愛知医療センター名古屋第一病院

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

愛知医療センター名古屋第一病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

名古屋市西部地域中核病院消化器内科として消化管出血、急性重症膵炎、閉塞性黄疸等の急性疾患から進行癌まで、消化器系疾患全般の診療を先端機器を駆使することによって迅速、正確そして何よりも安全をモットーに行っている。十分なインフォームド・コンセントは言うまでもないことである

★救急医療に対する診療体制は病院全体として整備され、病診連携も積極的に推進している。診療の中で特記すべきこととして、消化器系の早期悪性腫瘍に対する粘膜切除などの内視鏡治療には診療科全体として取り組んでいることが挙げられる

★さらに当地区に多い慢性肝疾患に対しては、一貫した診療を行っている。また治療困難例については、消化器外科との術前検討会を通して個々の症例に対して最適の治療を行うよう努めている

★手術症例に関しては消化器内科、外科、病理が合同でカンファレンスを行い、診断、治療に関するフィードバックを行い、さらなる診断能の向上を目指している

★内科学会、消化器病学会、消化器内視鏡学会、肝臓学会、超音波医学会、救急医学会の指導施設にもなっており、若手医師の実地、研修にも力を入れている。希望に応じて他施設での研修も行い、最新の診療技術、知識を取り入れるよう努力している。栄養療法も重視し、治療の基本となる栄養状態は入院時に十分に把握し、必要症例は栄養サポートチームにもコンサルトしている。

症例数

内視鏡治療=当科の主軸は内視鏡治療であり、食道、胃、大腸の早期癌に対して内視鏡切除を行い、各種の胆道、膵臓疾患に対しては内視鏡的乳頭切開術、バルーン拡張術、ステントの挿入による内瘻化等を積極的に施行している。これらの治療により患者のQuality of life(QOL:生活の質)は著明に向上している。4年前(04年)からは、ITナイフ(insulated-tipped diathermic knife)を用いた切開剥離法に取り組み、症例数は100例を超えた。06年の検査件数は、上部消化管内視鏡4,830例、下部消化管内視鏡2,196例、内視鏡的逆行性胆道膵管造影検査(ERCP)は250例に上る。内視鏡的ポリープ切除術も、上部15例、下部280例を数え、胆道系の内視鏡処置も急増し、乳頭切開術92例、ドレナージ術を64例行っている。他にも、脳血管障害や腫瘍など何らかの疾患により嚥下障害の出現した患者さんに対して胃瘻造設なども65例行っている。救命救急センターの開設に伴い、24時間体制となり、緊急内視鏡も大幅に増加し、1年間で上部消化管内視鏡672例、下部消化管内視鏡102例、ERCP 100例を施行している。緊急内視鏡の件数は5年前に比較すると、上部で2.3倍、下部2倍、ERCPは実に5倍にもなっている。救急症例に対しては診断即治療を基本としており、できるだけ迅速に侵襲の少ない内視鏡治療を行うことを目指している。消化管出血に対してはクリップを主体に必要に応じて局注療法を加味することで97%という良好な止血率をあげている

肝臓疾患=年間約50件に及ぶ肝癌に対しては、経動脈的塞栓療法(TAE)、経皮的エタノール局注療法(PEIT)、ラジオ波焼灼療法(RFA)、動注化学療法、外科手術など集学的治療を行っている。また、肝硬変に合併する食道静脈瘤に対しては、症例に応じて内視鏡的硬化療法(EIS)、内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)を選択もしくは併用して治療している。肝、胆、膵疾患で治療困難例については、定例となっている消化器外科との症例検討会を通して、個々の症例に対して最適な治療をするように努めている。今後増加することが予想される脂肪肝等の代謝異常に伴う肝疾患、比較的稀な自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎等の難治性肝疾患に対しても積極的に取り組んでいる

★難治性疾患に対する新しい治療法にも取り組んでおり、B型慢性肝炎、重症肝炎に対する抗ウイルス療法、C型慢性肝炎に対するペグインターフェロン、リバビリン併用療法、クローン病に対する抗TNFα抗体(レミケード)療法、潰瘍性大腸炎に対するアダカラムを用いた顆粒球吸着療法も施行している。

医療設備

各種電子内視鏡(上部、下部、ERCP)、超音波内視鏡、ヤグレーザー、ヘリカルCT、アイソトープ診断装置、リニアック照射装置、MRI、X線診断装置、腹部超音波診断装置などを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 /
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

消化器外科

分野

消化器・一般外科

特色

名古屋西部医療圏を中心に総合的医療を展開し、特に癌診療ではセンター的役割を果たしている。救命救急センターを持ち、3次救急に対応している。副部長以上は全員専門医資格を取得し、ほぼあらゆる疾患に対処できる体制が整っている。

