの場合には、小切開を併用した腹腔鏡手術を用いており、これによって手術の安全性の向上と手術時間の短縮、確実なリンパ節郭清が得られている。また下部直腸がんでは器械吻合による症例が多くなり、切断術が少なくなっている。Stage別5年生存率は、StageI:96.6%、II:85.4%、IIIA:79.1%、IIIB:29.6%、IV:8.2%であった

乳がん=集学的治療中心の診療を行っている。乳房温存手術は半数以上の症例に行っている。部分切除にするために術前化学療法を行うこともあり、切除後は当院で放射線治療をしている。月に2回東北大学乳腺外科による乳腺専門外来を開いている

緊急手術=山形市の救急搬送の4割が当院であるため、24時間緊急手術ができる体制となっている。緊急手術時にも腹腔鏡手術を行っており、急性虫垂炎、急性胆嚢炎、消化管穿孔などはその適応としている

がん化学療法=手術だけでなく、がんに対する薬物療法も重視しており、各ガイドラインに準拠したエビデンス(根拠)レベルの高い治療法を手術前や手術後に行っている。近年は外来化学療法室での治療が多いが、がん薬物療法認定薬剤師、化学療法認定看護師の協力のもとに安全面にも十分な注意を払い実施している

★放射線治療専門医が常勤しており、定位放射線治療装置も設置されているため、手術ではなく放射線治療を選択することもできる。また院内では定期的にキャンサーボード(複数の診療科の専門家によるがんの検討会)が開催され、腫瘍内科医を交え討論がなされ、適切な治療方針の決定に寄与している。

医療設備

MRI、64列CT、デジタル血管造影装置、ガンマカメラ、リニアック、定位放射線治療装置、マンモグラフィ、カラードプラ、鏡視下手術装置、超音波凝固切開装置、リガシュアー等を備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

循環器内科

分野

循環器科

特色

当済生館は130余年の伝統を誇り“救急患者を絶対に断らない”が病院の基本方針。地域医療における使命感から、循環器内科でも急性冠症候群(ACS)・心不全を中心とした救急患者を積極的に受け入れている。冠動脈疾患の評価に64列MSCTを繁用している。一方、心カテ検査を施行し、必要な場合には随時冠動脈インターベンション術(PCI:経皮的冠動脈形成術)を行っている。PCIは“患者さんに優しい細径ガイディングカテーテル(5Fr)によるradialアプローチ”が主であるが、CTOなど難易度が高い症例では6~7Frガイディングカテーテルを躊躇なく使用している。冠攣縮性狭心症が疑われる場合はスパスム誘発試験を行うよう心がけている。症例豊富な当院脳血管センター・人工透析センター・血管外科と院内連携し全身の動脈硬化性疾患の診断・治療を行っている。

症例数

09年はMSCTを紹介患者を中心とした348例に施行し、255例で心カテを回避できた。冠動脈造影は383件、PCIは147件であった(初期成功率98%)。急性心筋梗塞は例年50~60件でprimary PCI施行患者では院内死亡率は6%程度である。末梢血管へのインターベンションも近年増加している。ペースメーカー手術は例年50件程度(09年は新規36件、交換14件)。経胸壁心臓超音波検査は2,200件、経食道心臓超音波検査は90件であった。

医療設備

心臓カテーテル、PCPS、IABP、IVUS、64列MSCT、MRI、心臓核医学、心臓超音波装置(経食道・頸動脈含む)、トレッドミル、ホルター心電図、PWV/ABIなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

特殊な専門性を必要とする疾患以外、すべての泌尿器科疾患の診療を行っている。必要最小限の通院日数となるように診断し、患者の要望を取り入れた入院・治療を実践している。有効性や安全性が確立された最新の技術、機器を取り入れ、高水準の医療を目指している。

症例数

外来患者1日平均50~60人。08年の手術件数は、腎・尿管悪性腫瘍手術9例、経尿道的尿路結石除去術27例、経尿道的尿管狭窄拡張術11例、膀胱悪性腫瘍手術44例、膀胱結石摘出術19例、前立腺精嚢悪性腫瘍手術3例、経尿道的前立腺手術13例、停留精巣固定術5例、その他7例。ESWLは年間400~500件。入院患者は主に尿路悪性腫瘍の治療や尿路結石関連の治療である

★前立腺がんについては、治療として手術療法、放射線治療、内分泌療法をがんの進行度や患者のQOL(生活の質)を考慮しながら、組み合わせて行っている。放射線治療は外照射療法であるが副作用を軽減する工夫をしている

★膀胱がんについては、臓器機能の温存を目指している。表在性膀胱がんでは内視鏡手術を中心として抗がん剤やBCGの膀胱内注入治療を行う。浸潤性膀胱がんでは術前や術後に抗がん剤治療(動脈内注入療法、静脈投与)を行い、手術療法、放射線治療を加えた集学的治療を行っている。膀胱全摘術の場合は、尿路変更術として回腸導管造設術あるいは自然排尿型の回腸代用膀胱造設術を行っている。外来では外来化学療法室において抗がん剤治療を積極的に行っている

★尿路結石に対しては、単純CTにより迅速な診断を行い、治療については体外衝撃波結石破砕装置(ESWL)を中心として、レーザー破砕装置、超音波破砕装置、リトクラストの破砕装置を用いて経皮的、経尿道的にすべての結石(小児以外)を治療している。結石部位により外来ESWLも行っている。

医療設備

MRI、64列CT、ヤグレーザー、ESWL、電子スコープ内視鏡。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

整形外科

分野

整形外科

特色

整形外科全般を対象に、特に脊椎脊髄疾患に対しては専門性の高い医療を行っている。近隣の診療所と病診連携していて、紹介されてくる方が多い。2次救急で救急搬送されてくる方が多く、骨折などの急性外傷が多い。

症例数

09年の外来患者数は1日平均85人。紹介患者は予約が可能となっている。入院患者数1日平均53人、平均在院日数27.1日

★09年度の手術件数は453例で、通常手術が354例、緊急手術が99例

★脊椎手術は73例あり、頸椎から腰仙椎までの範囲の脊髄症や脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、外傷、椎体骨折、腫瘍などのほとんどすべての脊椎脊髄疾患の治療を行っている。顕微鏡などを用いて小侵襲の安全な手術を行う一方で、必要に応じてインスツルメントによる固定を伴う手術も行い、早期離床を図るようにしている

★骨折の手術は200例である。超高齢社会に伴い大腿骨近位部骨折が増えていて、111例(転子部骨折67例、頸部骨折44例)あり、骨接合術86例、人工骨頭置換術25例であった。大腿骨近位部骨折の治療に対して、近隣の複数のリハビリ病院と地域連携パスを行っており、早期からのリハビリに努めている。ほかには橈骨遠位端骨折24例、鎖骨骨折16例、足関節骨折15例などがあり、開放骨折などに対する緊急の手術も行っている

★人工関節手術は人工骨頭27例(頸部骨折例含む)、人工股関節4例、人工膝関節12例であり、安定した成績が得られている

★透析や糖尿病などの合併症をもつ方の手術にも対応している。

医療設備

MRI、CT、骨シンチ、骨塩定量(DEXA)、バイオクリーンルーム、手術用顕微鏡、関節鏡、脊椎内視鏡など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

小児科

分野

小児医療

特色

山形市中心部にある中核病院として、主に2次診療を中心に診療している。対象患者は新生児から思春期までの小児内科的疾患の患者。高い専門性を要する神経疾患や循環器疾患は、山形大学小児科の非常勤医師の協力を得て診察している。山形市医師会休日診療所と山形市夜間診療所の後方支援病院でもある。地域の1次診療機関との連携を重視しており、入院患者の約8割は紹介患者か休日夜間診療所からの治療依頼患者であり、救急車搬送患者についてはすべて受け入れている。画像検査も可及的速やかに行っている。MRI検査の場合、鎮静を要さない症例は当日中に、鎮静を要する場合でも2週間以内に行うよう心がけている。予防接種と乳児健診は予約制。インフルエンザ菌b型ワクチン(ヒブワクチン)は約2カ月待ち。