症例数

09年の手術例数は1,187例。各項目の例数は09年1年間のものである。適応症例には積極的にPET-CTを利用し術前診断、術後のフォローアップに大きな効果をあげている

食道癌=日本食道学会食道科認定医1人。切除例は12例。全身状態が良好で閉塞症状のない臨床病期II、IIIの扁平上皮癌に対しては、基本的に術前補助化学療法を導入している。3例に合併症を認め、内容は縫合不全2、乳ビ胸1であった。クリ二カルパスを用いた術前・術後管理を行っており、手術例の術後入院期間の中央値は19日であった。09年度には適応例がなかったが、早期の癌に対しては胸腔鏡、腹腔鏡補助下の手術も導入している

食道良性疾患=食道裂孔ヘルニア、逆流性食道炎、アカラシアなどの疾患に対して食道生理機能検査(内圧検査、pH、胆汁モニタリング検査)を行える数少ない施設の1つである

胃癌=胃切除68例、胃全摘43例(脾合併切除、膵脾合併切除例を含む)。胃癌治療ガイドラインと過去の胃癌手術例の検討を基にしたクリニカルパスを用いて治療に当たっている。術後在院期間(中央値)は胃切除11日、胃全摘16日で、合併症発生は前者6例(胃排出遅延2、縫合不全1、腹腔内膿瘍1、不明熱1、肺炎1)、後者6例(縫合不全3、腹腔内膿瘍2、腸閉塞1)であった。早期癌に対する幽門側胃切除においては腹腔鏡下手術を導入し、低侵襲で整容性に優れた手術を目指している。 StageII・IIIでは治癒切除後の補助化学療法を導入している。高度進行例に対しては、術前化学療法や膵頭十二指腸切除などの拡大手術も適応とし、治癒切除に努めている。5年生存率はI期 92.2%、II期 78.9%、III期 62.0%、IV期0%である

大腸癌=結腸癌手術115例、直腸癌手術55例。5年生存率:I期 94%、II期 87%、III期 71%、IV期16%。02年から安全で低侵襲な手術として7cmの皮膚切開による小開腹大腸癌根治術を施行している。現在までに300例に施行し、平均手術時間は130分、平均出血量90mLで、術後合併症として腸閉塞を15例(5%)、創感染を 7例(2%)に認めたが、縫合不全はなかった。05年5月からは、術後3日目より食事を開始し、術後8日目に退院可能となるクリニカルパスを導入し、90%以上の方が術後8日で退院可能と判断され、平均術後在院日数も11日となった。直腸癌に対しては永久人工肛門にならない括約筋温存手術も積極的に導入し、09年の下部直腸癌での温存率は60%であった。肛門に近い位置にある直腸癌でも、比較的早期のものであれば、内括約筋の切除を伴う括約筋温存手術を施行している。現在までに10例に対して安全に施行した。人工肛門となった場合も専門の資格を持つ認定看護師が2人いるため、不安なく人工肛門の管理ができる体制がとられている

胆肝膵癌=日本肝胆膵外科学会高度技能指導医1人。肝切除手術33例で、内訳は原発性肝癌10例、転移性肝癌16例、胆道癌7例。術式は肝区域切除以上の系統的肝切除が21例、肝部分切除が12例であった。合併症は7例に認め(胆汁漏3、腹水貯留1、敗血症1、肝不全1、腹腔内膿瘍1)、術後在院日数中央値は16日であった。原発、転移とも積極的に切除を行っているが、大量肝切除例では、術前に切除肝の門脈塞栓術(PTPE)を行い、肝切除量を減じてから切除を行っている。また、多発病変に対しても術中ラジオ波焼灼(RFA)を併用し、根治切除を行っている。膵・胆道癌手術例は計14例で膵頭十二指腸切除、拡大肝切除等を積極的に行っている。消化器科と協調を取り術前診断、術後の管理を質の高いものにしている。血管浸潤などの高度進行例に対しては血管合併切除再建を付加した手術や化学療法、放射線療法を合わせた集学的治療を行っている。肝切除、膵頭十二指腸切除ともクリニカルパスを用いた治療を行っている

胆石、胆嚢炎=手術100例、腹腔鏡下胆嚢摘出術86例、開腹胆嚢摘出術14例。当科では、腹腔鏡化胆嚢摘出術において術中胆道造影を行い安全の確保に心がけており、09年度は胆道損傷等の合併はなかった

化学療法=専門の化学療法病棟と外来化学療法センターを持ち専門医と認定看護師がいる。すべてのプロトコールは癌化学療法委員会の承認を受け、抗癌剤の調製はすべて薬剤師が行っている。

医療設備

CT、MDCT、PET-CT(09年からは術中CTが稼働)、MRI、リニアック等。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