症例数

09年度の外来患者数は延べ12,384人、紹介患者数1,145人。入院病床は一般小児23床、新生児10床の計33床。09年度の一般小児の入院患者数は延べで8,513人、新入院患者数は1,781人、09年の新生児入院数は255人。平均在院日数は3.9日である。看護体制は10対1であるが、小児科病棟には保育士が1人常勤している。08年度の急性疾患の入院患者の内訳は、気管支肺炎550人、クループ症候群44人、細気管支炎48人、小児ぜんそく97人、胃腸炎270人、けいれん性疾患83人、川崎病21人、尿路感染症22人であった。当院には院内学級(ふきのとう学級)が併設されており、腎疾患や整形外科疾患等で長期入院を要する児に対して勉学支援を行っている。

医療設備

MRI 2台、CT 3台、脳波、小児科専用超音波装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

眼科

分野

眼科

特色

眼科全般に関する診断・治療を行っている。また手術も屈折矯正手術以外、特に白内障・網膜硝子体中心に行っている。市立病院であり、外傷を含め様々な疾患に対応している。当院で困難な症例は、東北大学や山形大学をはじめ、それぞれの専門家に紹介している。

症例数

外来患者数は月薬1,200人、ベッド数15床。手術数は年間約700眼で、白内障400~450眼、網膜硝子体120~150眼、その他緑内障や斜視、内反症などである

★交通の便の悪い所も多く、日帰り手術はしていない

★白内障手術は運転免許更新(0.7)を基準としている。狭隅角眼は少し早めにしている

★緑内障は眼圧・視野・年齢・仕事などを考慮して相談のうえ、手術を決めている。主にマイトマイシンを使ったトラベクレクトミー(線維帯柱切除術)で、症例によってトラベクロトミー(線維帯柱切開術)も行っている

★加齢黄斑変性に対して、PDT(光線力学的療法)あるいはラニビズマブ硝子体内注射を、単独または併用で行っている

★網膜剥離は、原則として冷凍凝固・バックリングを選択するが、最近は徐々に硝子体手術選択が増加している

★硝子体手術は、従来の20Gを中心に使用しているが、最近は25Gによる低侵襲手術が増加している。

医療設備

視野計(ハンフリー、ゴールドマン)、超音波(A・Bモード)、UBM、レーザー(マルチカラー、YAG、PDT用)、硝子体手術(オキュトーム20G、25G)、眼内内視鏡、BIOM、白内障手術装置(インフィニティ)など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

皮膚のアレルギー、感染症、腫瘍・手術を中心に皮膚科全般を地道に診療している。膠原病の皮膚病変も積極的に診ている。入院患者は休日も処置をしている。

症例数

1日平均外来患者数約50人。入院患者数5人。年間手術数:外来約250件、入院約50件

★アトピー性皮膚炎の重症例では短期入院し、治療と悪化因子の検討を行っている。接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、金属アレルギー、食物アレルギー、薬疹などの原因検索のため、ここ20年間毎年100回以上パッチテスト・プリックテストをしている。酸化チタンのパッチテストやラテックスのプリックテストも行っている。顔にプロトピック軟膏を長期外用した酒さ様皮膚炎10数例で、半年~1年かけ全例離脱した。急性感染性じんま疹の症例が多い。重症の食物アレルギーやハチアレルギーの方にエピペンを処方している

★頭から胸の帯状疱疹では、星状神経節部にスーパーライザー照射をしている。成人水痘、麻疹、風疹、丹毒、蜂窩織炎の紹介入院が多い

★毎週月曜日午後に、WOCナースなどとともに院内の褥瘡回診をしている。褥瘡のポケット切開は携帯用の電気メスを持参し、ベッドサイドで行っている。Buried chip skin graftingを90年から約30例行った。褥瘡など皮膚潰瘍では血清亜鉛をチェックし、低値例では亜鉛の補充を行い、植皮をし結果良好。10~25%の熱傷は入院治療をしており、化学熱傷も受け入れている