当院は名古屋医療圏の西部に位置し、名古屋市西部、愛知県西部の基幹病院として呼吸器疾患全般の診療を行っている。近隣からの紹介患者も多く、1日の外来患者数は約100人。救急外来では24時間体制で呼吸器疾患の受け入れに応じている。研修病院であるという性格上若い医師が多いが、標準的な医療を提供できるよう多くのカンファレンスを行っている。毎日外来で撮られる胸部のCTをその日の夕方にみんなで見て、急いでさらに検査をしたほうがいい方、急いで治療が必要な方には電話で連絡を行っている。毎週、その週に入院した患者さんを中心に治療方針について検討を行っている。また、キャンサーボードといって呼吸器外科、放射線科、化学療法科、病理部と協力してその週に新しく診断がついた、主に癌患者さんの治療方針について検討を行っている。その他研修医の教育として、患者さんを研修医と常勤医のペアで診させていただいている。日本内科学会認定医制度教育病院、日本呼吸器学会認定施設、日本呼吸器内視鏡学会専門医制度認定施設、日本臨床腫瘍学会認定研修施設などとしても登録されている。

症例数

年間入院患者数は1,000人以上。年間の内訳は肺癌560人、肺炎160人、気管支喘息60人、間質性肺炎50人、肺気腫等慢性閉塞性肺疾患30人、自然気胸35人、呼吸不全25人などである。当科で行う主な検査は、気管支鏡検査(EBUSを含む)年間260人、CTガイド下生検、胸腔鏡検査などを行い各種疾患の確定診断を行っている

★新規肺癌は当科だけで年間150人、呼吸器外科を合わせると300人で、上記のキャンサーボードでガイドラインに基づき、治療方針について検討を行っている。自院にクリニカルPETセンターを擁しているので、PET-CTを用い、癌の広がり(臨床病期、staging)を診断している。また当院には病理医が5人おり、積極的に免疫染色や遺伝子検査も行い分子標的治療などの適応を評価し、オーダーメイド治療を行っている。治療として化学療法を行う際には、原則として化学療法センターに入院し、化学療法を行うことになる。西日本がん研究機構、中日本呼吸器臨床研究機構といった臨床試験グループにも属している。緩和ケア病棟も併設し、積極的に緩和ケアにも力を入れている。緩和ケアチームは緩和ケア病棟以外も回診をし、早期からの緩和ケアの普及に努めている。地域がん診療連携拠点病院として5大癌の5年生存率を公表する予定である

★肺炎もガイドラインに則って治療を行っている。院内感染防止対策チームとして、病院全体の感染管理にも携わっている。気管支喘息もガイドラインに準じて治療を行っているが、吸入ステロイド等の治療薬の進歩により入院が必要な患者さんは激減している。呼吸不全例に対しては、気道確保を行ったうえで、また鼻マスクによる人工呼吸を行っている。呼吸ケアチームとして、院内の人工呼吸を行っている他科で入院中の患者さんも診察している。

医療設備

CT・MRI、PET-CTなどの核医学検査、リニアックなどの放射線治療を行う放射線部門。気管支内視鏡検査、胸腔鏡検査、レーザー治療などを行う内視鏡センター。ICU・手術室・化学療法センター・緩和ケア病棟・造血細胞移植センターなどの病棟部門。外来化学療法を行う外来化学療法センター。相談支援センター・地域医療連携室・退院支援室・医療社会事業課といった地域医療連携に関与する部門などと連携を組んで治療に当たっている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

循環器科

分野

循環器科

特色

救命救急センターが整備されていることより、循環器科の専任スタッフが、急性冠症候群(不安定狭心症、急性心筋梗塞)、致死性不整脈などの循環器救急疾患に24時間対応している。救急車の受け入れも市内では1、2位の多さである。急性心筋梗塞に対しては、冠動脈インターベンション(PCI)を積極的に施行し、迅速な救命医療を行っている。心臓血管外科と密接な連携のもとに総合的に対応している。心臓リハビリセンターを設立し、心臓疾患患者が不必要に長い安静入院となることを避けるために、早期リハビリテーションを行い、安全な日常生活を送れるよう運動量の設定、指導をしている。不整脈治療は必要に応じて電気生理学検査、ペースメーカーや除細動器の植え込み、カテーテルアブレーションを行っている。

症例数

心臓専用のシネアンジオ装置が2台(フィリップス社製Single PlaneとBiplane)ある。09年度は、冠動脈造影件数は1,183件、うち冠動脈インターベンション(PCI)は457件施行している。再狭窄を減少することのできる薬剤性溶出性ステント(DES)は予定のPCIに約80%使用している。なお、急性冠症候群では、通常のステントを約90%に使用している

★冠動脈病変の性状によってはDESを留置しても慢性期に再狭窄を引き起こす可能性があるため、血管内超音波をほぼ全例に施行し、石灰化が強い例ではロータブレーターにより石灰化病変の除去を図っている。64列CTによる冠動脈の評価と運動負荷検査を積極的に行っており、単なるフォローアップ目的の心カテーテルは激減している

★緊急にて対応しなければならない急性冠症候群は、09年度には発症後12時間以内の急性心筋梗塞150例、不安定狭心症60例であった。緊急にて冠動脈造影を施行し、血栓吸引療法やPCI、ステント留置術を行い、血行再建を図っている。死亡率の高い重症の心原性ショックに対しては、大動脈内バルーンパンピングや経皮的心肺補助装置を適用することで救命を図ることを心がけている。急性心筋梗塞は急性期死亡率が高い疾患であるが、緊急での冠動脈血行再建と集中治療管理を行うことにより、死亡率が4%前後に減少してきている。PCIの施行のみでは急性冠症候群の長期予後の改善は望めないことから、慢性期には心臓リハビリテーションを開始し、積極的な運動療法の導入、禁煙、食事療法など生活習慣病の改善を図っている

★徐脈性不整脈に対しては、ペースメーカー植え込みを09年度に80件施行している。心房細動や発作性頻拍症、心室細動などの頻脈性不整脈に対してはアブレーションや植え込み式徐細動器を積極的に施行している。さらに、心機能の低下した方への心臓再同期療法(両室ペーシングCRT-P)、CRT-Dにも対応している

★高血圧症に対しては24時間測定の自動血圧計や家庭血圧をモニターさせ、緊急による白衣性高血圧をスクリーニングし診断している。心臓超音波、頸動脈超音波、ABI/PWVなどを施行して臓器障害の評価を行っている。高血圧症の治療目的が脳血管障害、心疾患、腎疾患、閉塞性動脈硬化症などの合併症を予防するためのものであることを認識させ、食事療法、禁煙、運動療法など生活習慣の改善を図っている。その他の年間検査件数は心臓超音波検査が約7,000例、運動負荷心電図が約3,000例、冠動脈CTが約1,000例となっている。

医療設備

ICU・CCU 16床、心臓カテーテル装置2台、電気生理学検査用多チャンネルポリレコーダー、血管内超音波装置3台、心臓超音波装置3台(3Dプローブ有)、経食道心臓超音波、エルゴメーター5台、トレッドミル、ホルター心電図、リアルタイム血圧測定、ABI/PWV、分節圧測定、心筋シンチ、CT 2台、64列マルチスライスCT、MRI 2台、PET-CT、IABP(大動脈内バルーンパンピング)、PCPS(経皮的心肺補助装置)など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

泌尿器科・女性泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

膀胱癌、腎癌、前立腺癌など泌尿器悪性腫瘍が多く、インフォームド・コンセントを大切に、早期発見、集学的治療から緩和医療まで取り組んでいる。女性泌尿器科にも力を注ぎ、腹圧性尿失禁TVT手術、TOT手術、骨盤臓器脱メッシュ手術の施行数は全国有数である。

症例数

年間手術総数500~660件。腎癌・腎盂癌手術27例、膀胱癌手術113例(膀胱全摘10例、経尿道的切除103例)、前立腺癌手術15例、前立腺肥大症の経尿道的切除60例、ESWL 160例前後。女性泌尿器科の手術が、尿失禁68例、骨盤臓器脱225例と増加している

★癌の症例数が多く、病診連携、健康管理センターを通じて早期発見に努めている。充実した麻酔科、看護スタッフのサポートによる手術、化学療法センターや緩和ケアセンターでの治療、尿路変更のストーマにET/WOCナースによる専門外来など、QOL(生活の質)に配慮したチーム医療を進めている

★尿路結石では、05年に体外衝撃波結石破砕(ESWL)の装置を更新、治療効果が向上した

★女性泌尿器科は、腹圧性尿失禁にTVT手術に加え、膀胱損傷、腸管損傷の危険を回避できるTOT(経閉鎖孔式テープ)手術を導入。膀胱や子宮が下がる骨盤臓器脱(膀胱瘤、子宮脱)には、産婦人科の協力でメッシュ手術を中部地方でいち早く開始した。手術は患者さんの負担が軽く、腹圧性尿失禁3日、骨盤臓器脱5~7日の入院となっている。

医療設備

MRI、ヘリカル・3次元CT、PET、RI、ESWL、リニアック、尿流動態検査ほか。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