★難治性の水疱症では血漿交換療法を行う。難治性の円形脱毛症にSADBE療法やケナコルトジェッターを実施。血管拡張性肉芽腫では結紮療法も行っている。ニキビに対してケミカルピーリングをしている。漢方薬を適宜使用。足の魚の目けずり、爪切りなどのフットケアも行っている。乾癬の生物学的製剤の治療を始めた。

医療設備

ナローバンドUVB、スーパーライザー、ダーモスコピー、レーザー体表温度計、真菌培養用ふらん器、シャワールームなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

糖尿病・内分泌内科

分野

糖尿病内分泌内科

特色

糖尿病学習入院は約2週間のクリニカルパスを用いて専門医、療養指導士を交えたスタッフによるチーム医療を行っている。内分泌疾患では下垂体・甲状腺・副甲状腺・副腎疾患等を幅広く診療し、バセドウ病のアイソトープ治療、甲状腺結節の穿刺吸引細胞診も施行している。糖尿病、内分泌疾患とも初期診療終了後は紹介元への逆紹介を旨としている。

症例数

09年の糖尿病入院(合併症で他科入院を除く)295人、外来通院数600人(うちインスリン治療260人)/月。下垂体機能低下症11人。バセドウ病:外来68人/月、アイソトープ治療18人。甲状腺機能低下症202人。甲状腺超音波検査468人、穿刺吸引細胞診122人(そのうち、がん10人)。副甲状腺機能亢進症28人(原発性9人、続発性19人)。副腎腫瘍49人(クッシング症候群2人、褐色細胞腫1人、原発性アルドステロン症:PA 4人)

★糖尿病専門医・専任看護師・栄養士・薬剤師による糖尿病教室に加え、病態に合わせた治療薬の見直し、インスリン治療や自己血糖測定導入も行っている

★大血管障害に対しては循環器内科、神経内科と密に連携している

★細小血管障害については、眼科、腎臓内科とも密に連携し、糖尿病性腎症による慢性腎不全では、透析導入まで管理可能

★山形市医師会糖尿病連携パスを利用し、病診連携を推進している

★県内唯一2人の甲状腺専門医による最新の甲状腺診療を行っている

★最近急増しているPAに対しては、副腎静脈血サンプリング等も施行している。

医療設備

MRI、CT、甲状腺エコー、核医学検査装置ほか最先端医療設備を具備。詳しくは病院ホームページ(http://www.saiseikan.jp/)を参照。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

血液内科

分野

血液内科

特色

血液内科の方針としては急性・慢性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群などの血液悪性疾患と再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、その他、血液良性疾患をエビデンス(科学的根拠)に基づき標準的な治療を行うことを旨としている。造血幹細胞移植においては、自己末梢血幹細胞を主に行う施設であり、同種造血幹細胞移植については山形大学病院第3内科および東北大学第2内科(血液・免疫科)と連携して行う方針である。

症例数

年間延べ入院患者数は、急性・慢性白血病・骨髄異型性症候群合わせて15~20人、悪性リンパ腫50数人、多発性骨髄腫10~15人である。化学療法の成績としても75歳以上の高齢者を除けば全国標準の治療成績となっている。また、良性の血液疾患(種々の貧血、多血症、血小板減少症など)の紹介も多く、入院患者数としては、常時15~25人となっている。地域および病院の特徴として、患者さんの高齢化が進んでおり、血液患者も同様な傾向にある。高齢者または合併症のある患者さんにおいても、そのQOL(生活の質)を考えた治療(化学療法など)を選択していく方向である。また、1人の患者さんを数人の医師が担当する複数主治医制をとっている。近年、血液内科領域での分子標的療法の進歩は目覚しく、特に慢性骨髄性白血病におけるイマチニブ(グリベック)、悪性リンパ腫におけるリツキシマブ(リツキサン)などは、従来の治療成績を大きく上回る成果をあげており、これら新規薬剤も活用し、エビデンスに基づいた治療戦略を組み立て、日々の診療にあたっている。