整形外科

分野

整形外科

特色

救急救命センターを有する地域医療支援病院、日本病院機能評価機構認定病院。PET、MRI、CT、MCT、RI、DEXA等の診断機器が充実しており、高水準の診断・治療技術を持っている。09年1月新病院を全面建て替え、新病院では電子カルテを導入。整形外科の開設は64年であり40年以上の歴史がある。現在は脊椎外科、手の外科、関節外科、外傷を中心に治療している。07年度の整形外科新規入院患者数は1,209人で、入院患者数は1日平均41人であった。入院患者の95%は手術目的で、整形外科平均在院日数は11.4日と非常に短い。整形外科外来新患者総数は4,576人で、再来患者数は1日134人であった。地域の開業医の先生のみならず、東海地方全域からの紹介患者も多く、紹介率は55%であった。当院は3次救急病院のため四肢開放骨折、骨盤骨折、脊椎脊髄損傷などの重傷症例が多く搬送されるが、脊椎外科、手の先天異常、人工関節などの慢性疾患の手術件数も多く、高水準の治療を行っている。入院診療には多くの疾患でクリニカルパスを用いており、地域の後方病院とは年に数回の連絡会議を行っており連携もスムーズである。

症例数

整形外科総手術件数は1,122件であった。脊椎手術は約140件で、腰椎90件、頸椎36件などである

脊椎脊髄=腰椎椎間板ヘルニアは小皮切の顕微鏡視下手術を行っており、術後5日以内に退院可能である。高齢者に多い多椎間病変を有する腰部脊柱管狭窄症などの疾患には、選択的神経根ブロックで責任病巣を絞り、顕微鏡視下除圧術などの小侵襲の機能温存手術を行っている。80歳以上の高齢者の脊椎手術も多く、腰部脊柱管狭窄症の入院期間は約2週間である。不安定性を有する腰椎すべり症や脊椎骨折手術には脊椎インスツルメンテーションを行っているが、手術翌日からベッドサイドリハビリを開始し早期離床を図っている。頸椎症性脊髄症や頸椎後縦靭帯骨化症に対する後方除圧手術は片開き式椎弓形成術を行っているが、ほとんどの患者さんが手術翌日より歩行可能となっている。頸椎手術の平均入院期間は12日である

手の外科=06年より手の外科専門医が2人となり、手の外科手術件数が約400件と増加した。上肢の骨折・脱臼、腱・神経損傷などの外傷の他に、先天異常、変形性関節症、肘部・手根管症候群、末梢神経障害など慢性疾患まで多岐に及んでいる。多指症、合指症などの上肢先天異常の手術件数は約100件であり、日本でもトップレベルの症例数を誇る。手根管症候群の多くは鏡視下手術で行われており、約30例であった

関節外科=人工関節手術は人工股関節手術(THA)約40件、人工膝関節術後(TKA)は約50件である。THAの9割は小さな創(約8cm)で痛みが少なく、入院も短い最小侵襲手術(MIS)で行っている。TKAはナビゲーション手術(全例)とMIS(約9割)を併用しており、術後の膝屈曲が全国平均に比べて良い。TKAの入院期間は約2週、THAは約3週である。関節鏡手術も年間約50例に行っている。膝関節のみならず手関節、肩関節、股関節疾患の診断と治療を低侵襲で行っている

骨折=大腿骨頸部骨折の手術件数は年間約120例である。骨接合術は受傷後48時間以内の準緊急手術で行っている。大腿骨頸部骨折の治療には地域連携クリニカルパスを用いており、術後約2週間でリハビリテーション病院へ転院するケースが多い

★96年より患者教育として参加費無料の「整形外科痛みの教室」を年に4回開催している。整形外科慢性疼痛疾患の正しい知識と痛みとの上手な付き合い方を医師と理学療法士が分かりやすく解説しており、非常に好評である。(数字は07年のもの)

医療設備

MRI、CT、DEXA、PET、DSA、超音波診断、クリーンルームなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

形成外科

分野

形成外科

特色

名古屋市西部に位置する中核病院の形成外科である。形成外科全般の治療を行っている。小児医療センターを持つため、合併症や多発性先天異常の小児症例を多く扱っている。03年より救命救急センターが設置され、形成外科治療を必要とする外傷の救急患者が増加している。

症例数

年間外来患者数約5,000人、新患者数約750人、入院手術約170件、外来手術約300件

★皮膚腫瘍は、形成外科縫合法を用いて傷跡の目立たない手術を行っている。開放療法や電気凝固療法も行っている

★外傷や手術後の傷跡を目立ちにくくする手術は、術後にリニアックを併用して好成績を挙げている

★陥入爪は矯正ワイヤー(自費:保険対象外)とフェノール法、手術法などを組み合わせて治療を行い、痛みの少ない治療法を工夫している

★最近急増している糖尿病性壊疽、糖尿病性潰瘍に対して、各種機器を用いて血行評価を適切に行い、薬物治療と手術治療を併用して患肢温存を目指している

★褥瘡、難治性潰瘍治療は陰圧閉鎖療法を取り入れ、最小限の手術で治療している

★加齢による眼瞼下垂手術を積極的に行っている

★眼瞼けいれんや顔面けいれんに対して、ボトックス局所注射を行っている

★乳房再建は、原則として筋皮弁などの自家組織により行っている

★漏斗胸は、最近はほとんどナス法にて行っている

★顔面外傷は初期の縫合処置、骨折の整復固定から瘢痕形成まで一貫して行っている

★熱傷治療、切断肢指再接着術も救急医療として行っている。

医療設備

手術用顕微鏡、PET-CT、64列マルチスライスCT、1.5テスラMRI、血管造影装置(DSA)、リニアック、皮膚灌流圧測定装置(SPP)、動脈分節圧測定装置(バゾガード)、血管エコー装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

①健やかな母子医療を提供する母体・胎児医療、②悪性腫瘍とたたかう婦人科腫瘍医療、③少子化に挑戦する生殖内分泌医療、これらすべての分野で最良、最善、そして安全、安心の医療を行うことをミッションとしている。

症例数

年間の分娩件数は約1,400件、手術件数は約700~800件

★母体・胎児部門は愛知県下の総合周産期母子医療センター・母体胎児集中治療管理室MFICU 9床、一般産科病棟44床より構成。現在では年間約300例の患者さんが愛知県全域より救急車で母体搬送される。このようなリスクの高い妊産褥婦の患者さんの加療に携わる一方で、多くの正常妊娠の患者さんに安全、安心そして自然な分娩を提供できる体制も整えている。助産師数は77人で週2回の助産師外来を設けている

★婦人科腫瘍部門は、婦人科病棟33床、化学療法センター11床より構成されている。子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌などの婦人科悪性腫瘍の患者さんの手術療法を年間約140件行っている。系統的リンパ節郭清術を含む根治手術の完遂を目指しているが、進行した患者さんも多く、抗癌剤化学療法、放射線治療を含めた集学的治療、「癌と共に生きる」治療にも積極的に取り組んでいる

★生殖内分泌部門は、主に体外受精-胚移植と婦人科内視鏡手術(腹腔鏡・子宮鏡)に取り組んでいる。最近の体外受精-胚移植の妊娠率は40%(胚移植あたり)、子宮内膜症、粘膜下筋腫、良性卵巣腫瘍に対する腹腔鏡・子宮鏡手術は年間約100件。

医療設備

PET、MRI、CT、4D超音波、腹腔鏡・子宮鏡。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

耳鼻咽喉科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

特色

耳鼻咽喉科、頭頚部外科全般の診療を行っている。特に耳科領域における中耳、鼓膜の手術と頭頚部領域の悪性腫瘍の治療に重点を置いている。また、鼻副鼻腔炎の治療、睡眠時無呼吸症候群の診断治療、口蓋扁桃やアデノイドの手術、喉頭微細手術なども、診療レベルの向上に努めている。

症例数

09年度の年間の新入院患者数は621人、手術件数(中央手術室)は384件(外来や病棟での小手術をあわせて650件以上)

★耳科領域では、真珠腫性中耳炎や慢性穿孔性中耳炎に対して状況に応じて術式を使い分け治療成績の向上と患者の満足度が高まることを目指している。聴力改善手術の他、耳鳴りの治療や補聴器適応患者の対応にも力を入れている。鼓室形成術51例、鼓膜形成術24例、アブミ骨手術2例、人工内耳埋め込み術1例ほか

★鼻科領域では、内視鏡下鼻副鼻腔手術76例のほか、外来ではアレルギー性鼻炎に対してアルゴンプラズマ治療を行っている

★頭頚部腫瘍の治療では、耳鼻科領域の良性腫瘍をはじめ、咽頭癌、喉頭癌、甲状腺癌など頭頚部領域の癌治療を担っている。良性腫瘍の手術は耳下腺腫瘍手術18例、鼻副鼻腔乳頭腫手術4例など。癌の治療は、放射線治療部、化学療法部(抗癌剤投与)、口腔外科と定期カンファレンスを実施、癌の進展度や患者の状態に応じて最善と思われる治療を患者に提案している。手術の場合は、必要に応じて形成外科や外科と連携を取る。臓器温存を目指した化学放射線治療を実施する場合も多い。悪性腫瘍患者の新入院65人、そのうち喉頭癌23人、咽頭癌22人ほか

★睡眠時無呼吸症候群に対して終夜睡眠ポリグラフィーを毎年100例前後施行、CPAP処方のほか、鼻閉改善手術、軟口蓋形成手術、歯科装置(作製依頼)治療を行っている

★その他、件数の多い手術として口蓋扁桃(アデノイド手術含)が104例、喉頭微細手術(声帯ポリープなど)14例など

★セカンドオピニオンの依頼や当院患者の希望を積極的に受け入れている。

医療設備

MRI、MDCT、FDG-PET、各種聴覚検査機器、ENoG、アルゴンプラズマ凝固装置、フルハイビジョンによる耳鼻内視鏡・顕微鏡機器、超音波検査装置、ヤグレーザー、マイクロデブリッダー、ハーモニック・スカルペルなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