医療設備

無菌室2床、その他簡易無菌個室。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

神経内科

分野

神経内科

特色

山形市およびその周辺地区で最も多く救急患者を受け入れている基幹病院(病床数585床)である。急性期病院であることより入院は脳梗塞が約半数を占めるが、外来(再来)は慢性疾患であるパーキンソン病が最も多い。特に筋肉疾患、末梢神経疾患については病理検査、電気生理学的検査が整っている。

症例数

外来患者数は1日平均28人で、年間入院患者数は416人、病床数は29床である

★外来(再来)はパーキンソン病などの神経難病が多く(20%)、ついで脳梗塞、てんかん、慢性頭痛、神経筋疾患などとなっている

★入院治療では脳梗塞が多く(52%)、ついでめまい症、失神などの意識障害、てんかん、パーキンソン病などの神経難病、髄膜炎、脳炎、神経筋疾患などである

★脳梗塞は、発症3時間以内であれば血栓溶解療法(t-PA)を投与する体制を整え、MRIも24時間対応している。入院後、急性期のリハビリ(療法士計10人)を行い、軽症であれば14日前後で退院、重症であればその後リハビリ施設への連携を整えている

★パーキンソン病の場合、MRI、MIBGシンチを行ったうえでガイドラインに沿った治療薬、および新しく認可された薬を積極的に取り入れて治療を行っている。難病とされる本疾患の病態解明に向けて、山形大学、山形県立保健医療大学と連携し、①遺伝的素因、②高次機能、③動作解析、④家族の介護負担の調査・研究を、患者さんの同意を得て行っている

★眼瞼けいれん、片側顔面けいれん、痙性斜頸などのボトックス治療も行っている。

医療設備

CT、MRI、MRA、SPECT(脳血流シンチ、MIBGシンチ)、脳波、誘発電位、神経伝道速度、筋電図、頸動脈エコー、神経、筋病理学的検査など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

山形県東南村山地区2次医療圏の基幹病院。山形市の中心部に位置する。脳神経外科は06年から山形大学の関連脳卒中センターとして東南村山地区のみならず、県内全域から急性期患者を24時間体制で受け入れている。急性期脳卒中、頭部外傷、顔面けいれん、三叉神経痛などを扱い、エキスパートによるテーラーメイドで質の高い手術、治療を提供すべく心がけている。地域の病院、診療所からの紹介患者さんも多い。

症例数

年間入院数は1,000人前後(病床53床)、08年の総手術件数は400件。脳動脈瘤はクリッピングが86件(破裂59、未破裂27)、コイル塞栓術が23件(破裂18、未破裂5)で破裂瘤の手術が多いが、未破裂瘤も増加傾向にある。くも膜下出血は91例が入院し、根治治療を76件に施行した。75歳以上の高齢者を中心にコイル塞栓術を取り入れ、高齢者の治療成績はGR(障害なし)とMD(障害軽微で自立)合わせて45%と一段と向上した。他には血行再建術30件、脳内血腫摘出術26件、脳血管内手術54件など脳卒中関連の手術が多い。超早期リハビリに取り組んでいる。脳梗塞は神経内科とともに積極的に診療し、20年には477例が入院した。緊急MRI、脳血管撮影および手術が可能な体制であり、適応によって超急性期血栓溶解(t-PA静注療法、20年16件)や選択的血栓溶解術も行っている。

医療設備

MRI 2台、CT 3台(3DCT 2台)、3D-DSA 2台、RI-SPECT、術中DSA、術中超音波、神経モニタリング装置、超音波吸引メス、神経内視鏡、Xナイフなどを完備。顕微鏡下手術も並列で施行可能。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

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