歯科口腔外科

分野

歯科口腔外科

特色

地域医療連携を推進している。他の専門診療科と密な連携をとり、術後合併症の回避に努めている。口腔癌では周辺2次医療機関からの進展例、2次例の治療依頼が増加している。救命救急での重症顔面外傷が多い。

症例数

直近の5年間で、口腔癌193例、顎骨骨折290例。外来小手術(智歯抜歯、顎嚢胞摘出など)は年間約2,000件

★年間の口腔癌手術件数は約40件。術前診断では、FDG-PETをはじめ各種画像診断により、進展範囲、転移を詳細に評価し、標準的治療に照らし合わせ、過剰な手術侵襲を避けるべく治療法を決定している。病期I・IIでは後遺障害、遷延する不快事象、晩期障害を回避するため積極的に切除を行っている。後方部舌癌では垂直楔状切除縫縮により切除後形態変形を最小にとどめ、術後の摂食嚥下機能障害、構音障害はほとんど回避されている。病期III・IVでは頸部郭清術・即時再建手術の適応とし、根治性の確保に努めている。進展例、2次例に対しては、十分な説明と同意の上、超選択的動注による大量化学療法、放射線化学療法を行い、縮小手術、機能温存を行っている。97~06年の1次治療例の病因特異的生存率は、病期I期97.3%、II期92.3%、III期78.3%、IV期56.1%

★顎骨骨折では57%に手術を適用した。受傷後3日(平均2.3日)以内の手術を目標とし、早期社会復帰を得ている。顎関節頸部骨折に対して内視鏡手術を導入し、皮膚切開を最小限にとどめることが可能となった

★摂食嚥下機能障害に対するリハビリは年間約100例以上。

医療設備

マルチスライスCT、MRI、PET-CT、SPECT、リニアック、電子内視鏡ほか。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

神経内科

分野

神経内科

特色

地域医療支援病院として救命救急センターを有し、脳卒中の急性期治療に特化した脳卒中地域連携機能病院としての使命を負っている。06年4月に脳卒中科が新設され、脳血管障害に対して内科、外科の隔てのない診療が可能。脳神経血管内治療専門医がおり、血栓回収療法(メルシーリトリーバー使用)も可能。日本神経学会、日本脳卒中学会の教育病院に指定されており、両学会の専門医育成に必要な環境が備わっている。地域連携パスを活用して、回復期リハビリ病院とも密接な連携を図り、シームレス医療に努めている。

症例数

外来診療として08年25,421人(うち救急受診123人)、09年24,796人(1,225人)であり、毎日10~20人の初診患者を診察している。地域医療支援病院として近隣の診療所・病院との連携は年々密になっており、紹介率70%以上、逆紹介率80%以上で、紹介患者さんの症例検討会も催している。入院診療としては08年801人(うち救急入院541人)、09年884人(561人)の新入院患者がある。急性期脳血管障害がその60%程度を占める。神経難病の診断・治療のための入院も多く、入院患者全例について入院・退院時必ず症例検討会で討議している。脳神経外科、リハビリテーション科とも定期的に合同カンファレンスを実施。24時間オンコール体制により、急性期脳梗塞に対するt-PAの静注療法は09年8例実施。日本臨床神経生理学会認定医が2人おり、single fiber EMGができる数少ない施設でもある。神経・筋生検は名古屋大学神経内科、剖検は愛知医大加齢研の専門医に依頼している。

医療設備

MRI 3台(VSRAD解析を含む)、CT 2台、PET-CT、SPECT(eZIS解析を含む)、脳波計、筋電計(各種誘発電位を含む)、超音波エコー(頸動脈、経頭蓋カラードプラを含む)など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

愛知県および名古屋市西部地域の中核的病院であり、救急車搬送台数は名古屋市で最も多い。脳卒中、頭部外傷などの救急疾患や脳腫瘍、小児神経疾患での紹介が多く、救急センターやICU、NICUで管理を行い、良好な結果を得ている。09年からは全面改築完成し、地下鉄「中村日赤駅」と地下道で再直結。手術では脳ナビゲーションのほか、術中CTが導入され、より安全確実な手術が行える。名古屋大学との医療連携体制あり。

症例数

年間の手術総数は約300例で、脳卒中のうち脳動脈瘤は50例(うち開頭によるクリッピング術は30例、血管内カテーテルによるコイル塞栓術は約20例)。脳内出血は約15例で、開頭術のほか内視鏡下での血腫除去術やCTガイド定位手術など、低侵襲手術を行っている。脳梗塞例では脳血管バイパス術、内膜剥離術のほかカテーテルによるステント留置術を取り入れている。脳腫瘍は年間約50例で脳ナビゲーション使用による安全な腫瘍摘出術を行っている。髄膜腫、聴神経腫瘍が比較的多く、年間約20例。脳下垂体腫瘍(年間約5例~10例)では、経鼻的内視鏡手術により数日の入院で可能。また、神経膠腫をはじめとした悪性腫瘍の場合は、腫瘍専門医と連携し術後に放射線・化学療法を行っている。頭部外傷手術は約100例で、慢性硬膜下血腫例が多い。小児例では髄膜瘤、水頭症、モヤモヤ病などが多い。顔面けいれんや三叉神経痛の手術のほか、ボトックス治療も行っている。

医療設備

最新診断機器(MRI、脳血管3DCT、脳血管DSA、PET)、最新手術機器(手術用ナビゲーション、術中CT、神経内視鏡、定位手術装置など)および放射線リニアックが完備。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

放射線科

分野

放射線科

特色

放射線治療を担当する山田は日本医学放射線学会専門医、日本放射線腫瘍学会認定医で、当施設は日本医学放射線学会認定協力施設となっている。標準的治療をすべての患者さんに行うことをモットーとして、十分なエビデンス(科学的根拠)のある方法で治療を行うことを基本としている。具体的には日本放射線腫瘍学会のガイドラインに沿った治療を行っている。またPET-CTを積極的に行い、正確なステージングをしてから治療方針を決定している。臓器別診療科の主治医と緊密に連携して治療にあたっているので、放射線科病床は持たず、入院が必要な場合は各科の主治医のもとで全身管理を行っている。

症例数

09年1月から12月の1年間の放射線治療件数は総数471件で、内訳は初診389件、再診82件だった。主な原発臓器別の内訳は肺:100件、乳房:60件、食道:23件、婦人科:17件、泌尿器:29件、頭頚部:62件、造血器リンパ系腫瘍:61件などだった。また全身照射:35件などの特殊照射も実施している。また画像診断部門の09年の検査件数は単純撮影110,225件、MRI:11,121件、CT:28,021件、血管造影(心カテ含む):1,333件、PET-CT:2,748件、SPECT:1,041件などであった。

医療設備

リニアック(4 / 10 MV-X線、電子線、0.5cmMLC、OBI、EPID)、治療計画専用CT、3次元治療計画装置、MRI 3台、CT 4台、SPECT 2台(1台はSPECT-CT)、PET-CT、センチネルリンパ節検査、血管撮影装置 3台、骨塩定量。09年1月には病院は全面新築され、リニアックをはじめ医療設備は最新機種に大幅に更新された。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

救命救急センター

分野

救急医療

特色

名古屋市西北部に位置する852床の基幹病院。救急医療に対して救命救急センターを中心に病院全体で取り組んでいる。小児科・産科領域での救急医療にも積極的に取り組んでおり、小児医療センター、総合周産期母子医療センターが中心的機能を担っている。勤務時間内は救急部を中心に受け入れ、勤務時間外は時間外診療も行っている(救急部は当直およびシフト勤務体制)。全診療科医師のオンコール体制の協力下、あらゆる疾患傷病者に対応している。

症例数

09年度の救急患者数は約27,636人、そのうち入院を要した患者は約4,596人(16%)、救急車等で搬送された患者5,918人のうち入院を要したものは2,753人(46%)

★心肺停止(CPAOA)患者351人、そのうち蘇生(24時間以上の生存)された患者70人、そのうち社会復帰患者14人

★救急外来へ来院24時間以内の緊急手術(全身麻酔)189件、来院24時間以内の緊急血管造影183件。救急外来での死亡患者263人(気管支喘息重責発作による死亡は0人)。単独頭部外傷患者に対する頭部CT撮影までに要した時間29分

★救命救急センターに入院した患者の平均在室日数4.54日。主な重症患者として、急性心筋梗塞および心不全患者315人、重症脳血管障害患者143人、重症呼吸不全患者180人、重篤な代謝疾患患者26人、急性中毒患者32人、急性大動脈解離患者57人、全身麻酔による緊急手術を要する急性腹症患者42人。救命救急センター病床での死亡患者129人。

医療設備

救命救急センター病床30床、その他ICU/CCU 8床、NICU 15床、MFICU 9床。心電計、超音波診断装置、ポータブルX線撮影装置、血液ガス分析装置、患者監視装置、人工呼吸器、血液浄化装置、CT、IABP、PCPS、MRI、血管撮影装置など。
  • セカンドオピニオン受入 /
  • 初診予約 /
  • 主治医指名 /
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

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